長崎心泉堂・中島さんが研修×コンサルで気づいたチーム経営の本質——「自分が二倍頑張るより、チームが動いた方がいい」|EC運営ステップアップコース 卒業生インタビュー

コマースデザインでは、ECサイトの運営に携わる方々を対象とした「EC運営ステップアップコース」を開講しています。

今回お話を伺ったのは、長崎県でカステラのEC販売を手がける長崎心泉堂の代表・中島さん。約20年のEC経歴を持つ中島さんは、コマースデザインのコンサルティングと研修を両方活用されています。今回は、弊社の支援を通して気づいたこと、得られたことを話していただきました。

ECステップアップ研修は、EC事業に携わる経営者・スタッフを対象にした実践型研修です。最新情報だけでなく「ずっと使える原理原則」を学び、個別コンサルティングとの併用でEC運営全体の底上げをサポートします。
(※2026年5月にリニューアルしました!現在の詳細・募集状況はこちら

長崎心泉堂について

長崎心泉堂 楽天ショップ

出典:カステラ専門店【長崎 心泉堂】

坂本:この度は、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞おめでとうございます! まず、長崎心泉堂さんについて教えていただけますか?

中島さん:「長崎心泉堂」というブランドで、楽天市場を中心にカステラのギフト販売を手がけています。もともとは先代が創業した観光バス向けのリアル店舗からスタートし、約20年前にECに参入しました。現在はECと実店舗の両方を運営しており、従業員は20名ほど。別会社として、製造部門があります。

坂本:20年前!ECに参入されてから、どうやって軌道に乗せていったんですか?

中島さん:最初は楽天の担当ECCに毎日電話してましたよ(笑)。何かやるたびに「次何すればいいですか?次は何?次は何?」って。「担当さんに覚えてもらわないと、お客さんに覚えてもらえるわけがない」という謎の理屈ですね!(笑)

坂本:おお!私、その頃まさに楽天でECCをしていました。当時の楽天スイーツ事業部のECCといえば、あの人やあの人ですね。懐かしい。

中島さん:そうですね、まさに!ある日、スイーツニュース(楽天が配信するメルマガ)の広告にセール商品を載せたら、モバイル・・というか当時はガラケーですね、注文メールが届き続けてガラケーがずっと震えっぱなしで、1日100万円ぐらい売れましたね。そこからはもうのめり込みましたね!

坂本:セール広告を出してたんですね!今となっては、ギフトに強いお店というイメージが定着していますが。

中島さん:そうなんです。最初は千円ポッキリのセール販売もやってたんですが、このままセールを続けていたらダメだなと思って。というのも、セールのお店とギフトのお店って、お客様がなんとなく区別しちゃうと思うんです。「セールのお店」って色がついちゃう心配がありまして。

坂本:確かにあの頃、千円ポッキリ企画、よくやってましたねー…。

中島さん:それで方針変更して、2012年頃にギフト路線が定まった感じです。伊藤久右衛門さんや神戸フランツさんを研究して。カステラだけよりもセットがいいぞと気づきました。「カステラと花や飲み物のセット商品」をどんどん試していって、ギフト路線で成長していきました。

受講のきっかけ

漠然とした不安——成長鈍化と業界変化への焦り

坂本:すごいですね。そうやってEC事業を大きくされてきた中で、「課題感を感じ始めた」と伺いました。どういった経緯でしょうか。

中島さん:なんというか、ネットって常に変わっていくじゃないですか。パソコンからガラケー、スマホへ。オークションや共同購入がなくなったり。業界の変化についていけていないんじゃないかと。SNSも全然できていないし。そういう漠然とした不安がありましたね。そして、だんだん成長率が緩やかになってきて。広告費をかければ売上は上がるけれど、収益性が悪くなってきているなと。。

伸び悩みから「突破口」を探し始める

売上の伸びが鈍化、広告頼みの収益構造、業界変化に遅れていないかという不安。中島さんはそういった問題意識を持って、「次の一手」を探していたそうです。

中島さん:無料セミナーもいくつか受けたんですが、あまり身が入らなくて。でも有料セミナーだと、自分はしっかり聞くんですよね。コマースデザインさんの有料セミナーを受けていたのもそういう理由で。

坂本:たしかAIのセミナーでしたね。

中島さん:そうですね。そんな状況の中で御社の方と電話する機会があって「コンサルを受けてみませんか」と言われました。見透かされたような気がしました(笑)。その場では決めず、「忙しいので少し待ってください」とお伝えして、しばらくしてから申し込みました。

実はちょうどそのタイミングで社員が一人辞めて、人件費が浮いたんですよね。これで勉強できるなと思って(笑)。それじゃあお願いします、と。

坂本:そうだったんですね!コンサルの感想はいかがですか?

中島さん:自分だけでなく、社員の行動も変わってきた気がしています。例えば、あるスタッフは、以前は楽天のCSVを全然触らなかったのに、今では積極的に操作して、自分が休みの日でも更新できるようにしてくれていて。スタッフが成長しているのを感じますね。

坂本:実際お手伝いしてみると、個人のスキルや姿勢というより「ECチーム全体の構造的な課題」が見えてきたんですよね。中島さんが忙しいだけでなく、制作まわりの皆さんはスキルが高いものの、業務負荷も高くて。「本来力を入れるべき領域に手が回りにくい状態」があるなと。なので、現場の負荷が軽くなるような仕事の再配分と、社長としての動き方を整えていただくことをテーマにしていきましたね。

研修で得られたもの

EC研修受講の決め手

中島さん:コンサルを始めてしばらく経ったら、このステップアップ研修を勧められましたね(笑)。コンサル受けているのに!とは思ったんですが。

坂本:いやー、すいません。普段そんなに売り込みはしないんですけど。。その時もお伝えしましたが、理由がありまして。コンサルだけだと、1テーマずつ取り組んでいくので、どうしても全体感が伝わりにくいんですよね。中島さんの課題を踏まえると、研修で一旦、全体感をお伝えした方がいいかなと思って。忙しいだろうし…と思いつつ、ダメ元でご提案しました。

中島さん:迷いましたが、澤井珈琲さんが受けられたブログを見て気持ちが変わりました。受講したほうがいいと。澤井さんが言うなら、そうなんだろうと思って。それでやります、ということになりました。ただ、宿題がいっぱい出るって聞いていたので、こなせるかどうかというところだけが心配でしたね(笑)。

「1+1が3」——コンサルと研修の相乗効果

坂本:お忙しい中だったと思いますが、宿題もレポートもきっちり丁寧に対応いただきましたね。ありがとうございます。研修の感想はいかがでしたか?

中島さん:リフレクションシート(※受講者が書くレポート)にも書いたんですけど、正直「十分元は取った」というのが感想です。ちょうど御社のコンサルと並行して受けたので、1+1が3というか、理解度を早める効果がありました。

坂本:よかったです…!全体感が伝わりましたよね。

中島さん:はい。「亀田さん(担当コンサルタント)が言っていたのはこういうことか」と、講座を通じて腑に落ちる場面が多くて。

坂本:僕らにとっても、都度説明しなくても大枠をわかっていただけるので、コンサルそのものが加速する感じがしています。

「社長がボトルネック」

坂本:研修・コンサルで得られた成果の、ポイントはどのあたりでしょうか?

中島さん:チーム運営の意識が、だいぶ変わったと思っています。「社長がボトルネック」と言葉にして言われたとき、正直最初はショックでした。

坂本:そうですね、研修の中でお伝えした「社長自身が事業のボトルネックになりがち」という話でしたね。

中島さん:自分はこんなに頑張っているのに、ボトルネックだなんて…!でも確かに言われたらその通りで、認めたくないが、事実だなぁと。まずそれに気づけたのが良かったです。一度受け入れてしまうと、「これが変われば伸びしろになる」と、プラスに感じられるようになりました

坂本:素晴らしい。うまく伝わって良かったです。ボトルネックというのは、足が遅いのではなく、荷物が多いということで。EC事業を実務で伸ばしてきた社長さんほど、仕事ができるから自然と抱え込みやすいんですよね。

中島さん:あと、AIのことも知れましたし。実際に手を動かしてAIを使うことで「これだけのことができるんだ」と自分で実感できて。AIをどんどん使った方がいい、と社員に対して自信を持って言えるようになりました。「AIいいらしいよ」ではなく、「こんなに便利だよ」と。

「社員は遠慮しがち」

坂本:他の受講生の皆さんと交流できたのも、良い刺激になりましたね。

中島さん:そうですね。私は経営者目線でものを考えますが、同じチームには社員側の方もいて。「社員側の人はこういう風に考えるんだ」という発見がありました。たとえば「AI使いたいけど、上司から『月額費用がかかる』って言われそうで言いにくい」という話を聞いて、驚きました。

私としては、社員から「AI使いたいです」と言われたら嬉しいんですよね。積極的に考えてくれてるって。でも、社員からはそう見えることがあるんだなと。社員側には遠慮があるんですね。「言いやすい環境」を作るのも大事、という学びになりましたね。

坂本:そうですね、遠慮されちゃうと、色々勿体ないですよね。言いやすさは大事。

中島さん:はい。自分の会社でも、以前は「わからないなら聞いてくれればいいのに、聞かない方が悪い」と思っていたんですよね。でも、「そもそも自分が先に伝えていない、言わない方が悪い側面もある」と考えられるようになりました。

坂本:中島さんは「一旦受け止める」ようになられたのかなと思いますね。

中島さん:考え方が本当に変わったと思っています。ただ、それが行動に出ているかはスタッフに聞かないとわかりませんけど(笑)。

みんながステップアップして利益が確保できれば、お給料という形で還元できるし、仕事を通じて学べる充足感も、一つの幸せだと思っていて。そういうものを皆さんに感じてもらえる会社になれれば嬉しいです。

「自分が二倍頑張るより、チームが動いた方がいい」

中島さん:自分一人で頑張っても、たかが知れている。チームの皆さんが実力を発揮してくれた方が、自分が二倍頑張るより、よっぽど会社は良くなる。そう思いますね。

坂本:いいですね。自分が頑張るより、チームが力を出した方が全体として強い。

中島さん:社長が頑張るほど仕事を抱えてしまい、社員の成長を阻んでしまうということがよくわかりました。だから、今まだ自分が持っているRPPやAmazonの広告運用も、早く手放していきたいと思っています。失敗を怖がって社員に渡さないのではなく、渡してみてダメだったらやり方を変える、ということをやっていかないと、ずっと僕は持ち続けなきゃいけなくなっちゃうから。

坂本:正しさを手放せる人、変われる社長が強いですよね。中島さんは柔らかくて強いなと思います。

中島さん:うちも変化ばっかりですけど、まさか自分がおつまみを売ったりとか、そういうことをするとは思ってなかったからですね(笑)。カステラ屋でございますので。カステラも柔らかく、考え方も柔らかく。カステラだけに(笑)。

坂本:カステラだけに!ふわふわの柔らかさが大事なのかもですね。未来の長崎心泉堂に向けて、今後もご一緒できればと思っております。本日はありがとうございました!

中島さん:ありがとうございました!

まとめ

「社長がボトルネック」という言葉に対しての、中島さんの「認めたくないが、事実だなぁ」という受け止めは、自分で事業を作ってきた自負心や強さと同時に、自分の不足や限界を認めることができる「柔らかさ」を表していますね。

指摘に対して、柔らかく・笑いながら受け入れられる社長が、チームを動かせる。中島さんの話を聞いて、改めてそう思いました。

今の時代、情報はネット上にたくさんあるし、AIに聞けば何でも返ってきます。だからこそ、弊社のEC研修は、これまで自分が持っていなかった感覚を「体験を通して発見する・身につける」ことを重視しています。

そのために、最新情報だけでなく「ずっと使える原理原則」を学び、仲間と共に学んで実践していく、というカリキュラムです。私たちは、EC運営に携わる皆さんに、突破口となるヒントを提供し、次のステージへ進められるよう、これからも伴走していきます!気になる方はぜひご一緒しましょう。

P.S.

インタビューはオンラインでしたが、現地にもお伺いしました!頂いたカステラはもちろんのこと、本場のちゃんぽんが驚異的に美味しかったので、2回いきました!w

長崎訪問写真1
長崎訪問写真2
長崎訪問写真3
長崎訪問写真4

P.P.S.

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