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【楽天EXPO 2021】要点まとめ

こんにちは、川村トモエです。久々です、気づけばだいぶ「秋」ですね。今年も残り3か月と半分ですよ皆さん!

さて、私が出てきたのは、「楽天EXPO2021」が、開催されたので恒例のまとめブログをお届けするためです。
今回も参加はしておりませんが、複数の店舗の方から教えていただいたりお話した内容をまとめました。

楽天出店者の皆さんは、RMSからEXPOの両方の講演動画が見られますので、詳しくはご覧になると良いと思いますが、お時間のない方はお読みいただけるとおおまかな概要が掴めると思います。また、楽天出店者以外の方についても、参考になる話もあると思いますので、ぜひご一読ください。

モールイベントから見える、主要モールの方向性

今回の楽天EXPOは、いつもと違って外部からのゲストスピーカーがおらず、三木谷さんの講演と、市場の戦略共有会以外は、全て出店者が話すメニュー編成になっていました。

2019年にリアルで実施した楽天オプティミズム2019を、来月オンラインで開催するのですが、(楽天オプティミズム2021)著名なゲストスピーカーを招き、大がかりなグループとしてのカンファレンスはこちらに集約し、楽天EXPOは、実質「楽天市場EXPO」になったのだなぁ、と感じました。

「市場」のことは「市場内で完結」。もっというと、より具体的な話がわかる人に話してもらおう、というところかなと。ビジネスの大きな話は面白がる人もいるけど、市場の流通に直接繋がるのは「市場でのやり方」を知ってもらうことだろうし。まぁ、納得です。
なお、ソフトバンクも、softbank worldという大規模な法人向けイベントをやっていますし、オプティミズムはこれとほぼ同様なイベントかと思います。そういえば、Yahoo!ショッピングは最近店舗向けイベントみたいなことがないですね。
ちなみに、amazon もECサミットというオンラインイベントを開催します。ECに絞られた内容で、逆にこれがかつての楽天EXPOに近いですね。

最近、アメリカのAmazonで、中国のトップセラーのアカウントをごそっと停止したというニュースが出ていましたね。不正レビューが一因か?との話題になっていました。日本でも、一部で消費者のAmazon離れが囁かれています。楽天ポイント経済圏の順調さから、急がない人は楽天で買い、急ぐ人はヨドバシのエクストリーム便で頼むことが増えているとか。。つまり、かつて速さとシンプルさが魅力だったAmazonのポジションが脅かされつつあると言えると思います。日本でもさくらレビュー等のこともありますから、Amazonは、とかく拡大から、これからは健全性に注力していくフェーズに入ってきたのではないかと見受けられますね。

三木谷さん講演

三木谷さんの講演内容については、多くのメディアで以下のようにもう記事化されています。

「10兆円の国内EC流通総額を2030年までに」。楽天・三木谷社長が語ったコロナ禍の振り返り2021年「楽天EXPO」【講演要旨】

【「楽天EXPO」三木谷社長講演】2030年にEC流通10兆円目指す モバイル契約で「楽天市場」利用額は77%増に

皆さんご存知かと思いますし、たくさん出ていますから特に私が改めて伝えなくてもよいかな、と思うので簡潔に。要点はこの3つかな。

・モバイル
・カード/ポイントの好調さ
・ソーシャルグッド

コロナ禍において、ECは伸び続けているので、引き続き楽天も順当な伸張をみせています。特に、楽天モバイル、楽天カード、ポイントによる、楽天経済圏(エコシステム)のサイクルは大変好調。
モバイルもいろいろあるものの、楽天市場・楽天カードとのシナジーは結果として数字に出ているので、ここをさらに拡大するために、引き続きモバイル強化はしばらく続くでしょうね。

記憶に新しい、7月の日本郵政との物流会社を立ち上げから、ユーザーの拡大を続けつつ、次にネックになる配送の部分も強化して、Amazonのお株だった「利便性」にも手を伸ばしている様相。楽天とAmazonは、それぞれ苦手を強化するフェーズに入っていますね。

日本郵政と楽天の物流新会社 「JP楽天ロジスティクス株式会社」設立

年始に書いた通り、引き続き風雲ひろし城は、基本盤石に思えます。

以前、私がダンコ三木谷ブログでお伝えした、送料無料ラインの統一についても、参加店舗が9割を超え、顧客満足度も順調に伸びているとのことです。
ちなみに、前述のブログでは、2020年は各所で「ダンコ的決断」の増える一年になるだろう、と予想しましたが、コロナ禍でかなり状況が変わりましたね。とはいえ、EC業界は市場の拡張が進んだので、その分競合も増え、一部では後発に押され厳しくなっている様子も見受けられますが…。

最後に、ソーシャルグッドの件。
これは、クライアントや知り合いの出店者の方からも、「よかった」と聞いていたことなのですが、大々的な、ワクチン会場を運営しての職域接種で、出店者や地域の方のワクチン接種に貢献しています。
楽天市場の出店者は昔から中小規模の事業者が多い上に、製造、生産業や、出荷配送など自前で対応しているお店では当然リモートワークもできないので、早くワクチン接種を受けることができるというのは、安心につながりますよね。大企業と違い整っていない福利厚生的な部分をモールが提供してくれるというのは良いなぁ、と思います。もちろん、すべての出店者をケアできるわけではないでしょうし(地区によるので)、CSRまわりの戦略もないわけではないでしょうが、事実助かっている知り合いもたくさんいるので、三木谷さん(楽天さん)のこういうところは素直に好きです。

戦略共有会

ここからは、戦略共有会についてです。店舗の方と話した限り、目立ったものをお伝えします。
前回のEXPOでは、割と物流委託の話も出ていましたが、今回はそんなに目立たなかったようです。新会社としての大きな店舗向けの施策はもう少し先ですかねー。

モール出店者からすると、サイトの機能改善やシステム強化は運営に直接関わってくるところですから(特にモバイル)押さえておきたい情報ですよね。スマホの流通比率は8割を超えたとのことです。
スマホ客の滞在時間は、PCに比べて半分!時間がない、せっかちなお客さんに、より商品の魅力や情報を端的に伝えていく「見せ方」はもはや必修科目といえますね。

ではまず、システム周りのお話。楽天のシステム、下期は割と更新されるようです。

ショップ向け機能改善

アプリ版店舗ページの改善(22年1Q)

店舗トップページの改修により、「共有エリア(各店統一デザイン)」と「パーツエリア(各店自由な独自性表現エリア)」が実装されるようです。
どのお店を見ても同じに見える部分と、自由度の高い部分を分けることで、以前から楽天市場が強調してきた「統一性」と「多様性」を両立できるようになるとのこと。

モバイルアプリとウェブブラウザの表示も統一し、ページ上部には、ナビゲーションを配置するなど、店舗内の回遊性アップも期待できそうです。作りこみが苦手な方でも気軽に更新できるように、ノンHTMLな感じで触りやすくなりそうです。htmlが苦手なスタッフの方でも、画像や文章が上手なら結構いいページができちゃいそうですね。

アイテムのSKU管理(22年下期以降)

SKU管理強化については、ここ数年戦略共有会での話題に上がっていましたが、いよいよ商品の管理単位をSKU単位に刷新できるようになるみたいです!各SKUごとにカタログIDを振り、特定SKUについて割引等が販売可能になるとか。
今まで、商品ページでサイズやカラーの項目選択肢が多く、選びにくかった点が、いわばAmazonのように、色やサイズによって価格設定も違えた販売が可能になります。例えば、在庫過多気味の人気のないカラーなど値下げして販売するなどの調整もしやすくなるので販売方法が広がりますね。

お客さんとのコミュニケーション強化

R-Messe機能拡充(21年12月)

問合せの自動応答機能が、カスタムできるようになるとのことです。よくある質問を自店に合った形に設定しておけば、BOTで対応できるので、小規模で問い合わせ対応まで手が回らない、という方にはうれしい機能拡充ですね。

ライブコマース機能の提供再開(21年10月)

以前終了していたライブコマース機能が、また復活するそうです。誰しもがライブやれば売れる、っていうわけでは全然ありませんが、とはいえ、インスタライブでかなり売っているお店もありますし、商品やお店の個性によっては試してみてもよさそうですね。モバイル5Gになれば、ライブ販売のが手っ取り早い、ということになるお店もあるでしょうし。

その他

商材領域の拡大

サービス商材領域(コト消費)の取り扱いを順次拡大していく、という話もあったそうです。
物販に限らず、「WEB上で販売」されればすべてECですからね。「商品」の範囲が拡大すれば、市場自体の規模も増えます。すでにモノを商品販売をしている方も、なにか売れそうなコトはないか、考えてみるのもよいでしょうね。

店舗間コミュニケーション

まなびlive、ネーションズによる店舗への支援とコミュニケーションにも力を入れているとか。
このあたりは逆にコロナ禍によりオンラインで加速してそうですね。

また、前述のとおり、市場の支援はなるべく市場内で完結させて好循環させる、的な楽天の意図(これもエコシステム?)を感じます。

おわりに

三木谷さんパートについてはあまり触れない、と書きながら、結局割と長く書いてしまいました。こういう情報公開があるたびに、それだけ書こうとしてもどうしても過去の方針や動向と紐づけて経緯や意図を追ってしまうので、気が付いたら開催日から2週間経ってしまいました(いや、これ以外の仕事ももちろんしていますので)。速報性は全くありませんが、毎回私たちの記事を楽しみにしてくれている方がいるので、頑張ってまとめてみました!これからの方針立てに何らかのお役に立てましたら幸いです。

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ちなみに、こういった「モールの動向」について、すべての情報(システムまで)を経営層で把握するのは大変ですよね…できればモール対応は、スタッフに任せたいという声も多く聞きます。
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この記事を書いた人

川村 トモエ
コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
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