なぜ創造的な社長ほど、仕事が散らかるのか?ネットショップのスタッフと体制について

こんにちは、坂本です。

思うところがありまして、今回は「小さい会社の組織論」について語ってみようと思います。

以前、「ネットショップの未来」についてのセミナーについて書きました(前回の記事)。好評でしたが、参加した方に話を伺ってみると、未来に向けた打ち手以前に「現在の運営体制が上手く回っていなくて余力がなく、これを解決しないと先に進めない」と言うケースが少なくないことがわかってきました。

足下がぬかるんで進めない感じ。なるほど確かに・・そういう話はよく伺います。そこで今回は、その問題への、(自分なりの)考えを書くことにしました。

超長いので、最初に目次を載せます^^;
お急ぎの方は、最初の要約部分だけどうぞ。

はじめに

この記事では、たぶん役に立つ「考え方と方法論」を紹介します。

私自身、小さい会社の経営者で、あまり前例のないサービスを企画して手探りで形にしたり、そのための体制を作ったりする難しさを実感してきました。よく悩みましたし、また工夫もしてきました。いまも悩んでいますが、その中で見えてきた、(自分なりの)答えがあります。

※つまり本記事のタイトルにある「いろいろ創造するけど仕事が散らかっちゃう社長」には私も含みます。

私自身はまだまだ未熟ですが、この「考え方と方法論」を人に伝えると、気持ちがスッキリして、効果も出るとの評判を頂いています。なので、それを今回紹介します。セミナー形式にしようかとも思ったんですが、大勢の方には届けられないので、ひとまず文章化してみました。

以下、一旦全体像を要約します。詳しくは後述します。

2つの思考タイプがある

  • 人間の思考プロセスには、「拡散」と「収束」という2つの段階がある
  • 人は、どちらか片方に得意分野が偏っている(拡散型と収束型)
  • 拡散スキルも収束スキルも、後天的に磨くことが出来る

苦手スキルを学んで、 1人で両方出来るようになると、仕事がはかどります。

よくある例

  • 創造的でアイデアのある社長は「拡散型」。風呂敷を広げるが、壮大すぎて畳み切れないことも。でも、隣に、風呂敷を畳んであげる「収束型」の人材がいると安心。
  • 一方、実務能力が高くクレバーな「収束型」の社長は、画期的なアイデアが出ない自分に若干コンプレックスがありつつ、創造性のある「拡散型」の人材と組む。

私いろんな社長を見てますが、前者のほうが多いです。つまり社長=仕事が散らかりがち。アイデアがある人ほど、自分の壮大なアイデアに圧迫される傾向です。

違うタイプと助け合う

  • 拡散・収束の苦手な方を学んだとしても、「元々の得意分野」こそが武器。
  • 苦手分野を学ぶと、「違うタイプの人材」へのリスペクトが生まれる。
  • 違うタイプとのコミュニケーションがしやすくなる。

苦手スキルが得意な人と一緒に動くと、更に捗ります。
身近な方と比べてみてください。

対立しやすい

  • 「自分と真反対のタイプ」とは、互いの弱点がよく見えるので非難しやすいし、非難されやすい。
  • 例: 「うちの社員は生意気で視野が狭い」vs「うちの社長はビッグマウスで現場を知らない」
  • その非難は当たっているので、互いに逆ギレしがち→ドツボへ

警戒心があり、防衛的になると、拡散型と収束型はお互いを非難し合う。自分の得意分野を使って相手の苦手分野を攻撃するので、「的確に痛いところを突ける」。一方、空気が良いと、的確に補い合える関係になる。相手の得意分野に助けてもらって感謝する。

だから、まず「仕事が出来ようが出来まいが、合ってようが間違ってようが、お互いに興味を持ち、無条件に互いを承認する」という関係性が大切。自戒。自戒・・。


これからする話は、要は、(1)拡散と収束のスキルを学んでみよう(2)自分の偏りを知って、違うタイプと助け合おう、ということです。後者については参考書も紹介します。

ここまでが、全体の要約でした。

ここから、それぞれについて詳しくお話しします。いつも以上に長いので、2、3日かけてお楽しみください!
社内の皆さんと一緒に読んでも楽しい・・かもしれません。

まずはタイプ診断しましょう

思考スキルは「拡散+収束」

思考のスキルは、「1:広く深く考える」「2:分かりやすく整理する」という、2つが大切だと思っています。

  • 1:物事全体を広く捉えて、幅広い観点から考え、様々な見解や案を出す
  • 2:目的に合わせて論点を絞り込み、考えを整理し、分かりやすく伝える

つまり、「幅広くする(拡げる)」作業と、「結論や理由を整理する(まとめる)」作業の2種類があるわけです。これを、「拡散と収束」と言います。

幅広い観点を考慮し、幅広くアイディアを出し、深く検討するのが拡散です。そうやって、大量に広げて深めた考えを分かり易くシンプルにまとめていくのが、収束するという作業です。

前者のスキルからは、「広く深く考える」ことで、中長期的な戦略、競争を避ける立ち位置、愛されるたたずまい、支持されるメッセージ・・などが生まれます。「無難でベタで埋没する」事態を避けられます。

後者のスキルによって、「考えがスッキリ整理された状態」になることで、計画が曖昧なまま走って頓挫するようなことが減ったり、人に伝えやすい=皆で連携して動きやすくなるといった効果が期待できます。

これらは一連のプロセスなので、どちらも大切です。

タイプ診断

人によって、どちらに偏っているケースが多いようです。
以下のうち、どちらに当てはまりますか?

A群

  • 創造的で、アイデア力がある。視野が広い、考えが深い
  • ちゃんと考える、微妙なところも漏らさず伝える・・ことに重きを置く
  • 他人のプレゼンを見て、「もっと幅広く深く考えないと」と思うことが多い
  • 対話、話の広がり、微妙な違い、コンセプト、アイデアを大切にする
  • 仲間とビジネス論議をしつつ、「こういう深い話が分かる」人って限られるよねと語る
  • こうなりたいという目標や、これをやりたいという願望が強い
  • ないものを作れる。既にあるものに、新しい何かを加えて、何かを作れる。
  • 仕事が奥深い。話を聞いて面白い。ちょっとしたことからも学びがある。
  • 「実現したら面白いんだよね」という話をするが、中々完成しないかも
  • まわりから見ると、なにがどうなったらその結論になるのかがよく分からないかも

B群

  • 効率的で、実行力がある。計画的で具体的
  • 目的を定め、実行・実現に重きを置く
  • 他人の段取りを見て、「それ今着手するタイミングじゃないだろう」と思うことが多い
  • 明文化、議事録、板書、経緯説明、スケジュール管理を大切にする
  • 厄介な仕事を的確にやっつけたあと、「キッチリ仕事できる」人って限られるよなと思う
  • 具体的に何をしたいというより、あるべき状態(正しい状態)でありたい
  • 仕事が早い。段取りが鮮やか。要不要を切り分ける。
  • 真似るのが早い。既にあるものを、より効率的で高品質に仕上げる。
  • 仕事は丁寧で真面目で早いけど、頭が固くてアイデアが拡がらないかも
  • キッチリ的確に仕事するが、予定調和的で「無難」かも

A群とB群、どちらが多かったですか?
Aが拡散型、Bが収束型、です。

あなたはどっち寄りですか?上司、同僚、部下の方はいかがですか?

まあ、厳密に分けられるものでも無いんですが一旦は2分類で考えると、後の話が分かりやすいので、何卒お付き合い下さい。

ちなみに、居場所によって振る舞いが変わる場合もあります。「身内と比べると自分は収束寄り」「部下と比べると自分は拡散寄り」・・というケースもあります(私です)。

若い子など、まだ実績が少ない人は「どちらも弱い」傾向ですが、社会で経験と実績を積むにつれ、行動パターンが形成され、上記のどちらかに偏っていく気がします。

両方とも大切

ちなみに弊社の社員研修では、これらの2つの概念を、スキルトレーニングの際に使います。それぞれ拡散力と収束力と称して、考え方を学び、使いこなせるようになるよう何度もトレーニングします(方法は後述)。トレーニング後でも、得意分野は変わりませんが、得意じゃないほうも大体できるようになります。

またこれは同時に、「個性を理解するための物差し」でもあります。「拡散と収束」、両方のスキルをある程度学んでおくと、自分に足りないもの、相手が持っているものが分かり、話が噛み合うので、違うタイプと一緒に動くときに、スムーズになります。 なので、社内での会話でも普通に出てきます。

以上の前提で、それぞれのスキルがどんなものか、どれにはどんな意味があるのか、具体的に見ていきましょう。

拡散力とは何か

あなたがお土産屋さんを経営しているとします。
実店舗が、観光名所の駅前にあります。

で、こういう会話をしている所を想像してみて下さい。

  • Aさん:「うちの店を改装したいんだけど、アイディアある?」
  • Bさん:「真っ黒に塗ったらどうかな。目立つし!」

Bさんの回答は、いかにも「思いつき」です。拡散していません。「ちゃんと考えてよ」と言われてしまいそうですよね。

「幅広い観点」で考える力

でも、「ちゃんと考える」って、どうやるんでしたっけ?

自分のプライベートを思い出してください。
皆さんがこれまで「じっくり考えた」ときは、必ず、(1)いろんな観点を考慮し、(2)幅広く検討しているはずです。

たとえば、「誰かに贈るプレゼント」をじっくり考えるときは・・

  • 相手の好みは?
  • 予算は?
  • インパクトはあるか?(つまらなくないか)
  • 前回は何を贈ったか?(カブリ防止)
  • 他の人は何を贈ったか?(カブリ防止)
  • 使い続けてくれるか
  • などなど

などなど、様々な観点を列挙し、これを踏まえて案を練るはずです。

引っ越しでもそうですね。たとえば駅からの距離、広さ、家賃、周囲の利便性、日当たり、築年数(安全性)などの観点を踏まえ、「この中で、自分や家族にとってはどの観点が特に大切か」と考えます。

「真剣に考えるときほど、色んな観点を考慮する」はずなんです。

現場での使われ方

ですから、前述の店舗改装でも、「緑色に塗る」など、具体的な案に飛びつく前に、まず「色んな観点を考慮する」べきです。

たとえば

  • 改装の目的は何か
  • 予算はどの程度か
  • いつまでにやるのか
  • 対象はどういう人か
  • 周辺環境はどうなっているか

などなど。ポイントは「まず幅広い観点を列挙」することです。アイデア出しよりも、「アイデアを出すための観点出し」を優先します。

幅広い観点を踏まえて案を練れば、思いつきではない、「深い考え」になります。

売上が目的だから、○○という案は、予算的には安上がりだけど、○○という条件には合わない。この案は○○にいいけど、○○に外れる・・といった感じです。

このように、誰しも「ちゃんと考える」ときには、まず、「幅広い観点」を列挙した上で、いろんな案の良し悪しを判断するものです。これが、「思いつき」と「思考」の違いです。

拡散力の高い人は、この観点の種類が多く、かつ切り替えスピードが超絶早いですね。その場で色んな観点を思いつきます。しかも無難に切り上げないで、深く深く考えます。これは「創業社長の傾向」とも一致します(詳しくは後述)。

ただ真似にくいので、、一般的には「観点のパターンを多めに持っておく」ことで、後天的に拡散力が付くとかな思います(習得のコツは後述します)。

話が広がりすぎて散らかる

上記の手順で考えると、大変な情報量になってしまいますよね。すると、伝えるのが大変です。思いつきやシンプルな考えであれば、伝えるのは一言で済みます。広く深く考え、微妙なニュアンスにもうるさい・・という人ほど、それを人に伝えるのが大変になります。

結果、拡散力の高い人の話は、「長い」「分かる人にしか分からない」という弱点があります。

「自分が考えたこと全部」をそのまま相手に伝えるのは、相手にとっても負担だし、話す側も大変なので、「分かるやつにだけ話せば良い」「分からないやつには指示だけ出す」といった指示する側される側という関係性に陥るリスクも高まります。

まあ実際事業にはそういう側面もありますが、組織としては勿体ないかなと。

いろんな観点を踏まえて、たくさん考えれば考えるほど、それを人に伝えるときには、分かりやすくまとめる(要約する)力が欠かせません。

そこで活きるのが、収束力です。

収束力とは何か

「体系立てて」説明する力

前述のように、「ちゃんと考えたことを伝える場合」は、必ず、上手く要約してまとめる必要があります。ただし、まとめるといっても、たとえば「緑色ではなく黒に塗る」などと結論だけ一言で表現しても、「思いつき」と区別出来ません。

そこで、「その結論に至った経緯を、負担にならないよう説明する」ことが必要になります。
以下は例です。

前述の、お土産物屋さんの話です。

  • 結論:あなたの実店舗は、黒く塗るべき。理由は3つあります。
  • 1:集客効果。この駅は、「駅舎が黒い」ので、店も黒いと、ぱっと見で関連施設っぽくて自然と足が向く。「無料休憩所」などと看板を出すと尚良し。
  • 2:コストが安い。塗るのも安いし、「休憩所」もベンチ置くだけなので安い。イートイン化もできる。
  • 3:客層を考慮。半分が外国人観光客なので、キャッチコピー等の込み入った施策は通用しづらい。まず「見てすぐ分かる打ち手」を優先。

(ちなみに実在する土産物店の話です)

このように、じっくり膨大に考えた後、結論が見えたら、構造を決め、「理由を列挙して説明する」と、伝わり易くなります

これは、整理整頓のスキルと似ています。散らかっている話を、使いやすくなるように、使うシーンを想定して、並べ替える。散らばったら、また元に戻す。ある種の几帳面さや根気が大切です。

現場での使われ方

収束力は、こんなシーンでよく発揮されます。

  • 議事録を作る
  • アイデアを計画に変える
  • 進行管理する
  • 上司への的確に報告する
  • プランの全貌を分かりやすく示す

会議中、拡散力が高い人は、新しいアイデアやトピックをドンドン増やします。収束力が高い人は、「いま上がっている論点は3つあると思います」などと「まとめに掛かる」傾向ですね。イメージつきますでしょうか。

拡散型の人は「アイデア」「ビジョン」「未来像」を語り、収束型の人は「明確化」「実行」「実現」を語ります。つまり、「部下・実行役」として重宝されるスキルです。そんな右腕が欲しい・・という社長さんは多いのでは。

実際、「勉強が得意な人」「よく本を読む人」「大企業出身者」は、このスキルが高いように思います。逆にたたき上げの人や社長さんは、あまり話をまとめずに延々話してしまいがちです。

※どっちがエライとかじゃないですよ。この「分業関係」の妙味についても後述します。

「ニュアンス」を捨ててしまいがち

いかにも優秀っぽい収束型の人ですが、ひとつ弱点があります。合理的が故に、「微妙なニュアンス・味わい」や「チャンス」をバッサリ切ってしまうリスクです。

明確さやスピードを求める収束型の部下にとっては、拡散型の社長さんが蕩々と語る「ニュアンス」「味わい」「なんでこのアイデアが凄いのか」の話は中々伝わりにくい。「急いでるんだけど」「要は何ですか?」なんて思いがち

まあたしかに、結論から話すほうが合理的だしスピードも早いです。ただ、ニュアンスが通じ合わない状態で仕事を開始して、早く仕上がったとしても・・味わいが抜け落ちることで、成果に繋がらなかったら、そもそも意味がありませんよね。

特に今は、1960年代と違って「早く沢山作れば良い」時代ではなく、微妙な味を盛り込めるかで大きな差が付いたりします。効率を重視しすぎると、味わいが抜け落ちるリスクがあります。要注意です。

収束型の人は、たとえば、案内メールやページ文面の類いが、ちょっと事務的になりすぎたりします。もしくは、大企業出身で合理主義の収束型人材が、革新的な事業を「短期的に数字だけで判断してバッサリ切る」的な。これは「チャンスを切り捨てちゃった」パターンですね。恐ろしい。

収束型のあなた、人の部屋とかデスクを片付けようとしたら「それ微妙なニュアンスで並べてるから触らないで!」なんて言われたことはありませんか。散らかっているようで、実際そこには、大切な何かがあったりするんです(例え話)。なので、大目に見てくださいw

「拡散と収束」の人間模様

拡散力と収束力、どちらも大切で、互いに補い合う関係にあることが伝わったでしょうか。ただ厄介なことに、人によって「どちらかに偏っている」傾向があるようで、それが様々な人間模様を生みます。

拡散社長と収束コンサル

弊社はコンサルティング会社です。中小企業の社長さんを支援するケースが多いです。
なので当然、「拡散型」の社長さんを、「収束型」でサポートする役割が多いです。

弊社コンサルタントは、社長さんが動きやすくなるように、

  • 伺った話を整理したり
  • 議事録を作ったり、
  • 「あれもこれもしたい」という要望に対して優先順位を提案したり
  • 社長さんが思いつきで仕事を広げて脱線したら引き戻したり、
  • 仕事が幅広くなりすぎたら「広がりすぎてませんか」と促したり

・・と言う動き方をします。

たとえば弊社の古いクライアントさんで、よくお話する方が2人いらっしゃいます。お二人とも画期的な新商品をどんどん出して、メディアにたくさん取り上げられ、ファンも多いです。なぜか2人ともバブル世代です。

どちらの方もアイデアが多く、毎回必ず新商品の話をします。あれもしたいこれもしたいと話していて、よく脱線します。コンサルとして何かしらの施策提案をするのですが、一ヶ月経って「あの施策、済みましたか?」と聞くと、「あ・・まだ済んでない」というパターンが典型、というかお馴染みのシーンです。

まあ、そうやって強みに集中していらっしゃからこそ今があるので、別にそれでいいと思いますが、でもですね・・現状のままだリスクがあるんですよ・・とコンサルが諭しに掛かります。これもお馴染みのシーンです。

社長の出自でタイプが変わる

社長っぽいキャラってありますよね。あれこそ拡散型です。実際お付き合いしていて、創業社長は拡散型の人が多いですね。一方、「EC事業部長」は、収束スキルに長ける人が多い印象です。 わかりますよね。 後継社長は人によりますね。

ちなみに、「コンサルと社長」の関係性でいうと、収束力の高い社長さんは、拡散型社長と反対で、「日々の業務は普通に回るがイマイチ次のステージが見えない」もしくは「○○を○%にしたい(具体的で目先的)」といったご相談が多いです。コンサル業としては、いろんな観点から筆問を投げかけたり、考え方をご提案することで発想の広がりをお手伝いします。

立ち位置でタイプが変わる

不思議なもので、私はコンサルタントとして仕事するときは収束型なんですが、同時に中小企業の社長ですから、社内では拡散型です

社外で、人の話を聞いているときは、すぐ整理します。このブログも(この記事も)、込み入った話をパターン化するような話題が多いですよね。

でも、社内ではとっちらかっています。たとえば社内で話していると、かなり脱線します。たぶん私がいない会議のほうが、スムーズに進みます(涙)。指示した仕事を忘れます。言っていることが矛盾します。社員から突っ込まれたり、仕事の幅を広げすぎて後悔したり、アイデアが増えすぎてタスクリストがあふれたりします。いや、常に溢れています。

まあ反省はしますが、でも自己否定する必要はないと思っています。これは役割なのでどちらが偉いと言うものでは無いからです。座る椅子によって若干キャラが変わるところはありますよね。

同様に、弊社には「場が混乱するほど次々に新しいアイデアを高速で連発する」社員がいますが、この人も、コンサル業務をしているときは収束型として振る舞っています。

そういえば私、コンサルタントですが、外部のコンサル3人と月契約していて、客観的な意見をもらったり相談したりしてますね。「1人で出来なかったら負け」「コンサル雇ったら負け」なんてことはないですよ。たぶん、カウンセラーだって、自分で自分をカウンセリングできないと思います。人間には相方が必要です。

相補関係を作るのが大切

前述のクライアントとコンサルタントのような、お互いに補う関係を「相補関係」と呼びます

相補関係の例としては、

  • 会社トップとNo2
  • 作家と編集者
  • アスリートとトレーナー
  • 夫婦

といったイメージですね。

新撰組における近藤勇と土方歳三、ジブリにおける宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサー、ホンダにおける本田宗一郎と藤沢武夫、、相補的です。よくある話です。いくらでも例がありそう。

コンサルタントはクライアントを、前述の例のように、褒めたり指摘したり、乗ったり引いたりして、ある意味「上手に泳がせる」ように振る舞う側面はあります。たぶん編集者が作家を、部下が上司を、あるいは妻が夫を泳がせる的な・・・夫婦によりますけど。

一方クライアントはコンサルタントを、社長は部下を、作家は編集者を、「振り回す」側面があります。自分は奔放に動いて、収束型=整理上手な人に、拾ってもらうわけです。これも、見ようによっては主人と召使いのようにも見えます。

でもそうではないですね。互いに支え合っています。相補関係です。

でも対立関係に陥りがち

相補関係にあるもの同士、あるいは相補関係になりうるもの同士は、互いの弱点がよく見えています。なにしろ自分の得意分野=相手の苦手分野なので、イケてなさがよく見えます。

だからこそ助け合えるはずなんですが、対立関係に陥るのも一瞬です。

相手の弱点が見えていることを利用して、「マジで仕事散らかりまくってますよね」「もうちょっと整理しようとかおもわないんすか」あるいは「お前本当に視野が狭いな」「そんな当たり前のことしか言えないのか」などと煽ってしまうと・・相補関係になれるはずなのに、対立関係になってしまいます。 あああ、夫婦のようだ(自戒)。

「社長と部下の対立」も、この典型。

「おれの部下は視野が狭い」「社長は現場のことを何も分かっていない」どちらも事実ですよね。マイナスの側面だけに光を当てれば、そりゃ絶望的に見えます。角度を少し変えれば、「おれの部下は自分より現場に詳しい」「社長はすごい視野をもっている」とも言えるのに。不思議ですねえ。

なぜか。自分の優秀さや正しさを確認しないと不安だからです。
自分の根っこに不安があるからです。

対立関係と相補関係はコインの裏表

私を含め、人間は弱いので、たぶん誰しも潜在的に、不安や劣等感・コンプレックスがあって、自分の優位を確認したり、自分を守ったりしたくなってしまうのではないでしょうか。アレルギーがあるようなものですね。

だから、人間関係にヒビを入れるのは簡単です。弱点を狙って少しの刺激を与えるだけで、すぐに仲が悪くなる。社内を荒らしたければ、「お互いのマイナスの側面だけを語る」よう人々を仕向ければ良いわけです。人は簡単に、悲しいほど簡単に、対立関係に陥ります。

煮詰まると「自分への過信、他者への不信」と言う状態に陥ります。誰もわかってくれない、自分しか頼れない。独善的になって暴走する社長さんはこういう悲しい心理になっているように思います。対立を煽る、いわゆる「君側の奸」がいるのかもしれません。

そうではなく、「自分にはない力」をリスペクトして、相手に頼り、かつ相手を慮るように動くことが出来れば、相補的になります。対立は弱さから生まれて、信じ合う(相補性)には強さが必要なんだろうなと思います。

だから、前述のように、まず「仕事が出来ようが出来まいが、合ってようが間違ってようが、お互いに興味を持ち、無条件に互いを承認する」という関係性が大切。

無防備になれる強さ

互いに承認できれば、うまくいきます。
でも、それが難しい。

「自分を承認してくれる相手を承認する」のは、簡単です。でも「自分を承認してくれていない相手を承認する」のは、難しいです。つまり、「相互承認は連鎖的に起こるが、ひとつめが難しい」わけです。

「相互承認モード」に入るためには、承認してくれてなくても承認する。なんというか、ロジカルな強さではなく、ハートの強さですね。つまり「おれに認められるくらいになれば認めてやる」なんつってる社長は根本的にいけてないってことです。(自戒)

「そうかー?」と思った人は、以下の記事をよく読んで下さい。

ダニエル・キム(MIT教授)の「組織の成功循環モデル」まとめ
http://164s.net/2279.html

おすすめの参考書

言い換えるとこれは、「『絶対的に正しい誰か』が存在しない前提でどう考えるか」、の話だと言えます。カリスマ不在。互いの強み弱みを組み合わせて、関係性をどう生み出していくか。。

正しい答えが無い場合、必ず意見が割れます。1人の人間の頭の中ですら「葛藤」が起こるわけですから、集団で考えれば、当然意見が割れます。本来必要な葛藤プロセスを、「どっちが正しいかの戦い」「主導権争い」と見立てると良くない。葛藤を否定しないのが大切。

という話が詳しく載っているお勧め本を紹介します。

強み弱みを相互に補い合う等、組織が成長していくプロセスと考え方が乗っています。ご存じの方も多いかと思いますが、楽天の仲山さんが書いた本です。これまでの話が刺さった方は、この本を読んでみて下さい。楽天大学では講座もやってます。

ちなみに仲山さんは長尾さん(通称アキラさん)という人と一緒に活動していて、そのアキラさんは、facebookなど見ていると、日頃の発言が、圧倒的に「愛情と承認」に溢れています。人柄もあるんでしょうが、やっぱり「1人目の承認者」たろうとしているのかなと思います。

アキラさんのサイトはこちら。
http://team-building.jp/

ちょっと余談

私はもともと楽天に勤めていたのですが、これからのショッピングモールの営業担当者(楽天ならECC)は、巨大直販店舗への差別化として、ある種の店舗の魅力を引き出すために、「作家に対する編集者」的な立ち位置から関われるといいなーと思っています。

実際、昔、某おもしろい店長さんと、モール側の店舗担当者がそんな感じでした。店長さんはその担当者(ECC)に「おもろいっすねー」と言わせることを目標ないし物差しとして日々の企画を考え、その結果伝説的な企画が沢山生まれたんです。かなり「作家と編集者」的ですよね。

売上が伸びた後や、「既に結果が出ている人」を褒めるのは簡単です。でも「称える」だけではなくて、時に遠慮なく、厳しいことを言う存在。お客様として見るのではなく、突っ込んでいく。そうなってほしいなと。弊社も、そんな立ち位置からEC支援をしていきたいなあと思っています。

※そういえば以前、楽天の偉い人にECC(店舗担当者)の育成を相談されたことがあるんですが、具体的な販促「ノウハウ」というよりは、この「拡散と収束」による分業感覚を身につけるほうが先決かなと思います。店舗側がアイデア拡散して、ECCが収束役を担う感じです。

この記事、まだまだ続きます。ここらで一旦トイレ休憩をお勧めします。ブックマーク、シェア、ツイートも歓迎です。

苦手分野の克服

ここからは、拡散と収束のスキルを身につけるコツについて、要点を案内します。

弊社ではコンサルタント研修としてこれらに取り組んでいます。トレーニングし、現場で場数を踏めば、元々苦手だった分野でも身につくようです。

拡散スキルのコツ

まず、どうすれば拡散スキルを身につけられるのかについて。
拡散力とは、予定調和で無難にまとめず、「広く深く考える」スキルでしたよね。

前述のように、才能がある人は、一瞬の間にあらゆる観点から考えているようです。意識しなくても自然とそれを出来ます。

が、普通の人がこれを身につけるコツは、(1)「具体策を考える前に、まず考慮すべき観点を列挙する」という手順を踏むことです。この際、天才の人は頭の中だけで片付けちゃいますが、頭の中で考えるのではなく紙に書き出した方が良いです。スピードは落ちますけどね。

(2)「典型的な観点」を知っておくと、拡散が早くなります。よくある観点のパターンは、例えば、「5W1H」とか、「手段と目的」とか、「ヒト・モノ・カネ」とかです。いろいろありますよね。何か企画を考える時に、「ヒトは誰に任せようか」「モノ・・使える道具は何だろう」「カネ・・予算は?」など、観点パターンを使うと、拡散作業が早くなります。便利です。

(3)「単純化」「無難」を避けるのも大切。観点を広く持つ方が、考えは深まります。でも、深く考えても、「要は・・つまり『お客さんを大切にする』つまりおもてなし大事ってことだね!」などと、超当たり前の予定調和としてまとめてしまっては、何にもなりません。もやもやを嫌わないで、微妙なニュアンスの言語化を頑張りましょう。

最後に、気持ちの持ち方として、(4)勇気を持つ。収束型の人は大抵、「慎重で丁寧」ですが、拡散力は「勇気を持って無責任に話を散らかす」ことだと言えます。準備しすぎない勇気、間違える勇気とも言えます。どうせあとで整理(収束)するので、拡散フェーズでは大胆にいきましょう。

「たくさんの観点」を使って、より多く・広く・深い観点からアイデアを拡げて、紙に書き出しつつ、「もやもやしても我慢してうまく言語化」していきましょう。そうやって、経験が増えれば増えるほど、拡散が早くなります。

収束スキルのコツ

次に、どうすれば収束スキルを身につけられるのかについて。

広く深く考えて生まれたアイデアは、整理し、行動計画に落とし込み、周囲に上手に説明して、実行していく必要があります。そこで活きるのが収束力。

収束力とは、複雑な情報を、きれいに構造化していくことです。

電話番号を想像してみて下さい。
どちらが覚えやすいですか?

  • 013246572911
  • 0132-4657-2911

ハイフンを入れた方がはるかに覚えやすく、分かり易いですよね。人間は、このように「複雑な情報をカタマリに分ける」と、途端に、消化吸収が良くなるものです。区切りです。

なので、まず(1)話を区切ること。話が長くて伝わらない人は、一呼吸で話します。そうではなく、「まず3つの話をします。1つめは・・」などと、区切りを付けると分かりやすい。これを「構造化」といいます。

区切るだけでなく、「ラベル」を付けると更に分かりやすくなります。ラベルとは、例えば、目的・背景・方針・課題・懸念・対策・計画・理由・目標・手段・メリットデメリットなど。グループ名のようなものです。

以下の文章は「ラベルが無い」状態です。

お腹が減ったんだけどおやつを食べるか我慢するか迷ってます。でもお菓子は太るし・・

ラベルを付けると、こうなります。

課題: お腹が減った
選択肢1: おやつを食べる(空腹が満たされるが太る)
選択肢2: 我慢する(太らないが空腹のまま)

ラベルがつくと、わかりやすくなりますよね。伝わりやすい。判断もしやすい。疲れない。ちなみに、商品説明でこれをやると、購入率が上がります。採用ページでやると、応募が増えます。

このように、散らかった情報には、電話番号のように分割し、そこにラベルを付けることで、はるかに分かりやすくなります

次に、(2)結論から話す。これは「部下と上司との会話」において典型です。上司がよく部下に対して「結論から話せ」と指摘したりしますよね。そのほうが、話の消化吸収をしやすくなるからです。上司は忙しいので、消化しやすい形式で報告を持ってきて欲しい。だから、結論から話す人のほうが出世します。※一方で上司側は、結論がよくわからない話をしがちですけどね。

そして、これを(3)習慣化することです。対策としては、なるべく、「区切りやラベルを付けて話す」「結論から話す」ように意識してみてください。 場数です。

このラベルとして使われる「抽象語」の使いこなし能力は、人によって大きな差があります。小売や営業の「現場」出身者は、あまり使い慣れていなくて、「お腹が減ったんだけどあれであれで・・」とエピソードをダラダラと話してしまいがちです。社内での報告やプレゼンが主業務だという人は、得意です。大企業出身者が典型。あとよく本を読む人、ボキャブラリーが多い人は得意なようです。まあ、慣れです。

そして、気持ちの持ち方としては、(4)根気と優しさ拡散は勇気が大切だと書きましたが、収束は根気です。あと、相手に伝わるよう噛み砕く優しさです。根気と優しさ・・・・創業社長に欠けがちな概念ですね・・・(自戒)。

拡散型の人は大抵、「構造化すると俺の話の魅力は伝わらない」「食べれば分かる」「分かる人だけ分かれば良い」・・的に、自分を掘り下げることに夢中で、分かりやすさに重きを置かない傾向がありませんか。特に、身の回りに「1を聞いて10を知るような社長仲間」が多い人は、社内に戻ってくると話が通じないなあ・・と思いがちではありませんか。「こんな整理とかしてるヒマがあったら行動しないと」云々。

それをぐっと我慢して整理整頓する.。部下に対して、「それくらい分かれよ」と思っても、一手間掛けて噛み砕く。結果としてそのほうがスムーズになります・・多分。まあ、むかし私が完全に間違えて、大きく反省して改めたのがこのポイントです。

相乗効果があります

この2つのスキルは、両方身につけると相乗効果があります。
特に、拡散力がある人が、収束力を身につけると鬼に金棒です。

拡散力があると、幅広い観点から、良いアイデアを出せますよね。溢れたアイデアを実行するには、取捨選択をしたり、似たものをくっつけたり、整理も大切です。

でも、まとめが苦手な人は、不安なので、かなり早い段階で無難にまとめます。
一方、まとめ力が高いと、「どんなに話を広げても、あとで収束(まとめ)できる」という自信があれば、思い切ってイメージを拡げられます。

この「拡散と収束の両方を身につける重要性」については、的確に説明した記事があるので、興味があるかたはあとで読んでみて下さい。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20111124

これから大切にして頂きたいこと

あと少しです。お付き合いください!

トレーニングを大切に

拡散も収束も「スキル」なので、身につけることができます。実際、この記事は、弊社の新人研修のうち、「最初の最初」で説明する内容がベースになっています。

一般的なビジネスコンサルタントは「勉強が得意なタイプ」がなる傾向ですが、弊社の場合は、元EC店長とか小売業から採用してコンサルタントへと育成する傾向です。つまり割と拡散型の人が多いところを、後天的に(コンサルに必須の)収束スキルを身につけてもらっているわけです。

どちらかのスキルに苦手意識がある方でも、手順を踏めばちゃんと身につきます。

なので、「仕事は○○スキルこそが大事で、○○スキルなんて不要」などと言わず、ぜひ意識的に勉強して頂ければと思います。・・と偉そうなことを言いましたが、私自身も、これらの考え方をベースに、日々自主練しています。私は未熟で、当然天才には及びませんが、でも努力で結構伸びるように思います。

元の強みを大切に

ただまあ、元々の強みはそのまま大事にすべきです。創造的な拡散型店長がマジメな収束型になっても勿体ないですしね。元々の強みはギフトなので、大切にして欲しいなと思います。あと、仮に苦手分野がうまくいかなくても、自分を責めないんで欲しいです。

拡散型の人は、自分の器以上に大きなアイディアを出せるので、当然、自分の処理能力を超えたToDoリストを抱えることになります。で、多すぎてパンクします。自分で作ったアイデア、自分で作ったタスクリストに、押しつぶされる感じです。結果、自分の実行力を責める店長も少なくありません。「普通の人にできることが出来ない・・」などと無用に自分を責めすぎてしまいます。 お話を伺っていて、痛々しいほどです。でもその必要はないと思うんです。普通の人は、そんな膨大なToDoリストを作りませんからw

まずは収束スキルを学んで、整理して片付けていきましょう。ある程度収束スキルをを学んだら、次は組織化をお勧めします。自分と違うタイプの人を理解できるようになると、以前より、チームワークもスムーズになるはずです。そうすれば、自分を責めずに済んで、結果も出るはず!

※これは拡散と収束が逆の場合でも同じです。

違うタイプの人を大切に

「右腕がほしい」という店長さんは本当に多いですね。
ですが、採用して失敗する人も本当に多いようです。(友達を雇って失敗する等)

一般論として人間は、自分と似たタイプを優秀だと判断しがちです。そうではなく、反対のタイプ、「一見対立しそうな相手」こそが相補的になれると思います。ただし、相互に愛情と興味を持っているのが前提ですけどね。お互い嫌っていると、「最悪の対立関係」になります。夫婦のよう・・・ですが、うちは大丈夫です!(念のため)

業界が複雑化して大きくなる中で、大手に負けない存在感を発揮するためにはチームが必要で、かつ、チームの最小構成は「拡散人材と収束人材のコンビ」だと思うんです。

ちなみにこれ、正社員じゃなくても大丈夫です。弊社の場合は、業務請負契約の在宅スタッフを活用しています。丁寧な収束型のスタッフが、社内で気づかなかった穴を見つけて、埋めてくれています。

なので「収束型の右腕が欲しい」人で、正社員を採用するほどではない人は、在宅スタッフ活用を検討すると良いと思います。成功例も沢山あります!やり方次第。弊社のこのへんの取り組みは、NHKから取材を受け、「クローズアップ現代」で放映されたほどです。

マッチングを大切に

ここまでマネージャー向けの話が多かったですが、これはスタッフ側の方へのメッセージです。
この記事の考え方を使うと、集団の中で「自分の貢献できるポイント」が見つけられるのではないかなと思います。

たとえば、一見すごい人で、自分からは意見など言えないような相手がいたりします。でも実際は、誰しも偏っています。だから「この人デカいこというけど。意外と散らかってるから、何か助けられるのでは」とか。あるいは「この人きっちりしてる風だけど発想が偏っているから、何か助けられるのでは」みたいな。

自分の強みを誰かのために役立てられるよう、相手や状況を観察して、自分の持ちネタや強みとマッチングする観点を持つと良いのではと思います。

仲間を大切に

結局ひとりで出来ることは限られているので、前述のスキルやトレーニングを大切にしつつも、「関係性の質」がすべての前提になると思います。ロジカルな強さよりも、ハートの強さ。

イラっとしても、嫌みを言わない。
不安があっても、攻撃しない。

・・・・私できてませんけど・・・(自戒)

社員からちょっと物足りないプレゼンを受けると、発作的にビシビシ指摘するトークをうっかり開始してしまい、話しながら同時に「またやってしまった」と反省している毎日です。わかりますか。発作的なんです。すいません。

うーん、ハートの強さが一番大事なのかもしれません。

器ですね。
反省。


以上、「小さなネットショップの組織やチームを作っていく際の土台となる考え方や、思考力実行力を高めるための基本的なスキル」について紹介しました。

長い話になりました。すいません。この話は断片的に語るとどうしても伝わらないので、ニュアンスや色んな気持ちも伝えようとして、長くなった次第です。疲れた。。

現状を把握し、組織の今後を考えるヒントになると嬉しいです!

PS
弊社サービスの紹介:

私たちはコンサルタントなので、お店のパートナーとして、お手伝いするのが得意です。売上アップ提案だけでなく、ここで触れたような思考法のトレーニング、業務の整理・切り出し、在宅スタッフ活用、便利な効率化ツールなどについてもご提案しています。

ご興味のある方は、以下のページをご覧ください。

カテゴリー: EC事業の組織論

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