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「リズム」の悪い文章は読まれません。その商品説明にリズムはある?

こんにちは、川村トモエです。

今日は、「読みやすい文章」のお話です。

文章というのは、どんなに一生懸命に良いことを書いたとしても、読まれなければ意味がありません。あなたがECサイトのために書いた渾身の商品説明文も、ひょっとしたら最後まで読まれていないかもしれません。

更に、最近ではスマホの浸透により、端的に小気味よく読める情報が必須になってきています。

「商品の良さを十分に伝えられているか」を気にする前に、自分のサイトの文章に基本的な問題がないか、確認してみましょう。

これを判断するには、簡単な方法があります。

「声に出して読んでみる」ことです。

※この記事は、筆者が「ネットショップ担当者フォーラム」に寄稿した内容を加筆・修正したものです。

良い文章はスムーズに音読できる

文章にも「リズム」が存在します。文字なので目で見てはいますが、実は、自然と音を意識して読んでいるものです。スムーズに読める文と通りが悪い文の違いは、このリズムにあります。

通りが悪い文章はリズムが悪く、読む意欲を減退させます。せっかく「いいことを書いた」と思っても、これでは内容以前の問題です。

例えば、以下は食品の商品案内の文です。試しにちょっと声に出して読んでみてください。

スーパーなどで出回っている外国産のものでなく、国産の材料を使っているので苦みやえぐみがなく、また、塩加減も塩辛すぎず薄めの味付けですので、素材本来の風味をお楽しみいただけますし、カット済みですのでお皿に盛るだけで簡単にご賞味いただけます!

句点「。」がなく、ずっと読点「、」で区切られてなかなか終わりません。ひと息で読みきれないないので、変なところで呼吸をしなければいけなくなり、リズムが悪くなります。

思い付いたそばからいきなり文章を書いていくと、だいたいこういうことになります。「あ、あれも言わなきゃ」「これも…」と詰め込んでしまい、くどくどと長い文になってしまうのです。

でも、この長すぎる文、うっかり書いてしまっても、直すことができます。書いた後、読み返してみればいいのです。

「見直し」ではいけません。黙読するだけでは「言いたい内容が書いてある」ことに意識が行ってしまい、リズムのおかしさには気づかないからです。でも声に出せば、息が続かないので自然とわかります。あくまでも、「声に出して読み返す」ことが大切です。

「一文が長くならない」書き方とは?

実は、そもそも一文が長くならないための書き方があります。

音読して違和感に気づくことができたら、次のステップとして文章の書き方も見直してみましょう。

① まずは、言いたいことや必要な情報を列挙しましょう。いきなりページに書いていくのではなく、まず、紙に箇条書きでメモする程度から始めます。ここで書きたいことを出し切るのがコツです。

② 次にそれらを整理します。何についての話か、内容によってグループ分けしましょう。同じ内容のものはより良い方にまとめます。ここでも箇条書きのまま。まだ文章化しません。

③ グループ分けが済んだら、それらの順番を考えます。

一文が長くならないためには、3ステップに気をつけて書いていく

実践:「リズムの良い文章」を書いてみよう

では、文章の書き方①〜③をもとに、先ほど例に挙げた「リズムの悪い文章」を見直していきましょう。書き方通りにやれば、驚くほど簡単に、端的な文章が書けます。

①伝えたいことを全て箇条書きにする

先ほどの長文を分解すると、以下のような要素があります。

  • スーパーで出回っているのは外国産
  • 外国産の材料は苦みやえぐみがある
  • 当店は、国産の材料を使っている
  • 国産の材料は、苦み・えぐみがない
  • 塩加減は薄めの味付けで、素材本来の風味を楽しめる
  • カット済み
  • お皿に盛るだけで簡単に食べられる

②内容ごとにグループ分けする

見てみると、素材の話、味付けの話、状態の話、の3種類に分かれているのがわかります。この場合、順番はこのままで良さそうです。

  • 素材の話
    • スーパーで出回っているのは外国産
    • 外国産の材料は苦みやえぐみがある
    • 当店は、国産の材料を使っている
  • 味付けの話
    • 国産の材料は、苦み・えぐみがない
    • 塩加減は薄めの味付けで、素材本来の風味を楽しめる
  • 状態の話
    • カット済み
    • お皿に盛るだけで簡単に食べられる

③順番を考える

この3種類の話を、それぞれ1つにまとめていきます。その際、適切な接続詞(または接続助詞)でつなぐのが、より正確にまとめるコツです。

ちなみに、商品説明で一番便利な接続詞は、順接(理由→結果)を表す、「だから」「それで」です。

  • 例:国産「だから」苦みがない

多くの場合「○○だから、~~~」という型を当てはめるとまとまりやすいので、ぜひ覚えておいて下さい。

「だから」「それで」を使い、これらをまとめてみると、以下のようになります。

よくある外国産ではなく、国産材料を使っているから、苦み・えぐみがありません。素材本来の風味を生かした、薄塩仕上げで塩分控えめ。カット済みだから、お皿に盛るだけで簡単。

長文の時よりも、それぞれの情報がわかりやすくなっていますよね。長文はリズムが悪いだけでなく、情報量が多いことで個々の内容を薄めてしまう、というデメリットもあります。このように、情報をまとめるだけでも十分伝わりやすくなります。

気負って長文を書く必要はありません。言いたいことがたくさんあるのは、売り主としてとても良いことです。ですが、それをそのままを書き過ぎて、単なる「文字の束」を作ってしまっているかもしれません。商品知識があって「お客さんに教えてあげたい」という思いが強く、饒舌な人ほど陥りやすいので気を付けましょう。

お客さんの読みやすい「リズムの良い文」を目指して下さいね。

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この記事を書いた人

川村 トモエ
コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
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