積読を解消したい!忙しい経営者が「効率的にビジネス本を読む」にはどうすればいいか考えた

こんにちは、坂本です。

今日は、仕事に活かすための「ビジネス本の読み方」 について考えます。偉そうなタイトルですが、「自分で個人的に試していること」をシェアしております。

そもそも読書が目的じゃない。そんなに本好きでもない。「仕事上読まなきゃいけないと思って本を買い続け、積読タワーがバベルの塔」という同志諸君に向けてお伝えします!

実は、本って「積んだままでいい」と思うのです。

積読タワーとの向き合い方

積んだままでいい

商売をしていると、勉強しなきゃいけないことが色々ありますよね。facebook経由で本を買うことも結構あります。「これはおすすめだよ」と言われたり、「これはポチらなきゃっ」て勢いで買ったり、積読は貯まる一方

だが、購入ボタンをポチったときの熱意がすでに冷めている以上、如何ほどの本が残っていようと、それは既に形骸である。 敢えて言おう。積んだままでOK!

※個人の感想です

積読タワーの崩し方

積んでしまったタワー。「古い順に読む」んじゃなくて、一旦グルーピングしてみてください。

たとえば、自分の積読タワーを見てみると・・いろんなグループに分けることができます。マーケティング、コピーライティング、SEO、Web制作、業務効率化、自己啓発、起業、経営者が書いた本などなど。

これらのグループのうち、「いま自分にとっての最重要テーマ(ex.忙しいから業務効率化しなきゃ)」に関連するグループを選び、そのグループの本ばかりを「まとめて読む」ことをオススメします。

「今の自分に必要な情報」を見極める

仕事に活かすために読むのなら、「今必要な情報」を見極めるべき。と考えます。

人に薦められた本や話題の本もいいのですが、話題だからと言って、今の自分に全然関係ない本を読んでも、仕事には活きない。

たとえば、(極端な例ですが)上場する予定もないのに「株式上場の本」を一生懸命読んだとしても、それは単なる趣味にしかならない。今はいらないけど、いつか使うかもしれない知識忘れてしまいます

だから、読む前に、今の自分のテーマが何かをよく考えてみましょう。たとえば、売上を伸ばしたい、ブランドについて理解を深めたい、商品開発を上手になりたい、採用して組織を強くしたい、とか、組織だとか商品開発について学びたいとか。。

一度に全部は無理なので、「それらのテーマ群の中から、まず何から取り掛かるか」と考えます。 そのあとで読むんです。本が先ではない。それよりも「自分の問題意識」を明確にするのが先!

本に振り回される必要はないんです。積読タワーにプレッシャーを感じる必要はないんです。積読タワーは、ワインセラーみたいなものです。飲み頃(読み頃)が来るまで寝かせておけばいいじゃないですか。

「今の自分のテーマ」に直結した本なら、自然と一生懸命読めますし、日々の仕事の中でその本の内容を反芻することになるので、学びも早いはず。そして、日頃から積んであるからこそ、本をグループ化してまとめ読みができるわけです!

早く読むべき?じっくり読むべき?

「精読(熟読)」と「速読」は使い分けるべきだと思います。

  • 知らない分野なら、まず精読
  • 慣れた分野は、速読と実践

「知らない分野」はまず精読

「知らない分野」の本は、慌てて読まず、熟読すべきです。

ビジネス本に載っているノウハウの本質は、断片情報ではなく「情報と情報のつながり構造」なんです。

たとえばコピーライティングなら、「目を留めてもらう技術」「短い言葉で魅力を伝える技術」「財布の紐を緩めてもらう技術」などがつながった構造になっています。このつながりが構造です。実践に際しては、これらを「順番に実行する」必要があります。

個々の情報と情報が構造的に結びついて、はじめてノウハウになります。構造を理解せず、気に入った箇所(ex.コピーライティングにおける「目を留めてもらう技術」)だけをつまみ食いしても、効果が出ません。全体像が見えないので、分からないままです。

自分が「知らない分野」は、構造が分かっていない、いわば土地勘がない状態なので、断片的に情報を拾っていくような読み方(速読)は、構造を見落とすリスクが高い。

結果、勉強すればするほど、混乱してしまい、実行力が低下します。ノウハウの早食いは、情報メタボの元。。だと思います。

そこで必要なのが、構造を捉えるような読み方(精読)です。まずは情報と情報の繋がりでフルに理解しなければ、使えないのです。

慣れた分野は「速読」と「実践」

よくまとまった本を2,3冊読めば、土地勘がつかめます。そのあとは、ざーっと読みます。

たとえば、コピーライティングに慣れていて、その構造がだいたい頭に入っていれば、あとは速読でもいい。「ノウハウの構造」を意識しながら、新しい本をぱらぱらめくっていけば自然に、「ここはこれまで読んだ本には書いていなかったな」とか「ここは知らなかったな」という断片が見つかります。

ざっと読んで、自分の頭の中にある「コピーライティング技術体系」に付け加えるべき新しい情報があるかどうか、チェックしながら読み進めていく感じです。

書物Aと書物Bの間の「類似性」に注目するともいえます。似たもの探しです。あらゆる本に現れる「類似性」は、その分野における普遍的な法則なのであります。多分。

そんな感じで多読し、かつ目の前の現実に対して「知識を使ってみる」と、ヌケモレが明らかになったり、「法則」がハッキリと浮かび上がってきて、良い感じです。

あと多分、知識は「増やす」だけでなく、実践を通して、自分に馴染むよう無駄をそぎ落としてシンプルにしていくのも大切。たぶん、最後に頼れる知恵は、熟成された、ごくごくシンプルなものなんじゃないかなー。

本は道具、読書は手段

いろんな本を読み、セミナーに参加したりしている方ほど、山のような知識を頭に入れて、脳がパンパンになっているのに「いろんなノウハウがあるんだなあ、もっと勉強しよう」と言っているように見えます。

でも私の意見としては、本は「読めば読むほど良い」わけではない

いまから2500年前、古代中国の有名コンサルタントである孫子が読んだ書物の数は、我々が読んだ量とさほど変わらないはず。。。だって、書物自体少ない時代ですからね。

しかし、その頃の人が書いた本が、いまでも読まれているわけです。つまり、本がそんなに流通していなくて量を読めなかった昔の人だって、「少ない本をじっくり丁寧に読んで自分の頭でよく考えた」結果、2000年以上読まれる本が書けたのです。だから、本は読めばいいってもんじゃない。考えなきゃいけない。

本は道具であり、読書は手段・・ではないでしょうか。たぶん、本は「思考の触媒」。
本に載っている知識や文脈に触発されて、自分で考える。考えたことを本と照らし合わせる。

つまり、単に読む・消化するんじゃなくて「読んで考えて読む」ことこそが、読書の目的である。私はそう思います。

無理に沢山読まずに、自分の問題意識を明確にして、グルーピングしつつ本を読む。不慣れな分野は「精読」で構造を学び、そのあとは「速読」と「実践」を意識して、数は無理に追わないほうがいいのかなと。

ということで、日々積読タワーを積み上げてしまう、レンガ職人が如き同志諸君!塔の高さには目を取られず、内省して「自分の問題意識」を中心におき、必要に応じて読んでいくのが良いと思いますよ!

PS
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カテゴリー: EC業務の効率化

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