宮本武蔵に学ぶEコマース。商売と武道の共通点とは?

こんにちは、坂本です。また、無理矢理なタイトルを付けてますが、いつも私は真剣ですw

優秀な店長の運営する有名店が、上手くいかなくなる理由

先日、取材を受けたときのこと。有名店の倒産が結構多いですよね、という話になりました。

優秀な店長さん達なのに、なぜ上手くいかなくなったのか。

状況の変化に対し、柔軟に対応できなかった

それは「旧来の勝ちパターンが通用しなくなった」、そして「新しいパターンに切り替えられなかった」のが、大きな理由かと思っています。※ちょうど去年3月にもそんな記事を書きました。売れてる店が急落する時の話。

まあ、後付けでは何とでも言えますし、やむにやまれぬご事情があったと思いますが。。

ネットショップの手法の陳腐化は、加速している

ともあれ、時代の変化はどんどん早くなるので、旧来の手法の陳腐化も早まっています。ショップ運営の、「型」を丸暗記し、実践するだけでは、変化の激しい時代には生き残れないかもしれませんね。

しかし「黄色本」の中で私は敢えて、さまざまな販促施策を今の時代に即して分類し、すぐに実践できる型にまで落とし込んで解説しております。

なぜか!そこには、宮本武蔵が書いた武道書「五輪書」に学んだ考え方があるのです!

武道書「五輪書」に見る、商売と武道の共通点

型を学ぶ一方で、型に囚われないこと

それは「構え有りて、構え無し」という一節。

武蔵は、五輪書の中で上段・中段といった5つの構え(型)を詳しく紹介しつつ、同時に「構えを重視するのは良くない」と説きます。矛盾してます。

どうやら、「千変万化する環境に対応するためには、型・構えを学びつつも囚われず、流れるように動け」…みたいな意味のようです。勉強しないんじゃなくて、ちゃんと勉強した上で、現場では忘れろ、ってことだと自分なりに解釈してます。

実際、多くの武道では、自然体を理想としているのに、まず型が重視されます。なぜなら「型は上達への手がかり」だからです。

EC業界も、ネットショップ運営の「型の定義」が必要

ネットショップの運営も、商品特性に合わせて幾つかの型があります。でも、実際にそれを使って、お客さんとやり取りしているうちに結局、みんなオリジナル(自然体)のやり方になっていくんですよね。

真剣にお客さんのことを考えていれば、同じ本から勉強しても、最終的に身につける方法論は変わってくるみたいです。※もちろん、型を鵜呑みにせず、自分なりに考える意識を持ってるのが大前提。

だから、EC業界にはむしろ、もっとハッキリした「型の定義」が必要なのでは、と個人的に思ってます。

富士山に登るとき、五合目までは車で行けますが、そこから先、頂上までは、自分の足で歩きますよね。

「型」とかマニュアルでたどり着けるのは五合目まで、 そこから先は自分で考える必要があります。一応、そういう構成で書いたつもりです。

自店舗に合わせてカスタマイズしてこそ、情報が生きる

ですから、質の良いビジネス本(自称)を読むときには印をつけ、折り曲げたりして、どんどん書き込みしながら読むのが良いと思います。

「眼光紙背」と言いまして、紙の裏まで見通すくらい、深読みする。※参考記事

本には自分なりの情報や見解、独自の事情などを沢山書き足し、自店舗に合わせてカスタマイズしてこそ本が生きるんじゃないかと。

私の本棚にも、何冊かそういう状態のお気に入り本があります。まだ黄色本を読んでいない方も是非、あなたの本棚に入れて下さいという・・はい、宣伝でした。スイマセン。

PS
そういえば、神田昌典さんも確か、「シンプルなパターンで解説すると、暴論だといって非難される。でも、パターンを知れば、失敗パターンに陥らずに済む」みたいなことを仰ってました(うろおぼえ)。

※正確には、五輪書の原本ではなく学生時代に習っていた空手の教則本で、五輪書が引用されてたんですwでも、武道と商売って結構似たところ多いと思ってます。

PPS
弊社のコンサルタントなら、いまの時代に沿った戦略や将来像について提案したり、壁打ちで一緒に考えたりできます。興味のある方は、以下をご覧ください。

カテゴリー: EC戦略論

コマースデザインfacebookアカウントコマースデザインツイッタ―アカウントfollow us in feedly

こちらの記事もおすすめ