ついで買い施策

前回、「ポテト戦略」すなわち、「ついで買い施策」のことを書きました。

今回はネットショップ向けに、ついで買い施策について、もうちょっと書きたいと思います。

ネットショップのついで買い施策

ついで買い施策は、だいたい、3つに分けられると思っています。

1.補てん型

「5,000円以上で送料無料なので、あと○○円分の商品はこちら!」と、差額分のついで買いを勧める。

2.コミコミ誘導型

「ついでにこの中の商品を買えば、どの商品と一緒に買っても送料無料!」と、送料込み設定の商品を紹介して、一緒に買ってもらう。

3.コーディネート型

「このコーディネートのインナーはこちら!」「このお酒に合うおつまみはこちら!」など、気に入った商品に合うものをコーディネート提案してついでに勧める。

(上記の「型」は、それぞれの特徴に合わせて今回命名してみました)

自信を持って、商品をおすすめしよう

当たり前のように取り入れているお店も多いですが、提案していないお店もまだまだ沢山あります。私見ですが、ついで買いでも、送料のお得感を演出する施策が多い気がします。

ネットショッピングにおいて、いまだに送料はユーザーにとって大きな負担であることもまた事実です。

「買い物カゴに入れたけど、送料を考えたらやっぱり買うのをやめよう」
「このお店送料が別だから、他の店で同じものを探してみよう」

など、お客さんは少しでも「送料がもったいない」と思うと、なかなか購入に踏み切ってはくれません。

この機会に、自店舗の同梱施策の見直しを

なので、「ついで」としてあくまでも2番目、3番目としてのつつしみを抱えつつ、ご一緒にポテトも…と言うべき箇所で、お客様にアプローチできるように、おざなりでなく、きちんと提示してみてください。

自信のない提案には、お客様も敏感です。「コレがよい」と、【騙されたと思って】くらい、大手を振ってオススメされると、それを頼まずにはいられません。(少なくとも私は)

自店の同梱施策を、この機会に是非考えてみてください。

PS
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この記事を書いた人

川村 トモエ
コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
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