儲かる&幸せなポジションを見つける方法。マーケティング的ガンダーラへの道

こんにちは、坂本です。

商売は日々競争です。そんな競争を避けられる「儲かるポジション」はどこにあるのか。そこにいけば夢がかなう、幸せになる、店舗運営の苦しみが消えるという、幻の「ガンダーラポジション」はどこにあるのか。今回はそんなお話をします。

簡単にいうと「誰もが追いかける理想像」には見向きもしないで、別のものを追いかけましょうという話です。それは何か?

理想の世界は激戦。でも青い鳥は見つからない

失敗パターン1:競争が激しい商品ばかり売って玉砕
失敗パターン2:自店舗が愛されて儲かる「夢の市場」を探して放浪

前者は、流通高が多かったり、注目されている市場で上位を目指す感じ。たとえば「あの人気店みたいなロールケーキで売上を伸ばす」とか。でも、人気の市場が「自分にとって良い市場」とは限らない。

後者は、「ありのままの自店舗を受け入れてくれる市場」を模索してる感じ。「ターゲット客としては、ちょっと生活に余裕があって(=高くても買ってくれて)、当店とセンスの合う人で、長く買い続けてくれるのがいいな♪」みたいな。でも、そんな都合の良い市場はありえない。

大学生の就活の話でいうと、

失敗パターン1:とりあえず世間体の良い(ある程度有名な)会社や業界を目指して苦戦
失敗パターン2:上手くいかないと青い鳥を探してさっさと転職→迷走

同じです。

失敗パターン1は、分かりやすさを追ってますね。誰もがうらやむ分かりやすい成功。自分もうらやましがられたい。考えなくても分かる、明らかに「正解」っぽい感じ。

失敗パターン2は、そこからの逃避ですね。自分らしさを追い求める。そして迷子になる。

「儲かって幸せ」なポジションは「分かりづらい」

「あの有名企業からの内定」「売れてるあのネットショップ」を目指すと上手くいかない。「大手から沢山内定を取るアイツ」や、「いつも注目されているあの店」とは違う自分の強みを自覚した上で、もっと違う、やや小さいマーケット(市場)を選んで、そこで強みをアピールすべき。

じゃあその市場はどこなのか。どこにあるのか。

多分、そこにいけばシアワセになれるという、ガンダーラ的ポジションは、長い旅の果てに到達するものです。わたしまだ人生語る年齢でもないですが、それくらいは分かります。

「誰もがうらやむ分かりやすい正解」とは違う。かといって、競争を避けて、フラフラさまよってれば向こうから来るようなものでもない。

誰も道案内をしてくれない。意思を持って探す必要がある。

ガンダーラはどこにあるのか

たぶんこれです。

(1)自分・自社の特性とか素養を知る
(2)その特性が生きる「居場所」を見つける

社会的需要に自分の強みを当てはめる。要はマッチング。欲張りすぎず、「身の丈の市場」を見つけられれば、そこには凄い可能性があるはず。例えイロモノでも、日本一のイロモノなら無限の可能性があるはず。

迷える求職者が「ありのままに受け入れられる居場所」はない。迷える商売人が「苦労から解放されて長く儲けられる夢の市場」はない。

だから、模索の末に、ある程度「自分の特性とマッチしていそう」な職業や市場を見つけたら・・、自分の道をそこだと決めて、頑張るしかないハズ。自分の中に、小さな「強みのタネ」を見つけたら、徹底して育てる。

ガンダーラへの道が開くとき

就職先で感じる仕事の手応え。独自路線を探し、試行錯誤の末の、小さな反応。

共通点は、「カチリと音がして、世の中と繋がった感じ」。「歯車になるのがいやだ」というベタなセリフがあるけど、どこにも繋がらずに空回りしている方がもっとツライものです。

空回りからのカチリ感は、安心感とともにジンワリした嬉しさがあるなぁ。初めての給料とか初めての売上に似ています。

次に得られるのは多分、あたかも自転車のように「ペダルをこげば前に進む」感じ。自分の人生や商売を、自分で動かせている感じ。心理学では自己効力感と呼ぶそうです。

そういえば昨日クライアントさんから「カチリ感」「ペダル感」を感じさせるご報告を頂きまして、やっぱり、目先の売上の上下ではなく「いま自分が進んでいる方向性で間違いないんだ」という確信、つまり自己効力感が、強い店の根っこだと思いました。※信念とか盲信ではなく「根拠ある確信」です

まあ、会社員だって、入社して仕事覚えて居場所が出来ても、後輩が増えたり社内体制が変わったりしたら、また居場所を模索しないとだし、商売人だって、ある程度売れたあとも、環境変化に合わせて居場所を模索し続けるわけですけどね。

まとめ

人生語るような年齢ではないんですが、自分の少ない経験を、僭越ながら教訓っぽくまとめると、

・人間(会社)は社会の歯車。繋がって生きている。
・自分(自社)を知り、それが生きそうな居場所を模索する。
・それっぽい場所があったら頑張って、環境に適応する
・一生安泰にはならないので、模索して頑張り続ける。

って感じでしょうか。

一言で言うと、自分の強みを誰かのために使おうってことですね。ガンダーラは愛の国らしいので、「誰かのために」という精神があるほうが近づきやすいのではないかなと。

PS
ガンダーラを連呼してますが、意味が分からない方は「ゴダイゴ ガンダーラ」で検索してください。いやー最近、若い人に例え話が伝わらないんですよね。。

PPS
自店の方向性や居場所にお悩みの方は、弊社コンサルタントがご相談を承ります。興味のある方は、以下のページをご覧ください。

カテゴリー: EC戦略論

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