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便利な商品より「アンチ便利」!不便なサービスこそが新時代を作る(かも)

こんにちは、坂本です。

私たちが日々お手伝いしているクライアントは、中小企業のECが中心です。中小企業がやるべきサービスは、大手とかぶらないほうがいい。例えば、コンビニとか大手スーパーとかアマゾンとか、大手がやってる便利なサービスと正面から戦ってはダメですよね。

そう考えると、中小企業は「便利」の反対で、「あえて不便」な商品やサービスを作るほうが、実は勝ち目があるかもしれません。今日は、そういった妄想について話します。

去年の話

今回は年初の記事なので、まずは、去年の話について少し書きます。おかげさまで、去年は実りの多い1年でした。

雑誌「週刊ダイヤモンド」に掲載されました

http://content.screencast.com/users/ssakamoto/folders/Jing/media/5b6844b7-d5f9-465f-a935-d0fb361e1119/2013-01-06_2256.png

忙しくてブログに書けませんでしたが、年末に週刊ダイヤモンドから取材され、当社のコンサルティングにおける考え方について1ページくらい載せていただきました。「楽天VSアマゾン」という特集でした。この話は改めてまた書きます。似たタイミングで東洋経済もアマゾン特集やってましたね。

そういえば昔、2008年の5月頃、このブログでもアマゾンの話を書きました。私の考え方は今も変わりません。EC業界としても、「楽天VSアマゾン」の対決色が濃くなってきたなーと思います。

「黄色本」販売2万部を突破しました

通称「黄色本」で定着した弊社のECノウハウ本も相変わらず好評で、増刷が掛かってほぼ2万部の実績。お読み頂いた多くの方々からコンサルや制作のご依頼を頂き、当社メンバーも増え、仲良くやってます。

今年のテーマは「アンチ便利」!

何でもすぐ買えて便利。選択肢も豊富。どれを買ってもそれなりに品質が良く、満足が得られる。そんな時代。

だからこそ、時々「便利ってつまらない」と思いませんか。EC業界や世の中がどんどん便利になっていく今年は、 消費者心理の「アンチ便利」的な側面に注目していきたいと考えました。

人間は時折、「便利」に反抗する

なんというか尾崎豊みたいなものです。

退屈なコンビニが買い物の全てならば、なんてちっぽけでなんて意味のない俺のショッピング。(「十五の夜」風に)。

いや、便利ですけどねコンビニ。青少年にとっての親と同じで、消費者というものは、コンビニなど便利なサービスに依存しているからこそ、時々は離れたくなるんですよ。自分の独立性を確認したい。

ふだんは都市の便利さを享受していながら、時々はキャンプ的な「不便さ」を楽しみたい、という需要もあると思うんですよね。そう。自分の生命力が都市に依存していないことを確認するため、人はキャンプに行くのです(大げさ)。

「不便すぎて笑える体験」は、サービスの一種

そういえば、実在するうどん屋さんのすごいエピソードがあります。
とある讃岐うどん屋さんには、店の隣に畑があり、畑にはネギが育っています。

うどんにトッピングする葱が切れると、おばあさんがお客さんに対して「ネギが切れたから、自分で畑から取ってきて」と言うらしい。それが衝撃的だっていうんでテレビに取り上げられて大行列。行ってみたら店舗が大きくなってましたw うどん店の皆さん、ネギは自分で切らない方が売れるそうですwwお客さんが自分で調理する飲食店とかもありますね。

俺を「俺ルール」で縛るという自己表現

あるいは、どの商品もそれなりにいいことは知っていても、「俺はビールならこれしか飲まない」的な「俺ルール」を持ったりします。

三菱系列の人間はキリンを飲むとか、高知県人はアサヒを飲まないとか※

※アサヒが海洋深層水の研究結果を高知県から提供してもらったのに、他県の深層水を使ったとかなんとか。普通の消費者には別に関係ないわけですが、そのストーリーに「乗っている」わけです。ちなみにキリンが人気です。

あと、日本酒を飲むなら東北の銘柄優先するとか。
自然を愛する俺はパタゴニア派、とか、いやいやパタゴニアはシーシェパード支援してるから絶対NG、とかw

多すぎる選択肢に対して、そういう「俺ルール」を持つことが楽しかったりします。
ありませんか、そういうの。

大体、「俺ルール」は、「俺って/私って○○だから」という個人のアイデンティティ、自己定義に紐付いているケースが多い気がしますね。

これからの時代は「コミュニケーション消費」

要は、モノじゃなく、機能でもなく、その時の気持ちを大事にする。そんな消費が存在します。昔から有ります。

例えば、お笑い方面の商品であれば、ウケればOKで、商品はどうでもいい。実用性ゼロでいい。ビックリマンチョコのチョコレート状態です。私、これをコミュニケーション消費と呼んでます。

モノではなく、友情を深めるための消費

非常に現代的なようで、こういう消費スタイルは、実は貨幣の誕生より以前、物々交換の時代から存在します。損得のためだけでなく、友好を深めるための交換、プレゼント。自分のアイデンティティを示すための消費。

インディアンの一部部族では、ポトラッチと呼ばれる儀式が開催されていたそうですが。。その中身はプレゼント交換会ですw

モノではなく、セレモニーとしての消費

モノではなく「コミュニケーションを提案」して売ることもできます。セレモニーは大抵「型」がありますよね。その「セレモニーの型」自体を提案し、そこに商品を乗っける的な。面白い商品が開発できれば結構食い込めそうな市場です。

セレモニー的な消費といえば、現代でいうと例えば結婚式二次会がありますが。。二次会でビンゴとパネルを・・みたいな型はもはや陳腐化していて価格競争も起こりますが、あたらしい型が提案できれば、競争は少ないと思いますね。

コミュニケーション商品を開拓しませんか

人間は元々、モノをあげたりもらったり、ウケたり驚かれたり、意味の無いことをしたりするのが好きなはず。そんな、人の本能に根ざすコミュニケーション消費は、割高感や不便さを乗り越える可能性を持っているのではないかと思います。

このジャンル、結構伸びしろあると思いますよ。

そういえば、某CMで「モノより思い出」ってキャッチコピーがありましたね。
単に売るのではなく、お客さんの思い出になる商売をしたいものです。

PS
弊社は、「ECの新しい試み」を積極的に支援したいと考えています。「アンチ便利」なサービスを提供したい方、「アンチ便利」を提供しているけど更に広めたい方、弊社コンサルタントまでご相談下さい。じっくり話を聞いて理解し、その上でご支援します。

カテゴリー: ECの未来

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