考えることを諦めない!「思考のスタミナ」を身につけるには

こんにちは、坂本です。

今日は「思考のスタミナ」についてのお話です。仕事をしていると色々考えることが多いですね。ただ、考えることに疲れて、スタミナ切れ状態になってませんか。

「あーよくわからない、もうわからん、やめたー」なんて状態になってませんか。あるいは「うーんあとで考えよう(そのまま忘れる)」とか。後者の人が多いかな。。

今日はその対策について考えてみます。

坂本の近況

ちょっと脱線。近況について(2017年8月現在)。

ご覧の通り、私のブログのデザインをリニューアルしました。これに伴い、ついに!タイトルの「ECバカ一代(仮)」の(仮)が取れました!ブログ開設から早9年。いつになったら「仮」を取るの?と言われ続けてきました。ようやく取りました。何故残っていたのか。単にタイミングを見失っていただけですw まあでも、10年目に向けて頑張ります。

あと楽天EXPO(というイベント)で講演しました。とんでもない人数を前に、高い壇上から話すので大変緊張しました。ちょっと時間足りなかったですね。内容は大変好評でした。アンケートでコメント頂いた方、ありがとうございます。質問を頂いた方はもう少しお待ち下さい。

2017楽天EXPO登壇の様子

今週火曜は大阪で対談やります。後日、東京と併せてレポート記事を書く予定です。

ちなみにこのブログは、大阪講演を控えた状態で慌てて書いてます。最近弊社では持ち回りでブログ書いてるんですが、久々に自分の順番だったのを忘れてましたw

※追記:「楽天EXPO2017」のレポートをリリースしました!

考えても途中でバテる!「思考のスタミナ」問題

さて本題。

普段仕事をしていて「思考のスタミナ」が切れしてしまうケースが結構あるんですよね。自分も社員も、クライアントであるネットショップの皆さんでも。

こんなに怖い、思考の「スタミナ切れ」

たとえば値上げしたいとか、仕入れ値を交渉したいとか、リピート促進したいとか、新商品のページ作らないといけないとか。考えるべき、難しいテーマがあるとします。

考えてもまとまらず、ぐるぐるする。わからない。疲れた。
スタミナ切れ。

すると、こんなことが起こります。

  • 考えることに疲れて、ベタな答えで済ませる
  • 自分の頭を使わず、検索したり誰かから聞いた答えで済ませる
  • そのまま曖昧にして、「あとで考える」といいつつ忘れる

雑になります。
さらに、煮詰まるとこうなったりしますね。

  • 「早く正解を出してください」と逆ギレする
  • 「問題に取り組む自分が周りからどう見えるか」のほうを気にする
  • 「自分の仕事ではない」から放置する
  • 問題ではなく「できない自分」について熟考を始める

最後のやつ、意外とあるんです。「なぜ自分はこうなのかというと・・」「過去にこういうことがあったので多分それがトラウマで・・」とか一生懸命考える。その間、問題点は放置。

いやー煮詰まってますね。

こういう反応を、心理学で防衛機制と言うそうです。ストレスから心を守る作用です。いずれも、問題と距離をおいて、「見ない」ようにしてますよね。誰のせいだとか自分のせいではない、というのも、ストレスからの逃避行動です。

ただ、ストレスは緩和できますが、問題は解決できません。
さあどうするか。

スタミナ切れの正体は「ストレスへの防衛反応」

なぜこうなるんでしょう。

多分、「解決していない状態のストレス」をどう扱うか、だと思うんです。

考えても努力しても「どっちつかず」の状態が続くと、人間はストレスや不安を感じます。

  • 「分かる」と「分からない」の間
  • 「できる」と「できない」の間
  • 「成功」と「失敗」の間
  • 「正解」と「不正解」の間

って、もやもやします。「わからない状態のストレス」に耐えきれずに「早く正解を教えて!」「もっと具体的に!」となります。そういう人がよくいます。私もなりますけど。

そのストレスへの防衛機制(防衛反応)として、前述の反応が出るんじゃないかなと。

粘り強く問題に取り組むための「3つの工夫」

どうすれば、スタミナ切れにならずに、問題に取り組めるのでしょうか。

難解な問題から逃げないで、立ち向かう姿勢を手に入れるための工夫を紹介します。誰かに教えてもらったり本で読んだりして、自分で試した中から、割と効果が出ている方法です。

1:気の持ちようを変える

これら2つを、両方併せ持つのが大事だと思います。

  • 焦らない
  • あきらめない

まず「今すぐには解決しない」ことを受け入れる。しかし諦めずに、気長に向き合う。

「分からない」に対して、長期戦の構えを示すことです。焦るからストレスになるんです。もともと時間がかかると思えば、ストレスも減ります。

対策の第一歩は、自己観察して、「スタミナ切れ状態」を自覚することかなと。それを自覚したら、ストレスを感じている自分をなだめ、長期戦の気持ちになって、焦らない焦らない、じっくり取り組もう・・と思い直す。

警察が、立てこもり犯を攻撃すると反撃されるので「一旦包囲」しているようなイメージです。今は歯がたたないけど、絶対逮捕してやるぞという気持ちです。お前は今完全に包囲されているぞ状態です。そのようにして、焦らず、かつ諦めずに問題と向き合います。

逃げずに、かつ安易に解決せず、じっくり向き合えるかどうか。人としての器が問われるところですね。。

とりあえずお茶でもどうですか。深深深呼吸。実際ストレス状況下で考えると体が固まってるので、なにか一息入れるのも大事だと思います。

2:書きながら考える

あと、以前別の記事で書きましたが「書きながら考える」なんてのもおすすめです。問題を自分の頭のなかから切り出して、眺め、客観視しながら、冷静に対処できます。

いま「そんなもんかね」と思った方に言いたい。ストレスフルな考え事をする際に「書いて考える」のは、すんごい効果がありますよ。 子供っぽい?いやいや、子供でも大人でも効果があります。やってください。やりましょう。

※テーマによっては人に見られないよう密室でやるといいかも。それくらい、自分の心の中を素直に書くのがコツです。

3:頭の中で寝かす

書いても進まない場合。一旦保留して、頭のなかに置いておきましょう。

問題意識を持ったまま、頭のなかにしばらく置いておくと、アンテナが鋭くなって、無意識のうちに議論が進み、次第に解決に近づくものです。

※無意識のうちに考える・・という話を胡散臭いと思ったら、「カラーバス効果」とか「プライミング効果」について検索して調べてみて下さい。誰しも実感できる話で、そんなに特別なことではありません。

とにかく諦めない。考え続ける。難題を懐に入れて、捨てずに持っておく。日々考える。

いずれ、何かわかったり出来るようになったりします。手探りして、手がかりを見つけて、1つ上に登って、また探って・・ロッククライミングってそんな感じなのかも。やったことないけど。慣れだと思います。最近ちょっと慣れてきた気がします<自分

個人的には、日々スタミナ切れそうになりながらやっておりますが、上記の工夫でまあまあマシになったと思います。是非お試しください。

弊社ではこういった「試行錯誤を続ける持久力」を「思考のスタミナ」と定義し、社内用語として重視しています。社員との面談でもちょいちょい話題になります。名前がつくと社内に浸透しやすい気がします。

「焦らず諦めずに考える」ことを大切にして、あと夏バテしないで頑張っていきたいものですね。このブログもせっかくリニューアルしたので、今後はもうちょっと更新していきます。ではまたー

PS
問題を客観視するために、紙に書く以上に有効な方法は「誰かに話す」ことです。相談相手が必要な方は、弊社コンサルタントがお役に立つかもしれません。契約前の相談もできますので、以下ページからお気軽にどうぞ。

カテゴリー: 判断力と実行力

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