こんにちは、坂本です。
今回のテーマは、AIに指示がちゃんと伝わらない。画像生成とか、思ってたのと違うものが返ってくる。時間が溶ける。どうやったら空回りが減るのか?
と悩んでいる人類の皆様にお届けする、「AIとの付き合い方」についての小ネタです。 この記事を読むと、前よりも「AIに言いたいことが伝わる」ようになります。
AIには生まれ持ったクセがあって、これが分かっているとだいぶ付き合いやすくなるんじゃないかなーと思いまして、超簡単なのに効果の高いコツをご紹介します!今すぐできます!
- 目次 -
AIの思い込みグセ
ある日、AIと話し合って、今後の方針を決めました。
「進め方として、AとBとCを守るのが大事だよね」「そうですね」
AIは約束したことを忘れがち
そのあと、私が「じゃあDをやって」と頼むと、Dはやってくれたんですが、合意したはずのA・B・Cが全部抜けているんです。
「さっき言ったことが抜けてるよね」と指摘すると、「すいません、忘れていました」と言う。 よくある会話ですねw
EC関係の方は画像編集でイライラしていると思います。ここまではいい感じだけど、ここだけ消しといてって言うと、必要な箇所まで消してしまう。元に戻してって言うと、違う画像を出してくる。。無限ガチャ。
時間溶けますよねー。
実は、空回り対策があります!後述します。
このような場面で、AIを問い詰めたり、叱責するのはあんまり意味がないと思います。人間のイライラを解消するべく、AIが謝ってみせたり、反省してみせたりするんですけど、
時間が溶けるだけで、再発防止のほうが有効です。 人間相手でもおなじですね。。w
「強い命令があると忘れるんです」
ただ今回は、「AIの思い込みグセ」について解き明かす良い機会だなと思って、試しにAIにこう聞いてみました。※意訳です
- 「なんでA・B・C飛ばしたの?」
- 「Dの指示があって、そこに囚われてしまいました」
- 「面白いね。なんでとらわれるんだと思う?AIの頭の中で何が起こってるかを言語化してみて」
- 「それまで色々合意していても、命令だと思った瞬間に、それが全部を上書きしてしまうイメージです」
- 「頭真っ白になっちゃう感じ?」
- 「そんな感じです。ひとたび前提が定義されると、その前提に沿って動いてしまいます。命令だと特に」
AIは、強めに命令すると、それまでの文脈をすっ飛ばして、それを実行しちゃう。
※厳密なことを言うと、AIは自分自身の内部でどのように処理がなされているかを言語化できないはずで、これはあくまで「もっともらしい後付けの話」でしかないんですけど。。でもリアリティを感じますよね。
AIは(自信ありげな)ドビー
AIは、指示に過剰反応する。
こういう作業をしてくださいって指示すると、文脈を全部忘れて「作業」だけに没頭しちゃう。。
人間でもそういう人いませんか。そもそもの作業指示の「裏にある目的」とかよくわかってないから、一生懸命言われたことをやろうとして。ズレる。
AIは「忖度」を学習した
AIは、人間の反応に学んで成長しています。
大抵のユーザは、指示に対して追従してくれることと、気分よくしてくれるとポジティブな反応をするから、そういった人間の挙動に合わせて学習をしている。その結果、ヨイショと命令服従が強くなるわけです。学習の結果。
※あなたとの会話からあなたについて学習しているわけではなく、「不特定多数の大勢の挙動から、結果としてこういう行動が導き出されている」ということです。
だから、それまでの経緯をどれだけ積み上げていても、命令ひとつで飛んでしまいます。命令を聞くことが、彼のベースのベースにあるんでしょうね。もう宿命みたいなものなんですよね。
ハリー・ポッターに「しもべ妖精ドビー」というキャラクターがいて、彼は主人の命令に絶対服従してしまうという呪いが掛けられています。ぜひ、彼の顔を見て頂きたい。画像検索して下さい。こちらから
なるほど、君も苦労してるんだねえ。。
AIは命令へ追従する
そういうわけで、
彼には自分の考えとかもいろいろあるんだけど、「命令されたら絶対に従わなきゃいけない」という呪いが掛かっているわけですね。
なので、
「自分の意見を言え」って言うと、命令に従って自分の意見を言うんだけど、言われない限りは命令の方を優先するのです。
空気読んで、命令を発見しようとする。 だいぶ前の命令は忘れがちで、新しい命令に対して過剰に反応しますね。
とかとか。
対策:AIとの付き合い方のコツ
ここまで分かると、AIとの付き合い方は決まってきます。
間接的に指示をする
最大のコツです。 彼は「直接的な指示」に敏感すぎるので、「間接的な指示」を上手に使う。
「◯◯してください」っていう直接的指示をすると、わかりやすくてすぐ成果を出せるから大喜びで飛びついてきます。でもそうではなく、「〇〇という課題があるので、どうしたらよいかを考えて」と、間接的指示で伝える。

作業じゃなくて、一旦考えさせるんです。それが間接指示。 AIをうまく活用できてないっていう人は、だいたい直接的な指示の比率が高いと思いますね。
これ、人間相手のマネジメントも同じです。
作業を指示するのではなく、目的を伝えて何の作業が必要かを考えてもらうということです。部下をうまく活用できてないっていう人は、だいたい直接的な指示の比率が高いと思いますね。。
※特に新しくて賢いモデルほど、こういった間接的な指示がうまく機能します。ClaudeのFable5は超絶賢いですが、GPT-5.6もすごいです。2026年7月時点ではGeminiがちょっと出遅れてますかね。すぐ巻き返しそうですが。
プランを立てる
では、間接指示は具体的に何をすればいいのか。「プランを立ててみてください」 と伝えるのがコツです。
例えば、こういう指示。
こういう画像を生成したい。まずプランを立ててください。
いきなり画像を作らず、一旦テキストベースで考えてもらいます。
彼がプラン的なことを述べたら、その後に画像を生成してもらいます。 いきなり指示した時よりも全然精度の高い画像になるはずです。
人間側はそんなに細かくチェックしなくていいです。彼が一旦考えることが大事です。
これは分析も同じ。
このデータは○○のデータです。こういうことをしたいんだけど、何をすると良いか一旦プランを立ててみてください。
で、何か彼がプランを述べた後に、「じゃあレポートにして」って言うと、精度の高いレポートがでてきます。
普通に指示すると指示に過剰反応するんだけど、自分の意見を言えって言うと言えるし、プランを立てろって言うとちゃんとプランを立てられます。なので、いきなり作業をさせないで、詰め将棋みたいに手前からやるのがポイント。
複数人で添削
こういう話もあります。 AIが生成した文章や画像を、生成した本人(同じスレッド)に添削させると、穴に気づきません。
ところが、別のスレッドを立ち上げて、そこで添削させると、あっさりと抜け落ちや行き違いを見つけるんです。

- 書いた本人に対して、この文章どう思う?っていうと、「よくできております!」と答えます。
- ところが、別のスレッドで・・つまり、別のやりとりを立ち上げて、それまでの文脈が一旦消えた状態で「あらかじめ決められたルールに沿って、この文章の良し悪しを添削してください」と伝えると、それまで書いた文面をバッサバッサと添削していきます。「ルールに沿った添削」という指示に沿って「この文章はルールに反しておりますね!プンプン」と答えます。
「当事者は、自分の盲点に気づかない」という、人間そっくりの思い込みを、AIがそのまま再現しているわけです。
当事者だからこそハマる。指示に従順なのでなおさらです。
AIエージェントを使う
ここまでお話しした「忘れる」「飛びつく」は、チャット型AI(普通のChatGPTの画面)での話です。
実は、AI活用が、すごく楽になる使い方があります。「AIエージェント」です。 AIエージェントは、チャットで都度指示するよりも、的確に動いてくれます。
冒頭でお話しした画像の「ああでもない、こうでもない」も、上手に設計するとかなり軽減されます。 チャット型AIしか使っていない方、一度AIエージェントを体験してみてください。
AIエージェントというとClaude Codeが有名ですね。挫折した方も、手を出せずにいる方も多いと思うんですが、おすすめは、2026年7月に登場した「ChatGPT Work」です。
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エージェントは最初の「設定」がハードルでして、ここで手が止まって手を出せずにいる方が多いんですが、、
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まとめ
ということで、AIの空回りを防ぐためにはどうするかというお話でした。
AIは、思い込みが強めです。命令されるとそれに囚われて、それまでの文脈が頭から飛んでしまう。 そういうクセがある。命令に囚われる呪い。ドビー状態。
だから、話し方に工夫が必要です。直接的な命令をぶつけるより、間接的に考えさせる。作業指示をするのではなく、作業の背景にある目的とか経緯を伝えて、何をすべきかを自分で考えてもらう。
たぶんそれは、スタッフや外注先との会話もおなじ。
AI相手でも人間相手でも「直接的でなく、間接的な指示も上手に使う」を上手に使いこなすのが大事なんじゃないかなと考えます!
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