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組織の理想形は「まんじゅう」だと思う

こんにちは、坂本です。まんじゅうを食べながら、組織について考えました。

私、独立して10年ほど経ちますが、やはりある程度メンバーが増えたあとの方が、良い仕事ができています。人間が、「自分の器を超えた良い仕事」をするためには、チームを作り、いい感じで「分業」をする必要がありますね。

分業といえば、「まんじゅう」の皮とあんこは、ギスギスしないで、実に良い分業をしているように思います。一方、人間は、自分の意思でチームを作った(or参加した)くせに、うまく協働できずに空回ったりイライラしたりします。

以下、そんな妄想じみた話をします。

まんじゅうにおける分業

まんじゅうにおいて、あんこと皮とどっちが偉いのか。

あんこが主役のようですが、あんこだけだと食べられませんよね。それに、売り場で、お客さんがまず目にするのは皮です。食べる瞬間はあんこが主役ですが、それ以外のシーンでは皮が主役です。

このように、まんじゅうは、あんこと皮の分業によって成り立っています。そして、この分業は、信頼関係によって成り立っています。

  • あんこは「俺こそがまんじゅうだ!どけ!」と言って、皮を破って飛び出てきたりはしません。素直にくるまれて、身を委ねて、出番を待っています。
  • 一方で皮は「どうせあんこが入っているかなんて見た目ではわからない」といって、あんこを追い出したりはしません。

嗚呼まんじゅうは美しき哉。

人間組織におけるまんじゅう関係

人間の組織をまんじゅうに例えてみましょう。

たとえば会社組織であれば、ビジョンを掲げている社長やリーダーが「あんこ」で、それを実現するための右腕が「皮」だといえます。(社長が皮をやっている会社もありますね)

ECやウェブ制作であれば、あんこは事業のコンセプトや戦略だとするなら、皮はそれを実現するためのデザインです。

これらは2種類の人物によって分業されている・と思うとわかりやすいです。あんこ人間と皮人間です。(複数人ならあんこ班と皮班)

ビジョンを掲げる「あんこ人間」には、進むべき方向が見えています。ただ、あんこ人間は、味が濃い目で主張が強く、ベタベタして扱いにくいため、あんこ単体では食べられません。

そこで必要なのが、包む「皮人間」です。「上手に包む」ことで、ぱっと見では「本当だろうか」と思われることに真実味を与え、わかりづらい話を、わかりやすくまとめます。あんこ人間は、くるまれることによって、まわりから理解されやすく、扱いやすくなります。

あんこ人間の孤独

あんこ同士で飲むと、自分が浮いているとか理解されないといった話がよく出ます。

「まぁ、センスなのかな、わからない人にはわからないんだよなあ」「まぁ、僕たちにとっては当たり前なんだけどね」「ねー」といった感じで、残念がっているようで、でも同時にうれしそう。というケースが多いようです。

そして飲んだ翌日には、自分のスタッフについて「なんでこんなことがわからないんだろう」「伝わらないんだろう」と嘆いているのが日常です。

そんな感じで、あんこ人間は大抵、魅力的なんですが、味が濃い目で主張が強いので「わからない人にはわからない」ような言い方になりがち。だから、あんこには包み込んでくれる理解者・代弁者が欠かせないわけです。

皮人間のジレンマ

そんな皮人間は、あんこの理解者で包み込んであげる「優しい人」かというと、それだけではありません。

皮の役割は「ウチのあんこ」を、一般の人に伝わるように「仲立ちする役割」ですから、外に目が向いています。つまり、難しい仕事です。※一方、「あんこ人間」は自分のビジョンで夢中です。

「皮人間」は、外を見て考え、ときに思い悩んでいたりします。たとえば「同じようなまんじゅうが多い中、どのようにして魅力を表現すればいいのか」「それをどう伝えていくのか」などと考えます。

ただこの「外部目線」の度が過ぎて、「うちのあんこではダメだ」「これでは市場に対応できない」と考え始めると、うまくいきません。

自前のあんこの魅力を忘れて、カスタードまんじゅうに走ったところで、たいした成果にはつながらないはずです。外部視点だけが独走して、もともとの強みを忘れて市場に適応したとしても「その辺にある製品」にしかなりません

にもかかわらず、つい「皮」の立場からすると、ふらふらと他社が魅力的に見えてしまいます。なぜでしょうか。

あの有名まんじゅうの「皮」

それは、他社の「皮」を見ているからです。

他社のまんじゅうを見ていると、あんこは外から見えませんから、どうしても皮(表面)ばかりを見てしまいます

そして、皮は真似るのも簡単です。だから「あの饅頭と同じ皮」「あの有名店と同じようなトップページ」「あのGoogleと同じ目標制度」などをマネたくなります。

でも皮をマネても本当の強みにはなりませんよね。トップページはサイト全体のごく一部ですし、目標制度も採用や育成などの人事施策の一部でしかありません。

あんこと皮の「調和」

他社まんじゅうの「皮」もそれなりに参考になりますが、やはり大切なのは、あんこの特性を起点とした、皮とあんこの調和ではないでしょうか。

仕事の分担でいうと、こんな感じです。

  • 皮の仕事:うちのあんこを最大限活かし、他社と比べられても魅力的なまんじゅうであるために、皮はどうあるべきなのか。

この議論の中で、まんじゅう全体のビジョンはどうあるべきかを決めて、組織としてそれを推進していく。

  • あんこの仕事:まんじゅうビジョンを前提として、うちのあんこを、更に強く魅力的にするためには、どの角度を意識して更に伸ばすべきなのか。

この段階では、皮やあんこといった立場は意識から消えて、ただただ、まんじゅうとしての調和を目指す意識になるはずです。

その上で、このようなスタンスが大切だと思います。

  • 皮のスタンス:あんこの潜在力を信じる
  • あんこのスタンス:皮に委ねる

あんこは、単体は食べられないですし、「何も包んでない皮」単体はなおさらです。単体での存在価値は低い。相互に依存している、弱い存在なのです。

しかしおそらく、自分の「独立性の低さ」、つまり「自分が相手に依存している」ことを認めたくない心理から、あんこが「別にトーストに塗ってもいける」と言ったり、皮が「自分には、ずんだを包むこともできる」などと強がってしまい、それが組織の一体感を妨げるのかもしれません。

まんじゅうは、皮だけでも、あんこだけでも、成り立たない。自分の弱さを受け入れ、互いの必要性を認め合うことが、美味しいまんじゅうに近づく道だと思うのです。

以上です。
妄想にお付き合いいただき、ありがとうございました。

そんな感じで、社内会議などで「立場の違い」が煮詰まったときには、皆さんでまんじゅうを食べながら話すと良いのではないでしょうか。その際にはこのブログを見ていただくといいかもしれません。

P.S.
我々コンサル屋も、クライアントのあんこを引き立てる「皮担当」としてお手伝いをすることが多くあります。

分野としては、販促、利益確保、業務改善、中長期戦略などなど、どんな領域でも相談無料です。特に最近は、組織や業務改善系の話が多いです。弊社に興味のある方は、お気軽にお声がけ下さい。

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カテゴリー: EC事業の組織論

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