コマースデザインでは、ECサイトの運営に携わる方々を対象とした「EC運営ステップアップコース」を開講しています。
今回お話を伺ったのは、楽天市場17年・一人運営のHospitality Beauty鈴木さん。2度目の受講で何が変わったのかをお聞きしました。
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Hospitality Beautyについて

※出典:アロママッサージとコスメ健康通販
坂本: 今日はよろしくお願いします。まず、鈴木さんとお店のご紹介をお願いできますか?
鈴木さん: 楽天市場を始めて、5月でちょうど17年になりました。ひとり運営です。商品はオリジナルコスメが中心で、一部仕入れもあります。もともとエステティシャンをしていたのが原点です。
お母さんへの思いが、商売の原点に
坂本: エステ出身ということで、化粧品への思い入れは特別ですよね。お店を始めたきっかけは何だったんでしょうか。
鈴木さん: 実は、母が関係しています。母が当時の化粧品で顔が真っ暗になって引きこもりがちになってしまったことがあって。子供心に「女の人って、肌のことでそんなに落ち込むんだな」というのが、はっきりと記憶に残っているんです。更年期とも重なっていたとは思いますけど。
その記憶が、エステティシャンを選んだ理由にも、今のお店を続けている理由にもつながっています。
「無理しないために知恵を絞る」一人店長の流儀
一時期は楽天のRSLを利用していたが、オリジナルコスメの品質管理や同梱物の都合で自社出荷に戻した。手間はかかるが、鈴木さんにとっては大事な選択だったそう。
鈴木さん: 今は9割以上がクリックポストで、逆に楽になりました。自社に戻してから、一人一人のお客さまと向き合える感覚が戻ってきた気がして。「スーパーセールで少し出荷が遅れそうです、ごめんなさい」という同梱物も入れられるようになりましたし。私のスタイルは多分、売上を大きくするよりも、一人ひとりの方と接点を持ちたいんじゃないかなと思っています。商売としてのバランスは考えつつも、やはり一人ひとりのお客様との関係を大切にしたいと思っています。
坂本: スーパーセールのときだけやっているという「店長任せ福袋」について教えていただけますか?
鈴木さん: スーパーセールのときだけ、20,000円分の商品を10,000円で販売する福袋です。数を制限しているんですが、お客さまが備考欄にびっしり悩みを書いて来てくださるんですよ。「目の下にシミができてどうしよう」とか「今、乾燥がひどくて」とか。
それを一人一人読んで、「この人にはこれを入れようかな」って考えながら詰めていくのが……ニヤニヤしながらやってます(笑)。
坂本: そのお客さまへのお手紙も書かれるんですよね。
鈴木さん: はい。AIにも手伝ってもらいながら書いています。倉庫出荷だとそういうことができないので、自社出荷に戻して良かったなと思います。
坂本: 規模を大きくするために知恵を絞るというのはよくあるんですけど、鈴木さんの場合は「無理をしないために知恵を絞る」というスタイルですよね。
鈴木さん: そうかもしれないですね。自分が辛いとか苦しいと思うことはやりたくないというのが、正直なところで。年齢的にもシビアになってきましたし、自分を誤魔化してまでやりたくないというのはあります。
2回目の研修受講のきっかけ
一人運営で相談相手がいない中、日々のルーティンに追われる状況が続いていたそう。そんな折、鈴木さんは「AI活用を組み込んだEC研修」の告知を目にしました。
坂本: 研修は今回で2度目の受講でしたが、また申し込んでいただいたきっかけは何でしたか?
鈴木さん: AIが入るって告知を見て。もともと坂本さんのAIセミナーを何度か受けていましたし、チャットGPTが出た頃からAIのセミナーに参加してきたので、「コマのすけ(※)を研修に組み合わせたら、どんなことになるんだろう」というワクワクが勝ちました。
※コマのすけ:弊社が無料で提供しているEC専用AI
坂本: 単発のAIセミナーと研修は内容が重なる部分もあるかな、とは思われませんでしたか?
鈴木さん: 全然。単発だと「こうすればレビューの返信ができる」みたいな具体的な話が多いんですけど、今回は商品説明文やLPを実際に一緒に作り込んでいく本格的な内容で。全然違いましたね。
それに、一回目より二回目の方が腹落ちしたことが増えました。気づきの深さが変わるというか。内容も前より盛りだくさんになっていて、「前に受けた時より5倍ぐらい増えてません?」って思いました。
一人店長に、相談相手と”根っこ”ができた
AIが「壁打ち相手」になった
坂本: 研修でAIを活用してみて、実際のお仕事でどう変わりましたか?
鈴木さん: 相談できる相手ができた、というのが一番大きくて。一人だと「12月の頭に何しようか」って考えても、ぐるぐるするだけじゃないですか。でも「12月の頭なんだけど、何をやろうか?」って話しかけると、「今、誰が帰ってくる時期ですか?」みたいに一緒に考えてくれるんですよ。壁打ち相手というか、本当に心強いです。
坂本: 具体的にはどんな使い方をされているんですか?
鈴木さん: お客さまへのお手紙の内容を相談したり、「原価と送料と楽天のシステム料を考えると、いくらで売ればいい?」みたいなコスト計算も話しかけています。「無理をしてまで続けるのではなく、きちんと続けていける形を大切にしたい」みたいな話もAIに聞いてもらっています(笑)。
坂本: それは一人店長にとってまさに理想の使い方ですね。
鈴木さん: 研修でプロンプトの「型」を使って指示を入れると精度がすごく上がることを学んで、「ああ、こういうふうに使えばよかったんだ」と感動しました。定例作業にも使えるようになって、だいぶ業務が楽になりましたね。
同期の存在が、棚卸しを深めた
坂本: 対話会や他受講者との交流はいかがでしたか?
鈴木さん: 普段は他のお店がどんなことに悩んでいるか知る機会って全然ないじゃないですか。「皆さん、こんなところで悩んでるんや」「ここは一緒や、ここは違うな」みたいなことが分かるのは、すごく有益でしたね。大きな組織ならではの悩みもあるし、一人店長には一人店長の悩みがある。それぞれの立場を知れることで、自分のお店のことも客観的に見えてきた気がします。
皆さんが私の課題レポートに細かくコメントを書いてくださって、「ここまで教えてくださるんだ」と思いました。本当にありがたい財産だなと思います。感謝して読ませていただきました。
ビデオを見たり、皆さんで話し合ったりする中で、自分の棚卸しができたような感覚がありましたね。日々の忙しさの中で、「次はお買い物マラソン、次はスーパーセール」って流れていくだけになりがちですが、この研修では自分を振り返る時間が持てました。
根っこは、強みだった
坂本: 今回の研修で、一番良かったことを教えていただけますか?
鈴木さん: ブランディングが固まってきたこと、というか……「言っていいんだ」と気づけたことが、一番良かったことでした。
坂本: もう少し聞かせていただけますか?
鈴木さん: 最初にお話しした、母が肌のことで苦労していたこと、エステティシャンになった理由、お店を始めた理由、それらが全部つながっていて、私の「根っこ」だったんですよ。でも以前、「苦しんだことを言っちゃいけない」と言われた時があって、「あ、言ったらいけないんだ」と思って、ずっとそれがトラウマになっていたんです。
坂本: 自分の心にフタをしていると、長く続くうちにそのフタ自体に気づかなくなりますよね。
鈴木さん: そうなんです。自分でも気づいていなかったんですよ。今回の研修での棚卸しを通じて、「あ、言っていいんだ」「むしろこれが私の強みだったんだ」と気づいて。それまで何年も背負っていた重しが取れたような感覚がありました。
「潜在意識の中に潜り込んでいたフタが取れた」という感じです。AI活用も業務効率化も本当に良かったんですが、それよりも大きい気づきでした。これが、私の中では今回の研修で一番良かったことです。そういう気づきを得られる方が、もっと増えたらいいなと思います。
根っこを掘り起こすことが、一番大きな変化だった
「言っていいんだ」と気づいた瞬間の話を聞いて、改めて思いました。自分の商売の「根っこ」を掘り起こすことは、AIを使いこなすよりも、売上を上げるよりも、大事なことかもしれないと。
鈴木さんのように、ずっと抱えてきたものが実は強みだった、と気づく場所を作り続けることが、このコースの役割だと思っています。忙しさの中で見えなくなっている”根っこ”は、あなたにもあるかもしれません。それに気づいたとき、商売の見え方が変わります。
私たちは、EC運営に携わる皆さんが「自分らしい商売」を実現できるよう、その気づきの場を、これからも作り続けていきます。
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Q. コマースデザインのEC支援は、何をしてくれるの?
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この記事を書いた人
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