連休中も仕事している人へ:「仕事が溜まる問題」とその対策

こんにちは、坂本です。
残タスクが多くて、休日がっつり仕事している方へ(自分含む)。

仕事、溜まってますか?
あれもこれもやりたくて、自分で仕事を増やしちゃってるところがありませんか。これは、そういう方に向けた記事です。

「アイデア豊富な人は仕事が溜まる」法則

私含めアイデアが色々出てくる人は、「実行」がボトルネックになりがち・・な気がするんです。おそらく理由はこの2つ。

(1)アイデアが増える一方→溜まる
(2)オペレーション改善策より「次のアイデア」で頭がいっぱい→1に戻る

結果、常にパンクします。
じゃあどうすべきか。今日はその対策について考えます。

昨年より忙しさが解消!マシになった経緯を共有します

実は私、いつもと比べ、今年はかなりマシになりました。仕事してますけど。。例年ほどは追われてないです。

例年が「全件遅延していてヤバイ」で、今年は「これ遅延しているけどゴールが見えたから、次の仕事を見る余裕がある」というくらいの違いです。

まあ、ぜんぜん偉そうなことは言えない状況なんですが、とあるクライアントさんと話したら、実は、前の自分と似たような状態で悩んでいることが発覚。
似た状態の人が結構いるのかもしれない。と思い立ちまして、「若干マシになった経緯」について書いてみようと思った次第です。

よかったらコメント欄でご意見お聞かせ下さい。

「どんどん仕事が溜まる」状態への対策(案)

で、「実行がボトルネックで、アイデアやタスクが滞留している状態」への対策。4つ考えてみました。

  • A:「込み入った状況を代わりに整理して対策してくれる人」を巻き込む(そこまで都合のいい人っていないかも)
  • B:アイデアを増やさず、優先順位を付けて絞る(それが出来たら苦労しないかも)
  • C:とりあえず頭を整理する(それが出来たら苦労しないかも)
  • D:社内外の手近な人に悩みを打ち明ける(ギブアップ感があってやりづらいかも)

でもそれぞれ難しいですね。(特にAはほぼ幻想)

すべて試して、唯一Dだけ上手くいきました。

泥沼化した仕事の山が解消したキッカケ

弊社社員の皆はそれぞれの業務をしているので、これまで私は「自分はそれが動きやすいように円滑化する・調整する係」というセルフイメージでいました。だから、通常業務はそんなにやらない(やる余裕がない)。

しかし!実は、通常業務をやってないからといって、円滑化がちゃんとできているかというと、そんなにできてない。 その上、着手できないアイデアだけが積み上がっていき、「実現しないけどスゴイアイデア」と「未処理のToDo」に囲まれて生活しているヤバイ状態。

調整も業務もしないで座っているだけで妄想だけが広がっているヤバイ社長、それが自分である・・と認めたくないので、あれやこれや工夫をしていましたが、どうもイマイチ。結果、「僕できないっす」と認めるところから状況がマシになり始めた気がしますw つまり、上記の選択肢のうち、Dでした。

出来るようになろうとして、こっそり色々本を読んだりしましたが、、まあ向いてないものは向いてないな、という結果ですね。(読んで良かったとは思いますが)

滞留タスクが山となり、抜け出せなかった理由

自分の心理を振り返ってみました。ハマっていた原因がいくつかあります。

1:「自分で散らかしたのに自分で片付けできない」という状況で、人に相談したくない
これは「自分で広げた風呂敷は自分で畳みたい」という、終活のそれに近いような心理です。でも無理なものは無理だし、自分だけの問題ではないわけだし、「かっこよく片付けたい」のはエゴですね。。

2:「楽しくない話」だから人に振りづらい
たぶん、「新規PJの立ち上げ」とかワクワク感のある話なら、「やってみない?」「一緒にやろう」なんていいやすいです(Aです)。でも、「僕は片付けられないので代わりに片付けて下さい(僕のために)」とは中々言えない。なんだか自分のケツを拭かせるようで、頼みづらい。ただ自分だけの問題ではないわけだし(以下同じ

3:相談しようにも「頭が散らかっている」
誰かに相談しようにも、既に散らかっているので「うまく説明できない」。「とにかくヤバいんだけど頭の中が散らかっているので上手に説明できない、でもヤバいんだ!」っていかにもバカ丸出しなので、いい大人としては言いづらい。しかるべき筋道を立てて、理路整然と説明したい。でも今のところは散らかっている。落ち着いたら話そう。だから、説明から逃げてしまう。

4:「社長なのに・いい年なのにこんなことも出来ない自分」を認めたくない
もはやプライドの問題です。上司がいれば首根っこを捕まれているところですが、社長なので誰もそこまではやらない。

結果、できないのに自分で対処しようとして、ズルズル引っ張ってしまったような気がしますねー。まるで、先輩に質問できない新入社員のようです。。

で、答えも新入社員と同じ。
「とっととギブアップしろ」、つまりDが正解だったんだろうなーと思います。

自己解決を諦め、人に相談した後の進展

社内社外それぞれで相談しました。数人くらいに。「人に相談」は以前からやってましたが、今回はかっこ付け無しで「よくわかんない・できない」路線での相談です。お付き合い頂いた皆様、この場を借りてお礼を申し上げます。

ギブアップ宣言をすること自体に、価値がある

もちろん、「できないんです」って相談したら、すぐ「こうするといいよ」という答えそのものが出てきたわけではありません。有益なヒントは色々頂きましたが、最も大きい効果は、ギブアップ宣言それ自体によって気持ちが切り替わった点でした。出来てない・出来ないことを積極的に認めたことで、気持ちが切り替わり、冷静になり、判断力が増したマシになったように思います。

気持ちが切り替わり、冷静に対処できるように

するとどうなったか。C(頭を整理)が出来るようになりました。冷静になったので、状況整理が前よりスムーズになりました。そしてB(優先順位付け)が出来ました。このあたりは、自分というよりメンバーの皆さんが皆で議論して整理したから道筋が見えたので、自分の力で解決したわけではありません。皆のおかげ。ただ、社長の私自身が混乱したままだと、他のメンバーが頑張っても上手くいかなかったと思います。で、いまは皆がそれぞれに主体性を持ってAをやってくれています。心が軽くなりました。

つまり、状況整理→問題解決は、自分だけでは出来ない。助力が必要。けど、だからといって「誰かにやってもらえる」ものでもない。かっこつけないで助けてもらいつつ、でも自分でも頑張らなければいけない・・・当たり前の話すぎて泣けてきました、何を言っているんだ自分w

仕事が増える一方で、パンクしがちな方へ

ただ、似たような状態で悩んでいる方をよく見かけるんです。

「一人で抱えないほうがいい」とは言うものの

「一人で抱えない方が良い」「誰かに振らないと」って言われますよね。私も言われました。

だが言いたい。それで簡単に手放せればラクだけど、そんな簡単な話じゃない。当事者からすると、私もはまった「自分の風呂敷は自分で畳みたい」心理が働いてしまうからです。分かります。

でもまあ、せっかく良い仕事をしているんですから、とりあえず「なんか上手くいってない、出来ない」つって、多少バカみたいな感じになっても、いっぺんやけくそ気味に誰かにぶつけてみたらどうでしょう

そこで得られるヒントは色々ですが、そのヒント以上に、「冷静になれる」効果が大きいんじゃないかなあ・・多分。チームじゃなくて、1人運営でも変わらないと思います。

まず「ギブアップして助けを求める(D)」、次に「冷静になって整理する(C)」、そのあと「優先順位を付けて対象を絞る(B)」。ここまでになれば話が明確なので、人に頼めるようになります(A)。多分。

「じゃあ相談するためにまず状況整理を・・」いやそうではなく、整理する前に一旦相談してみて、反応を見ながら整理するという感じです。

たくさんアイディアがあっても、結局は「実行力」

ちょっと脱線。最近、ネットショップ業界は、Amazonや大手企業の成長から「単純な物販だけでなく何か出来ないか」を考える人が増えているように思います。弊社でもそんな勉強会を開催し、グループワークをやって、色々アイデアが出しあいました。好評です。

ただ、「これをやるといい」というアイデアは、通常業務の合間を縫って実践する必要があります。アイデアだけ抱えていても何も変わりませんから、結局は、店が変われるかどうかは実行力次第なんですよねーー。

考えすぎず、まず誰かに相談してみよう

似たような状況の方へ。煮詰まっている状態は一人では解決しづらいので、「壁打ち」の要領で、「考えすぎずに」誰かに聞いてしまってはどうでしょうか。で、話している相手が答えを出してくれるわけではないのですが、話すことそれ自体が糸口になって前進するかもしれません。

かっこつけず、腹を割って相談できる相手を持つ

でも、相手がよく知っている同業者とかライバルだと「こんなこというと恥ずかしいかな」なんて思って、かっこつけちゃうかもしれません(それはそれで意義があると思いますが)。なので、「かっこつけず、ぶっちゃけて相談できる相手」を日頃から探しておくのも、大事だと思います。WebやECについて知識ゼロだと前提説明が大変なので、ある程度予備知識があって、かつガチ同業じゃない人。

ここでさりげなく宣伝を挿入しますが、弊社はコンサルティングをしているので、相談相手に丁度いいかもしれません。「忙しい対策」の話もよく出てきますよ。答えそのものは提供できなくても、お話を伺って、何か参考になる話をする程度はできます。実際「話をできて気持ちが楽になった」という声をたうさん頂いています(コンサルっぽくないですが、これはウチの特徴です)。ご興味のある方は、以下からどうぞ。

アイディアが思いつく人ほど、仕事がたまりがち

いろんなお店の方と話していて思うんですが、面白いことをやっている人ほど、実行よりもアイデアが強くて、仕事が溜まりがち。で、仕事が遅いといって自分を責めがち。なんだか、意義深い、面白いことをしている人ほどそうなので、勿体ないなあと思うわけです。

一般的な仕事であればすぐ片付くけど、ちょっと独自性があって他にない価値ある仕事をしていて、かつ、わざわざ酔狂にもそういう仕事を選んでいるからこそ、難しくて、悩むんだと思います。

あと、たぶん「自分はこうありたい」の設定水準が高いからじゃないですかね。

アイデアため込んでGWにまでガッツリ仕事している時点で既に立派な方だと思います。なので、実行力の部分については、かっこつけずに誰かに聞いちゃった方が良いと思います。

楽になるかもしれませんよ!

カテゴリー: EC業務の効率化

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