広告費やポイント、セールで利益が圧迫されている。だから、それを止めた。すると、売上が落ちてしまった!広告・ポイント・セール以外で売上を伸ばした経験が無い。どうしたものか・・。
売れるものは品不足だし儲からない、儲かるものは売れない。
売れたときは人手不足、売れないときは人が余る。どうもバランスが悪いですよね。対処法を考えましょう。
「山を作る」より「谷を減らす」
広告・ポイント・セールを活用した売り方では、よく「売上の山を作ろう」という言い方がされます。曰く、一度「山」を作れば、そのときに買った人の一定数がリピーターになる。だから「山」のあとの売上が伸びる。
企画に合わせ、仕込んで、売る。そうすれば、確かに山はできます。でも、それで終わり。
そんなにリピートされた実感がない・・。そんなことはありませんか。
そもそも、「売上の山」があるよりも、「谷がない」方が嬉しくありませんか。
わざわざ仕掛けなくても、普通の商品が普通に売れてほしいですよね。
つまり、山を作るよりも、谷がない方が嬉しい。
「山を作るノウハウ」と「谷を埋めるノウハウ」は、別なんです。どかんと売るノウハウと、安定的に売るノウハウは別。
山を作るのがダメというわけではないけど、順番としては、平常時の売上を作る方が先決です。
イベントを上手に使っている店は大抵、平常時の売上も作れています。8割がた普通の売上で、そこを更に伸ばすために仕掛け売りをするんです。
「売上の山」は危険
ネットでの売上は、あっという間に、一瞬で伸びます。
物理的な距離がないので、全国から一瞬でお客さんが集まります。でも、売上が落ちるのも簡単です。集まってくれても、また一瞬で全国へと散っていきます。
つまり、「今日は売れたから、明日も売れるはず」という予測は、あまりあたらないわけです。
売上が急に上がった場合、大きな需要をたまたま引き当ててしまった場合、その需要に応える為に、仕入れや雇用、設備投資が必要になりますね。そうすると、固定費が上がっていきます。
固定費が上がった状態でブームが終了したり、競合が増えたりして、以前のように儲からなくなると、その作り上げてきた体制は、資産ではなく負債となって、経営に襲いかかってきます。
当たり前の話ですが、ネットでは特にこれが起こりやすいんです。
だからこそ、山ではなく、まずは安定した「普通の売上」こそが必要です。とにかく、ベースが必要です。
「普通の売上」を作るには
広告・ポイント・セールと違って、普通の売上を作るための施策は、分かりやすい成果が出るわけではありません。「お金のかからない工夫」が掛け合わさって、売上が伸びていきます。
「地道な工夫」を「たくさん掛け合わせる」と、売上が伸びます。
頭を使う必要はありますが、お金はかかりません。
例えばどんな施策でしょうか。
マンガで説明します(弊社書籍からの抜粋です)。下記をご覧下さい。
わかりますか。同じ商品でも、「たった一言書いてあるかどうか」で断然買いやすさが違うんです。
もちろんこれ1つで、広告・ポイント・セールを使わずに売れるようになるわけではありません。でも、広告・ポイント・セールに頼らずに売れるようになるための工夫は、こういったちょっとしたことの組み合わせなんです。知識さえあれば、決して難しいことではありません。
谷を無くして安定した店に
ネットショップでは、売上の山よりも「谷がない」ことのほうが大事で、経営の安定につながる、ということが分かりましたね。ベースラインが底上げされていくことこそが大切です。
云わば、守りの強さこそが大事だと言えます。
売上のベースを底上げするために必要なのは、「工夫の積み重ね」です。ちょっとしたことをたくさん実行して、成果を出します。試行錯誤し、時間を掛けてトライアンドエラーを繰り返す方法もあります。でも、弊社がお手伝いすれば、「何を優先すべきか」を分かりやすくお伝えできます。
なぜなら、弊社には、この「地道な工夫」のストックが、山のようにあるからです。
そこから、御社が「ベース売上を高める」ための方法を、たくさん提案できます。
月々の「ベース売上」が向上
私たちは、広告と安売りを控え、博打をせず、着実に、毎月のベース売上を高めるご提案をしています。 いわば「体質改善プログラム」。体質改善というのはつまり、派手な広告も企画もポイントも使わない状態、「何もしない状態での、普段の売上」を高めるための提案です。
繁忙期と閑散期のギャップを減らして、「安定したベース売上」つまり平常時の利益があってこそ、そこから他の施策に投資し、良いサイクルに入れるわけです。「広告もポイントもなしでは、売上がほとんどなくなっちゃいます」という状態は、「何も飲まないと動けないけど、クスリ飲めばちゃんと働けます!」って、それ完全に病気ですから。