楽天・Yahoo!の「365日配送」、どう対応する?考えるべきことを整理してみた

こんにちは。コマースデザイン代表の坂本です。
今回のテーマは「楽天・yahoo!の『365日配送』」。出店者はどう対応すべきか?

ここ最近、大手ECモール中心に、配送スピード競争が激化していますよね。いわば「大手ECモールのAmazonPrime化」です。Yahoo!ショッピングの「優良配送」ルールと、今回ご紹介する、楽天市場の「配送品質向上制度」。注文した商品がすぐ届くから、消費者としては嬉しいけど、売り手側は大変。

楽天やyahoo!に出店されている方のなかには、

  • 「今後、モールは毎日出荷がスタンダードになってしまうのでは?」
  • 「うちの店で対応できるかな…どうしよう…」
  • 「土日は休みたいのに!ぐぬぬ…」
  • と不安やあせりをお感じの方も多いのではないでしょうか。

    この変化を、われわれ中小EC事業者は、どう受け止め、どう対応するべきなのか。
    まだ不透明な点も多いですが、現時点での我々の見解をまとめてみました。

    楽天・Yahoo!の「365日配送」とは何か?

    まずは大前提として、楽天・Yahoo!の「365日配送」とは何かを整理します。
    楽天とYahoo!ショッピングの「365日配送」とは、ものすごく簡単に言うと「AmazonPrime化」。
    配送のスピードや品質を向上させると、モール内で有利になる、という話です。

    • モール内検索で上位に表示されやすくなる
    • 検索結果で目立てるラベルがつく

    「対応しないと不利になる」とも言えますね。
    実質的に「毎日配送している店を優遇する施策」なので、当社では「365日配送」と呼んでいます。

    楽天・Yahoo!の「365日配送」の例

    以下、楽天とYahoo!ショッピングそれぞれの「365日配送」の中身を紹介します。両モールに出店しているのに「何の話がわからない」という方は、ここでしっかり把握をお願いします。みなさんにも関係する重要な話です!

    Yahoo!ショッピングの「優良配送」(開始済み)

    Yahoo!ショッピングの365日配送にあたる施策が「優良配送」です。楽天よりも一足はやく、2020年よりスタートしています。(参考:優良配送 すぐに届く商品特集

    2022年8月からは検索順位に対して大きな影響力を持つようになり、優良配送に対応していないと「おすすめ順(=検索したときの標準的な表示)」の検索結果で上位表示されない状態が続いています。

    Yahoo!優良配送の主な認定条件は、以下のとおりです。対応状況によって随時、認定されるかが判断されています。

    分類 基準のチェック項目
    店舗基準 ・出荷の遅延率が5%以内に抑えられていること
    ・お届け希望日の指定がある場合は、それに沿えればOK
    ・自然災害などやむない事情がある場合は、遅延にはならない
    商品基準 ・注文の翌々日までにお届けできること(注文から2日以内)
    ・土日関係なく、当日~翌日の発送完了が必須

    厳しいは厳しいんですが、「配送可能な日だけ優良配送取得を目指す」みたいな余白はあるんですよね。たとえば、土日出荷をしない代わりに、土日の優良配送マーク付与を諦めるみたいなこともできます。

    その点、楽天ほど徹底した条件にはなっていないとも言えますね。

    「優良配送」については、以下の記事で概要が詳しくまとまっています。参考にどうぞ。

    ※ちなみに、ヤフーの物流委託サービス「ヤマトフルフィルメント」を利用すればすべての条件がクリアされます。

    楽天市場の「配送品質向上制度」(2024年開始)

    そして、楽天の365日配送は、2024年度に「配送品質向上制度」としてスタート予定です。(2023年6月時点では準備中です)

    制度という名前はついていますが、全員強制参加ではありません。以前の39ショップのような(一応は)任意参加の施策です。(いまのところ)

    分類基準のチェック項目緩和条件(※)
    店舗基準・納期遵守率「96%」以上
    ・6日以内お届け件数比率「80%」以上  
    ・出荷件数「100件/月」以上
    ・共通の送料込みライン(39ショップ)の導入
    ・楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用しており、受注後タイムリーに出荷指示データを連携できる場合、店舗基準が免除される。
    ・商品の性質上、 6日以内のお届けが難しい商品は「6日以内お届け件数比率」の母数から除外して計算される。
     例)シーズナルギフト商品、発売前から注文を受けている新商品、収穫シーズンが読めない商品 など
    商品基準・午前の注文:365日いつでも「翌日お届け」指定可
    ・午後の注文:365日いつでも「翌々日お届け」指定可
    ・土日祝日は、通常注文締切り時間を「最短午前9時」に設定可。
    ・年末年始および月1回は休業でも可。
    ※2023/7/7追記:楽天から緩和条件が発表されました。
    ※2023/9/29追記:楽天から例外条件の詳細が発表されました。

    配送品質向上制度では「365日いつでも、午前の注文は翌日&午後の注文は翌々日にはお届け指定できること」が求められます。対応することで検索結果で優遇される可能性があります。

    さすがに盆や年末年始は多少免除されるようですが、それにしてもなかなか厳しい条件ですね。

    詳しくは以下の記事をご覧ください。より詳しい認定条件や、楽天からの支援内容についても紹介しています。

    ※ちなみに、楽天の物流委託サービス「RSL(楽天スーパーロジ)」を利用すればすべての条件がクリアされます。

    アマゾン「マケプレプライム」のルール変更(2021年~)

    ちょっと脱線です。Amazonは2021年7月に「マケプレプライムの条件」において、土日出荷を必須化しましたよね。ご存知でしょうか。

    「アマゾン(FBA)に物流委託しなくても所定の条件を満たしていればPrimeマークを表示してくれる」のがマケプレプライムという制度です。以前は土日出荷しなくてもPrimeマークを表示できていたんですが、このルール変更で、土日時も出荷しないとPrimeマークを付けません、ということになりました。

    つまり、物流委託するか、土日も出荷するかしないと、不利になるわけです。実際、このせいでPrimeマークが外れて売上が落ちた方が多くいらっしゃいます。

    思い起こすと、この出来事が、今回ご紹介している「物流委託しない店が置いていかれる問題」の第一波だったように思います。

    ▼参考記事:Amazonがマケプレプライム要件を変更(2021/1/27 ネットショップ担当者フォーラム記事)

    365日配送、どう受け止めたらいい?

    ここから本題です。

    この楽天とYahoo!の「365日配送」を、われわれ中小EC事業者は、どう受け止めてどう対応するべきなのか、坂本の解釈を交えつつお伝えします。

    まずはモールと店舗それぞれにとっての意味を見ていきましょう。

    ECモール側の狙い

    Amazonへの対抗策

    まず考えられる狙いが「Amazon対抗策」です。楽天もYahoo!も共通して「Amazonなみのスピード配送を実現して、競争力を高めたい」狙いがあるように見えます。

    ご存知のとおり、国内の大手ECモールの配送スピードではAmazonが一歩リードしています。楽天やYahooも「あす楽」「あすつく」を打ち出してはいましたが、モール全体で見たときにAmazon prime(=FBA)に追随できていたかというと、そうではなかったように思います。

    今回の365日配送は、店舗の配送速度をどんどん高めて、Amazonの配送スピードに追いつこうとしているのではないでしょうか。

    自社への物流委託を推進したい?

    もう1つ、裏に「物流委託を推進したい」という狙いがあるかもしれません。

    つまり、AmazonのFBAのように、楽天は「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」、Yahooは「ヤマトフルフィルメントサービス」になるべく商品を集めようとしている(かも)ということです。

    とくに楽天ですよね。前述のとおり、楽天の「配送品質向上制度」はYahooの「優良配送」よりも条件が厳しく、クリアしようと思うと相当な負荷がかかることになります。

    具体的には「365日いつでも午前の注文は翌日まで、午後の注文は翌々日までにはお届け指定できるようにしないといけない」んです。その上、対応しないと販促上不利になる動きも予想されている。実質的に「RSLを使ってね(楽天へ物流委託してね)」と言っているように見えます。

    何ならはっきり言ってくれた方がいいと思うんですけど、例によって公取の目もあるでしょうし。「楽天出店者はRSL必須」と言いたいけど言えなくて、このような形を取っているのかも?(あくまで想像です)

    ※これが進展すると「複数店舗で同梱」ができるようになりそう。ユーザは便利で、Amazonっぽいですね。セールイベントなどでの買い回り行動が増えて、物流はコストダウンになる(店舗への請求額を下げないと利益が出る)。

    店舗にとっての意味

    365日配送に対応しないとどうなる?

    続いて、モール出店者のみなさんが一番疑問に思うだろう「対応しないとどうなるか」の話です。
    具体的な対策は後で案内しますね。

    対応しないと、検索順位が落ちるなどして、不利になるはずです。365日の配送に対応するメリットを大きく・対応しないデメリットも大きくしておかないと、面倒だから対応してもらえませんよね。

    ところで、最近のモールは「5のつく日」「0のつく日」などで売上の波がきますよね。この5と0のつく日のタイミングで露出が減ると売上を伸ばすチャンスをまるっと逃すことになります。実際Yahoo!では、「キャンペーンのタイミングで優良配送対応できているかどうか」で売上が変わるなんて話も聞きます。楽天もそうなるはず。

    商材やショップの特性によって影響度が違う

    特に、シンプルな仕入れ販売のお店だと、受ける影響はさらに大きくなりそう。たとえば「『クロックス サンダル』で検索して一番安くて早いから選ばれている」的なお店。

    つまり納期や価格などで「比較されて勝ち残る」ことで売れているタイプの店です。この場合、365日配送が標準になれば、お客さんは「365日配送に対応しているお店の中から商品を選ぶ」から、対応してないと当然不利になるはずです。

    逆に、他で売ってない商品とか、純粋なモノ売りだけでなく、サービスやブランドが強いお店。こういう「あまり比較されない」タイプの店は、そんなにダメージを受けないかもしれません。

    値上げ耐性の話とも似ていますね。「安くて早い」「比較されて勝ち残る」ことで売れている店は、構造的に納期や価格競争がシビアになりやすい。

    これまで以上に「経営判断」が求められるように

    ECの仕事って、年々いろんな経営判断が求められるようになってきてますよね。

    今回の件なら、365日配送に対応するために「配送スタッフ増やそう」「物流委託しよう」と考えたとして、そもそも採算が合うのかどうか。365日配送に対応するのと、ちゃんと儲かるのかはまた別の話です。

    また、部分的に取り組むなら、一部の商品だけ物流委託するのか。自前で頑張るのか。両方組み合わせるのか。という選択肢もあります。物流委託できない商品もあります。

    つまり、この問題では「全店舗に共通する正解」はありません。いろんな選択肢を比較検討して、自分なりの経営判断が求められます。しっかり考えましょう。

    ここからは、考える際のヒントをご提供します。

    365日配送、どう対応する?考えるべき4つの観点

    なるほど、365日配送の概要や意味はなんとなくわかってきた。
    では、自分は、具体的に何をどう対応すればいいのか?

    ということで、ここからは「いろいろあるけど、まずはこのあたりを踏まえて対策を考えたいよね」という観点を3つほど紹介します。

    • 1.休日の出荷対応どうするんだ問題
    • 2.休日の問合せ対応どうするんだ問題
    • 3.物流委託できない商品どうするんだ問題

    対応を考えるヒントになると思いますので、ぜひ参考にしてください。

    ちなみに、弊社ECコンサルティングでもこういった問題へのご相談をお受けしています。興味がある方は、以下からお気軽にご相談ください。

    \ECコンサルティングに関するご質問・ご相談はこちら/
    EC経営コンサルティングはこちら
    ※あくまで考えるべきことの洗い出しです。具体的な答えをお伝えするわけではありません。
    ※お店の状況により必要な対策が異なることはご了承ください。

    1.休日の出荷対応どうするんだ問題

    まず一番に考えないといけないのが「休日の出荷」ですよね。

    楽天の配送品質向上制度で定められている「365日いつでも午前の注文は翌日まで、午後の注文は翌々日までにはお届け指定」を、どうクリアするのか?そもそもクリアすべきなのか?このあたりを考えねばなりません。

    選択肢としては、大きく以下の4つのパターンが考えられます。それぞれ良いことも悪いこともありますし、向き不向きもあります。自分のお店にはどれが適していそうか、考える際の参考にしてみてください。

    【A】物流委託に預けて365日配送に対応する
    【B】自分でがんばって毎日出荷する
    【C】365日配送する商品としない商品をわける
    【D】365日配送に対応しない

    【A】物流委託に全商品を預けて365日配送に対応する

    まず1つ目が、RSLなどに全商品を預けて365日配送に対応するパターンです。
    以下に該当するお店では、主にこのパターンを検討することになるでしょう。

    • 検索結果での露出が多いことで売れている
    • モノ売りで、配送スピードが競争力になっている
    • 特定の強い商品がなく、お店全体でまんべんなく売れている
    • 商品単価と利益率がともに高く、物流コストを回収しやすい

    また、運賃が安いです。たとえば80サイズで全国一律479円は、中小では中々できない価格です。全国一律送料というのもポイントです。

    ただ、「自社から物流委託先への運賃」も考える必要があるのは要注意です。自社から発送する場合は「なるべくまとめて発送」する(60サイズ4個より180サイズ1個のほうが安い)とか、仕入なら、RSLに「メーカー直送」するなどの工夫が必要でしょう。


    画像引用:楽天ロジスティクスサービス

    そろばんをはじきながら、「どうすれば採算が合うか?」を検討していくことになると思います。EC専業なら比較的わかりやすい話ですが、卸が中心だと、在庫が分散するのも悩ましいところです。

    【B】自分でがんばって毎日出荷する

    2つ目はいわゆる「マケプレプライム」的な出荷ですね。物流委託はせず、「365日いつでも午前の注文は翌日まで、午後の注文は翌々日までにはお届け指定」に、自分たちで対応するパターンです。

    出荷作業の負荷がまるっと業務に乗っかってくるので、言うまでもなくリソースとの戦いになります。出荷担当の人員が少ない場合には、なかなか休めないかもしれません。

    そのため、以下にあてはまる場合にのみ、検討できる方法と言えそうです。

    • 一日の出荷件数が少ない場合
    • 出荷作業に対応できる人員が揃っている場合

    【C】365日配送する商品としない商品をわける

    3つ目が「365日配送するもの・しないものにわける」という手段です。

    注力したい商品だけRSLに預けたり、自前でスピード出荷をしたりして365日配送に対応、それ以外はマイペースに対応する折衷案ですね。

    費用をおさえつつ、大事な商品は365日配送問題に対応が可能なので「美味しいどころ取り」とも言えそうです。

    一見するとこれが最良そうですが「在庫管理やオペレーションが煩雑になる」という大きな懸念があります。実際、弊社コンサルティングのご支援先でこれを実践中の方は、以下のような条件分岐で発送をしています。

    注文パターン 発送方法
    RSL商品だけで同梱なし RSLから出荷
    RSL商品同士で同梱あり RSLから出荷
    RSL商品+自社在庫の同梱 自社在庫からスピード出荷

    ちょっとややこしいですが、要する「同梱があったときのために、RSLだけでなく自社の倉庫にも在庫を置いていて、そこから出荷することもある」ということです。

    委託先からサクサク配送することもあれば、そうでないケースもあって、出荷指示の出し分けがなかなか大変で、ミスのリスクも懸念されます。

    ミスが続けば「納期遵守率」にも影響しますから、最悪の場合、365日配送の認定が受けられなくなる可能性もあります。

    受注~出荷の体制やシステムを整備できていないと難しい方法といえるかもしれません。

    【D】365日配送に対応しない

    4つ目は、そもそも「365日配送には対応しない」という選択肢です。
    上述した「そもそもサービスで比較されずに買ってもらえる」場合など、商材やお店のスタイルによっては、365日配送の影響をあまり受けずに済む可能性もありますので、そうしたお店が検討されると良いかと思います。

    あるいは、あんまり力を入れていかない場合もあるでしょうね。

    「とりあえず出すだけ出しておいて、売れてくれたらラッキー」くらいの心づもりでやっているのであれば、対応しない(というか競争に付き合わない)のも立派な選択肢です。

    2.休日の問合せ対応どうするんだ問題

    体制を整える

    土日も受注・出荷をするとなると、必然的に、お客さんからの問い合わせ対応も土日に対応せねばならなくなります。たとえば以下のような業務です。

    • 土日の注文の備考欄に書かれている要望を反映する
    • 土日の注文変更に対応する
    • 土日に問い合わせに対応する

    単純な出荷とはまた別なので、これも対応できる体制や人員を整えておかねばなりません。定型的な対応でできることも多いので、パート・アルバイトさんのシフトを組むとか、リモートワークの業務請負の人と契約してお願いするとかが選択肢になってきます。

    弊社では、こういった業務改善や効率化についてのご提案もしていますので、興味がある方はお問い合わせ頂ければと思います。

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    ツールで効率化する

    人員は増やしたくない場合には、ツールで自動的に対応するのも有効です。

    楽天では公式のツール「BOSS」というのがあって、これを使うと受注取込時に「自動処理できる注文」「確認したい注文」の振分が自動でできます。どうやら365日配送問題を視野に入れた改善も進んでいるようです。

    あとは、ネクストエンジンなどのパッケージツール活用も検討しておけると良さそうです。すでに入れている方は、ベンダーさんに相談してみるといいでしょうね。

    3.物流委託できない商品どうするんだ問題

    あと懸念されるのが「対応したくてもできない場合」ですね。

    物流委託が取り扱ってくれない商品も意外とたくさんあるのです。極端に大きい・重い商品(ex.タイヤ)や、特殊な形をしている(ex.物干し竿)、温度管理が必要(ex.ワイン)、ナマモノ、危険物(ex.オイルやバッテリー)など。

    余談ですが、RSLは倉庫内に空調設備がないので庫内温度が40℃を超えることがザラにあるそうで、これで契約を断念した方も多いのではないかと思います。

    RSLやヤマトフルフィルメントと同様の品質や価格帯で対応してくれる物流倉庫を探すのか。あるいは預けずに自分たちで対応するのか。情報収集して判断していく必要がありますね。

    4.在庫管理どうするんだ問題

    最後に「在庫管理がややしくなる」件についてもお伝えしておきます。

    たぶん中小のショップの場合、コストとか商材の問題もあって、なかなかすべての在庫を委託先に預けるのは難しいと思うんですよね。特に卸をしている、実店舗もやっている、受注発注商品がある、などなどの事情があると、自社から出す商品、物流委託先に出してもらう商品、卸に出してもらう商品、店に置いておく商品などなど、あちこちに在庫を配置することになります。以下のような問題がでてきます。

    • 二重在庫・在庫割り振りが大変問題(キャッシュフローにも影響)
    • 在庫移動のタイムラグによる機会損失問題(たとえばRSLで売上がハネたときに在庫移動が間に合わないなど)

    ちなみに当社のある社員は、前職(卸メインでEC参入)で楽天店舗を運営していたときに「卸とECの在庫を管理上切り離し、EC在庫や利益についてEC事業部が責任を持つ」と明確に線引きをしてRSLを活用していたようです。つまり、別組織化する。製販分離に近いイメージですね。

    目先の問題に対応するだけでなく、選択肢それぞれの副作用(コストや負担の増加)も念頭に置いて判断せねばなりませんねえ。大変だ。。

    まとめ

    以上、今回は365日配送対応の概要と意味、そして「経営判断の観点」を紹介してきました。

    この問題に、「全店舗一律の正解」はありません。紹介した「3つの観点」も参考に、自店舗の状況にあわせて方針と対策を考えていきましょう。

    基本的には「やらないと不利になる」可能性が高いので、特に他社と「価格と早さで比較される」タイプのお店は、対応する方向で検討してみてください。「楽天の物流に呼び込もう」という狙いが透けて見えるので、若干モヤモヤする所もありますが・・

    何にせよ結構大変だと思うので、早め早めに考えるのがおすすめです。
    私たちもがんばってお手伝いしますので、一緒に乗り越えていきましょう!

    今後、またルールが変わることもあるかもしれませんので、続報がありましたら、またブログやメルマガでご案内しますね。

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    P.S

    弊社は、EC事業専門のコンサルティング会社です。
    今回のような、販促だけではない「EC事業全体を視野に入れた支援」が特徴です。

    今回の365日配送対応も、楽天SKU対応も、「こうすればOK」という唯一の正解はないんですよね。「モールが何を考えて、どのような動きをしているか」を踏まえ、自店舗の強みや目指す方向性から、それぞれの店舗が自分で判断をしていかなければなりません。

    そこで我々は、単に売上アップのご支援をするのではでなく、1社1社のご事情を理解し、1社1社の答えや目指すべき方針を、1対1で向き合って一緒に考えていく「壁打ち」を重視して、コンサルティングを提供しています。

    売上アップや体制の整備についても、「何が優先か」「何は後回しでいいか」という優先度判断からお手伝いをしています。その上で、御社の売上や効率が上がっていくように支援する、コマースデザインはそのようなコンサルティング会社です。

    手前味噌でありますが、なかなか他にはない支援ではないかと思います。ご興味ある方は、サービス紹介ページをご覧いただき、気軽にお問い合わせください。

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カテゴリー: EC戦略論

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