無意識の思い込みが足かせに!?「成長のリミッター」を外して売上増加につなげるポイント

こんにちは。コンサルタントの杉浦です。
「成長したい」「売上を伸ばしたい」と思いつつも、自分で事業にブレーキをかけていませんか?いわば「このくらいだろう」と思い込んで、「成長のリミッター」を無意識のうちに設けている状態です。

そこで今回は、その「成長のリミッター」の外し方と、実際にリミッターを外して成功した事例を紹介します。重要なポイントは、「他社の成功事例を知ること」「作業を人に頼める体制を作ること」です。

ぜひ、ご紹介する事例を参考にして、成長のリミッターを外すことを意識してみてくださいね。成功すれば、売上が2倍どころか、10倍→20倍→30倍と激増するもしれませんよ!

はじめに

もっと売上が上がるポテンシャルがあるのにも関わらず、なかなか売上が伸びない場合、社長さんや店長さんが自分でブレーキをかけていることがよくあります。

トップの心の「リミッター」が成長のブレーキに…

これは無意識に「自分の商売はこのくらいだろう」と思い込んでしまっているんですね。「成長のリミッター」を自分で設定しているようなものです。

もちろん売上アップのために日々コツコツと積み重ねることは大事ですが、どんなにがんばっても2倍くらいです。しかし、「成長のリミッター」というブレーキが外れ、トップが大胆な判断をするようになった途端、売上が10倍、時には30倍にもなることがあります。

つまり、これまでの固定概念から脱却して、新商品の企画開発や提携、組織体制やサプライチェーンの改革など、大きな判断が次々とできるようになり、結果としてビジネスの規模が変わっていくわけです。

いったいこの現象はどういうことなのか、不思議に思う方もいるかもしれませんが、ECコンサルタントとしての長年の経験から言っても、近年この傾向は顕著に現れています。過去の事例を分析すると、このようなリミットブレイクな急成長は、必ずトップ層の「心の中にある枷=成長のリミッター」が外れた時に起きることがわかってきました。

しかし、この「成長のリミッター」を外すことは容易ではなく、狙って起こせるものでもありません。では、どうすればブレーキとなっている「成長のリミッター」を外すことができるのでしょうか。

「成長のリミッター」を外すための2つのポイント

どんな事業や店舗にも共通する「ブレーキを外すための公式」を見つけるのは難しいかもしれませんが、実際にリミッターが外れたことで売上が激増した事例から、次の2点が重要だと考えられます。

【リミッターを外すポイント①】他社の成功事例を知る

まず、「実際にその方法でうまくいっている人がいる」という事実を知ること。つまり、成功事例を知ることで、心のリミッターを外すことができます。

たとえば、まだ誰も宇宙に行ったことがない時代は、「ロケットを飛ばして宇宙に行く」ことは夢のような話だったかもしれません。しかし、各国が宇宙にロケットを飛ばしている現代、日本でもロケット打ち上げが民間事業として成立しています。このような成功事例を知ったら、「うちも宇宙産業でロケット事業をしようと思うんだよね」と言うアイデアも、「おっ、いいね」とスムーズに進むことでしょう。

もちろん「後発で儲かるのか」「技術や資金は確保できるのか」など、課題はたくさんあります。しかし、少なくとも「できている人がいる」「成功している人がいる」という事実は、自分達にもできる可能性があるということです。そのために何を検討すればいいのか、見当がつけやすくなります。現在地からどんなに遠かったとしても、地続きで考えられるようになれば、それは心理的なリミッターが外れたと言えます。

実際、ECの世界でも、他社の事例を参考にして成功したという話はよくあります。

例1)海外のプロダクトを輸入して販売していたA社

別商品を取り扱う他社で「独占契約したところ利幅が上がった」という成功例を知り、取引先に提携を交渉。売上が上がっただけでなく、利益率も向上した。=「独占契約」という視点を得たことで成功

例2)様々な製品を取り扱い、薄利多売で販売していたB社

「自社の強みを活かした高品質製品の開発」という成功例を知り、自社製品を開発し、定期購入に注力。ブランド力が高まり、売上が上がった。=「自社開発」という視点を得たことで成功

ぜひ、「成長のリミッター」を外すために、他社の成功事例を学んで、自身のビジネスに当てはめることを試していただきたいと思います。実際にうまくいっている事業者から直接聞くのはもちろん、私たちのような成功事例を多く知るコンサルタントから情報を集めるのも効果的です。

弊社のサイトでも、ネットショップの成功事例を多数ご紹介しています。こういった他社事例を多く学ぶことで、無意識に「できない」「現実的ではない」などと設けている心の枷や思い込みが外れたり、解決のヒントを得られるかもしれません。

※他にも多数掲載しています。ネットショップの成功事例一覧はこちら

【リミッターを外すポイント②】作業を手放し、考える時間を取る

もう1つの重要なポイントは「作業を手放し、考える時間を取ること」。こちらを強くおすすめします。

たとえば、1日10時間働くとすると、1時間で考えたことを9時間かけて実行するのは、なかなか大変です。そのため、1のアイディアを思いついた時には、その実現に必要な9の苦労が頭に浮かんで、自分でブレーキをかけてしまうのです。

しかし、「1考えること」が自分の仕事で、「9実行すること」がメンバーや委託先などの仕事であれば、10考えることができます。計算上は、メンバーが10人いれば全て実現できます。とはいえ、全てが成功するわけではありませんし、人件費もかかりすぎるので、10のうちベストなアイディアを1〜2ほど厳選し、1〜2人に実行してもらうのが現実的でしょう。

いずれにしても、実行してくれる人がいれば、考えることに集中することができます。自分で全て実行しなければならないと、考える時間がなくなるばかりか、「面倒くさい」と、考えることにすらブレーキをかけてしまうもの。多くの方は、「自分が広げた風呂敷は自分で畳まなければ」と思っているようで、この傾向があるようです。

逆に後から苦労するのを忘れて、全力で風呂敷を広げるタイプも稀にいます。後々大変なことになって泣くことも多いようですが、自分の発想にブレーキをかけない人、かけられない人は、起業家体質・イノベーティブな人と言えるかもしれません。実際、言ったことを理解してくれて、どんどん実現してくれるメンバーが増えてくると、事業が急成長する可能性があります。

しかし、トップがアイデアを片っ端から現場に振ってしまうと、現場が疲弊し、人が倒れるという副作用もあります。思いついたアイデアは必ずしも成功するわけではないので、無駄も多くなるでしょう。その意味でも、思いついたことを全部メンバーにやらせるようではダメです。「10考えたうち1〜2を実行してもらう」くらいのバランスがよいのではないかと思います。

そして、トップが考える時間を確保するということは、「現場を知るための時間を確保できる」というメリットもあります。アイデアのリソースは現場にあることも多いもの。それをしっかりすくい取る仕組みを作るか、トップ本人が現場に出て、感じ、考えることが重要です。そうすることでアイデアの精度も高まっていくでしょう。

まとめ

自分自身にかけた「成功のリミッター」を外すためには、「①成功事例を知ること」、「②作業を手放して考える時間を取ること」

成功事例は、身近なところやメディアから見つけることができますし、弊社サイトでもたくさん掲載しています。また、コンサルティング会員のみなさんには「こういう課題は、他社ではこういうふうに解決しています」というように、個別に参考になる事例をピンポイントでご紹介しています。

考える時間を確保するには、「AIの活用」と「業務請負型スタッフ」の組み合わせがオススメです。ChatGPTなどをイチから活用するのは大変ですが、弊社ではECに特化したソリューションを提供していますし、業務請負型スタッフの採用や指示出しのサポートも行っています。

実際、10年ほどEC事業をされている社長さんが、在宅スタッフを採用した結果、「1言うと9やってくれるので、どんどんアイディアが出るようになった」と驚いていました。それまではアイデアはあってもなかなか実現できずにいたそうですが、気持ちが楽になりばかりか、仕事もスムーズに進むようになったそうです。「もっと早く採用すれば良かった」とのことで、ビジネスの成長につながっています。

体制を変えて一番変わるのは、環境ではなくてご自身です。特にトップの変化は大きく、「目の前の問題に囚われて、自分でリミッターをかけていた…」「本来のポテンシャルを押さえていた」といったことを実感できると思います。「最近伸び悩んでいる…」「成長の踊り場で、足踏みしている気がする」などのお悩みがおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

杉浦翔太
杉浦翔太
東証一部上場のITベンチャーで、ECサイト運営に携わる。自社EC改善・セール企画・メルマガ等の販促で、月商2億超えの売上に寄与。また、WEB媒体の法人営業も経験。顧客の成果を念頭に置き、丁寧なヒアリングと対話で、多くの顧客の信頼を得る。明るくて人懐っこく、誰とでもすぐに打ち解けられる。愛知県出身。サーフィンが好き。

EC事業コンサルティングを行う「コマースデザイン株式会社」の社員ブログです。

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