今回は、「助成金申請って面倒そう…」と思っていたEC事業者が、実際にリスキリング支援助成金を活用して研修費用を大幅削減できた事例について紹介します。
助成金と聞くと、「手続きが複雑で面倒そう」「社労士に頼まないと無理でしょ?」と思う方が多いですよね。でも、実際にやってみた企業の経営者からは、こんな声が聞こえてきました。
「取り掛かるまでが一番大変で、心理的なハードルが高いんですが、実際にやってみると思っていたよりもスムーズに進められました」
研修費用30万円の75%が助成され、8万円程度の実質負担になったという驚きの結果もさることながら、「意外とできるものですね」という実感を持たれたのが印象的でした。
そんな助成金申請の「リアル」な体験談から、多くの方が気になる2つのポイントをお届けします。
- 「申請代行の費用が意外に高い」という現実
- 「自社申請、意外と何とかなる」という発見
具体的にどういうことなのか、実体験からご紹介していきましょう。
- 目次 -
助成金申請の「あるある」なお悩み
まず、助成金に興味はあるけれど、こんなことで躊躇している方、いませんか?
「スタッフにスキルアップしてほしいけれど、30万円の研修費用は正直きつい…」
「個人で自己投資してもらうのも申し訳ないし、でも会社負担にすると投資対効果が心配…」
「研修を受けても、本当に会社の成果につながるのかわからない」
「助成金があるって聞いたことはあるけれど、申請が複雑で面倒そう」
こうした悩みは、助成金を検討される多くの経営者が抱える共通の思いですよね。実際、今回ご紹介する企業の社長も、最初は全く同じ悩みを抱えていらっしゃいました。
でも実は、こんな理想が実現できるんです
国が用意したリスキリング支援助成金を正しく活用すれば、会社にもスタッフにもメリットがある研修受講が可能になります。
今回の企業では、助成金活用により以下のような状況が実現しました。
研修費用の実質負担を約4分の1に軽減(22万円の負担軽減!)できた上に、会社にもスタッフにも納得感のある形で研修受講を実現。「合理的で健全な経営判断」として、堂々と人材投資を行うことができたのです。
事例のご紹介:ファッション系EC事業者の助成金活用体験
企業プロフィール
今回ご紹介するのは、楽天やYahoo!ショッピングでファッション商品を販売されている企業での出来事です。
きっかけは、スタッフから「体系的にECについて学びたい」という相談があったこと。ただ、30万円を超える研修費用を前に、経営者もスタッフも悩ましい状況に陥ります。
スタッフの遠慮、経営者の懸念
実は、最初にスタッフから研修希望があった時、そのスタッフは会社負担での受講を辞退されたんです。
「自分のスキルアップのための受講なので、自腹で受講します」
一方、経営者としては30万円を超える研修費用に対して「合理的な説明をつけないと、受講を納得してもらえないだろう」という思いがありました。
よくある構図ですよね。スタッフは会社に気を遣って自己負担を申し出る、でも経営者としては30万円は決して安くない。そんなジレンマです。
「助成金があるかも」という発想の転換
そこで思い出したのが助成金制度の存在でした。「会社で受けるセミナー補助みたいな形にすると、助成金があるかもしれない」と考え、顧問社労士に相談したところ、リスキリング支援助成金が活用できることが判明したのです。
「助成金という制度がきちっとあって、それで受けると、個人で全額出費するというよりは、合理的でいいのではないか」
この判断により、スタッフも安心して研修に参加できることになりました。
申請代行費用の現実と「自社申請」への転換
「えっ、そんなにかかるんですか?」
当初は社労士に申請代行を依頼する予定でした。ところが想定外の事実が判明します。
「申請代行の費用が意外に高い!」
これでは本末転倒ということで、自社申請に切り替えることになりました。助成金を活用したい方にとって、これは重要なポイントですよね。専門家に頼むと、せっかくの助成金効果が相殺されてしまう可能性があるのです。
※申請代行の料金は任意設定のため、社労士・税理士事務所によって異なります。
「それなら自分でやるしかない」
そう腹を決めた経営者が、初めての助成金申請に挑戦することになります。
「意外とできた」自社申請のリアル
一番のハードルは「やる前の不安」だった
実際に申請を担当された経営者に、率直な感想を聞いてみました。
「事務処理に長けていれば大丈夫です。最初の資料読み込みは確かに大変ですが、一度やってしまえば定型化できます。わからないことがあれば助成金センターに確認すると、結構丁寧に教えてくださるので、思っていたよりもスムーズに進められました」
やってみて分かった3つのポイント
申請を完了した今、振り返って「これが分かっていれば最初からもっと楽だった」というポイントを教えてもらいました。
ポイント1:特別な専門知識は不要だった
「事務処理ができれば大丈夫」という言葉通り、書類を読んで必要事項を記入する基本的な作業が中心でした。
ポイント2:助成金センターの手厚いサポート
「取り掛かるまでが一番大変で、心理的なハードルが高いのですが、実際にやってみると書類の内容も理解できますし、問い合わせにも親切に対応してもらえるので安心です」
ポイント3:一度覚えれば次回以降は楽になる
「一度やってしまえば定型化できる」ので、将来的にまた活用する際の道筋もついたという副次的な効果もありました。
助成金活用はこんな方におすすめ
助成金を活用した研修受講は、以下のような企業様に特におすすめです。
雇用保険に加入している従業員がいる企業で、労働関係法令を遵守されている企業であれば、基本的に申請要件を満たしている可能性があります。
特に中小事業者(小売業の場合、資本金5000万円以下、従業員50人以下)であれば、研修費用の75%が助成されるため、非常に大きなメリットを得ることができます。
従業員のスキルアップを検討しているが費用面で躊躇されている企業様、体系的な研修で組織力を強化したいとお考えの企業様にとって、助成金は非常に有効な選択肢となります。
申請にあたっての注意点
申請には期限があります
研修開始の1ヶ月前までに申請書類を提出する必要があります。11月開講の研修に間に合わせるには、9月前半までのお申込みと準備開始をお勧めします。
助成金には予算の上限があります
助成金には年間予算枠が設定されており、予算を使い切ったら受付終了となります。受給要件を満たしていても申請ができなくなるため、早めの行動が有利です。
必要書類の準備をサポートします
申請に必要な「訓練カリキュラム」や「受講案内」などの資料は、当社から無料でご提供いたします。過去に申請受理された実績のある資料ですので、安心してご活用いただけます。
また、2名様以上でのお申込みの場合は、「職業訓練実施計画届」と「事業展開等実施計画」の立案もアドバイスいたします。
まずはお気軽にご相談ください
助成金申請は「難しそう」「面倒そう」というイメージがありますが、実際にやってみると「意外とできる」というのが今回の事例から分かりました。
「うちの会社でも申請できる?」「どんな準備が必要?」など、ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
助成金活用のチェックリストや、より詳しい資料もご用意しております。
助成金活用の詳細情報はこちら
https://www.commerce-design.net/workshop/reskilling/
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この記事を書いた人

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