動画のライブ配信がマストな理由と、はじめ方のコツ【世界のブログから】

YouTubeや動画配信チャンネルの普及で、スマホで動画を見ることにかなり慣れてきましたよね。
ECでも、ライブコマースがありますが、イマイチ上手に使えないという声も多いです。
中国では普及していますが、日本ではなかなかライブコマースが浸透していません。ただ、これから5G時代に突入すれば、改めて見直され活用され始めるのではないかと思います

今回は、Duct Tape Markeing社のMr.John Jantschの記事を紹介します。Duct Tape Marketingはアメリカで、中小企業を対象にマーケティングを中心としたサポートをしている会社です。代表のジョン・ヤンツ氏はTEDでスピーチをしたり、著書も高い評価を受けています。

そんな、ライブ配信について書かれたブログをご紹介します

ライブ配信がマストである理由と、その始め方

(以下の内容はJohn Jantschさんに許可を取って翻訳・掲載しています)

もしみなさんのスマートフォンのタイムラインが私と同じだとすれば、きっと多くの「ライブ配信」で溢れているのではないでしょうか?ライブ配信は大流行しており、今後まずます増えていくでしょう。

人々はライブ配信が大好きです。ライブ配信の内容が何であれ、多く見てもらえるものです。私の相棒であるジョエル・コムは、かつて自分で「カリカリベーコンを焼いているだけ」の動画を生配信していました。

ライブ配信は、確かに注目されやすいものです。しかし、ビジネスで活用するには、全体的なマーケティング戦略とビジネス目標に沿った内容であることを確かめた上で行うことが重要です。(つまり、マーケティング手法と同様です!)

ライブ配信を使うべき理由は?

人々が、事前に録画されたビデオよりも、ライブ配信の視聴に多くの時間を費やすことをご存知でしょうか?以下はLivestreamとNew York Magazineがまとめた統計です。

  • 成人の80%は、ブログ投稿を読むよりも企業による動画の生配信を見ることを好む
  • 調査対象の成人の82%がソーシャルメディアの投稿よりも企業による動画の生配信を好む

なぜライブ配信動画が企業にとって魅力的なのか?

多くのメリットがありますが、2つ説明します。

  • インタラクティブ(双方向)で人の興味をそそる
    ほとんどのライブ配信では、視聴者があなたの動画に「いいね」やコメントをすることができます。これは、どのトピックが最も多くのレスポンス、アクションを得られるかを判断するのに役立ちます。

さらに、フォロワーとリアルタイムで会話し、その場で質問に答えることができます。これにより、視聴者向けに放送をカスタマイズでき、視聴者とのつながりを確立できます。

  • 関係性の構築
    視聴者と確立できる「繋がり」が重要です。視聴者があなたのビジネスに感情的・個人的なつながりを感じるほど、彼らはあなたを信頼でき、最終的に顧客になる可能性が高くなります。

ライブ配信の効果的な使い方

例えば、ライブ配信は以下のような使い方に向いています。

  • Q&A
    • 高い閲覧数が期待でき、エンゲージメント(ユーザーとの接点や関係性)の向上を促進するのに最適です。
  • インタビュー
    • インタラクティブ(双方向)な雰囲気を、ライブで体験してもらい、同じ経験を共有してもらうことができます
    • インタビュー対象者が視聴者にとって関心が高く、価値のある人物である場合は特に効果的です
  • 教育(説明)
    • 言葉で説明するよりも見せた方が早いものがあれば、動画配信を利用しましょう!
  • 会社の発表やニュース速報
    • プレスリリースやその他の書面などではなく、ライブ配信で会社に起こっている大きな出来事を伝えましょう!これにより、ユーザーはあなたの感情的な反応とニュースの大きさの両方を見ることができ、より多くの関心を集めることができます。
  • 舞台裏を示す
    • 人々は裏情報を知るのが大好きなので、それを公開することでより個人的なつながりに引き込むことができます。
  • ライブイベントに関する洞察(レポート)の提供
    • イベントには参加したいものの、さまざまな事情でできない人は多くいます。ですから、もしあなたがイベントに参加する場合は、ライブ配信で、視聴者にイベントで何が起こっているのかを見てもらい、彼らがそこにいるように感じてもらいましょう。

ライブ配信を成功させるために、欠かせないこと

前述した調査では、視聴者の67%がライブビデオを視聴する際に、品質が最も重要な要素であると回答しています。
「品質」とは、ライブ内容のクオリティですね。クオリティを高めるために、以下のことをおすすめします。

  • 最大2つの配信プラットフォームに集中しよう
    • 時間や労力、意識を分散させないようにしましょう
  • 練習が「完璧」を作る
    • 最初は上手くいかないかも知れませんが、大丈夫です!
    • 練習すればするほど、自分のスタイルとプレゼンテーションに自信が持てるようになります
  • メモを近くに置いておこう
    • ライブ配信を開始する前には、話の概要を頭に思い描いておく必要があります。
    • メモを近くに置いておくことで、カバーしたいトピックの簡単なリマインダーとして役立ち、すぐに参照するのに便利です(ただし、台本として使うことはNGですし、カメラに映ってはいけません)
  • 飾らず等身大の自分を見せよう
    • あなたとあなたのビジネスの「人間的な側面」を、人々に見せましょう。
    • もし配信中パニックになったとしても、大したことではありません。それを認め、笑って、続けてください。例えば、静かな環境での撮影が理想的ですが、車の音が入ったり電話が鳴ってしまったりしても、気にしないでください。生配信なので、不測の事態は発生します。視聴者も理解するでしょうし、あなたが大ごとにしない限り、視聴者も気にしません。
  • テクニックを使って視聴者を引き付けよう
    • 動画の視聴回数をさらに増やすには、「魅力的な見出しと説明」を作りましょう。
  • 録画ビデオも共有しよう
    • 配信したビデオが完成したら、録画を投稿するオプションがあります。再生回数とエンゲージメントを増やすために、利用することを強くお勧めします。
  • コメントには、返事をしよう
    • 自分のコメントが取り上げられると分かると、人は動画に長く集中し続ける可能性が高くなります(さらに、呼びかけや反応をライブで送ることで、つながりを感じてもらえます)。

ライブ動画配信のプラットフォームは?

では、実際にどこで配信すればよいのでしょうか?
以下をはじめ、使用できるライブ動画配信のプラットフォームは数多くあります。

  • Facebook Live(現在、動画の生配信ツールでリードしています)
  • ライブストリーム
  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • YouTube
  • ペリスコープ

また、プラットフォームを最大限に活用するためのツールも確認しましょう。
私はbelive.tvというインタビュー向けのツールが気に入っています。

上でお伝えしたヒントは、使用するプラットフォームに関係なく適用できます。
自分でも確認し、あなたのビジネスに最適なプラットフォームを選んでください。

ライブ配信のうまい活用方法が思いつかない場合、「車輪を再発明」する必要はないことを忘れないでくださいコンテンツは再利用できます。例えば、過去に多くのアクセスや反響を獲得したブログ、または見込み客を生み出すのに最適なブログを引っ張り出し、その内容をビデオ化することもできますよね。もともと優良な記事だったのですから、非常に魅力的なビデオコンテンツに変換することができるはずです(すべての人が座ってブログの全文を読むのに時間がかける訳ではありませんが、人々はライブビデオを見るのに時間をかけるようです)。
ビデオ化することにより、潜在的に新しい視聴者にリーチできるはずです。

最後に、ライブ配信という手段で、他の種類のコンテンツではできない方法であなたのブランドと視聴者は繋がることができます。ですから、まだ試してたことがない場合は、始めてみてはいかがでしょうか

あなたのビジネスは既に動画のライブ配信を利用していますか?もし使っているのならば、上記の内容に追加するヒントを持っていますか?

まとめ

日本ではまだあまり活用されていない、ライブ配信ですが、海外では一歩先に動き出している印象です。実際私のSNSでも海外在住時代の友人が動画の生配信をよく行っています。(その中の一人は撮影で今度日本に遊びに来ると言っていました!)

一般的に日本人は「引っ込み思案で自己主張が少ない」とされているので、まだ今ひとつライブ配信の利用に躊躇している感はあります。ただ、TikTokなどでも若い層を中心に、動画の撮影や配信をする人が増えていますよね。そういえば、かつてFacebookが日本にやってきたときも「日本人は本名を公開することに抵抗があるので流行らないのではないか」と言われていました。でも、実際はどうでしょう?

近い将来、コンテンツを「読む」より「視聴する」方が増えるでしょうから、今からライブ配信を試したり、自分の商売での活用方法を検討して、来るべき時に備えておくと良いかもしれません!

PS

弊社のコンサルタントなら、いまの時代に沿った戦略や将来像を提案できますよ。ウェブ会議を使って「考えをまとめるお手伝い」もできます。。興味のある方は、以下のページをご覧ください。

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この記事を書いた人

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