偏った視点からEコマース・ネットショップ運営について語ります。題字提供 広栄社様

焼肉屋に学ぶ!革命的かつ普通のEコマース

こないだ、嫁さんと2人で焼肉を食べに行きました。(写真はイメージです)

いやー美味かった。満足度高かったです。

なぜか?

味は勿論のこと、「体験型」だったから。
舌と鼻のみならず、頭とハートでも焼肉を堪能しました。

で、そんな画期的な体験をしたかというと、よく考えたらそうでもない。
革命的なんだけど普通でした。

意味わかんないこと言ってますねー。。
説明します。

カウンターに座って、
何頼むか決めるのがめんどくさかったのでコースにしたんですわ。

そしたら、色んな部位の肉が2切れずつカウンターに並びまして
1つずつ店長がどんな肉かを丁寧に解説し、
かつ食べる順番、オススメの焼き方、焼き加減、使うべきタレを指定
するわけです。
それに従って焼いて食うと、実際旨い。かなり。

コースなので、当然肉を出す順序も決まっていて、
まず最初は薄く柔らかい肉を両面3秒ずつ焼いて(トロ肉の3秒炙りというらしい)食し、
次にハラミやロースの定番系が数皿、その次にピリっとしたホルモン系が数皿
最後にメインディッシュ的などっしりかつ甘味豊かで芳醇な肉が来ます。
肉が登場するたびに、店長の解説。うーんメモすれば良かった。とにかく旨い。
まさに焼肉のフルコースです。

要は、食べる順番および食べ方について、
店長に明確な「レコメンド(おすすめ)」があり
それに従ってみたら実際旨かった。

あと、店構えも白黒な感じでシックでクールでシャープでエッジー。

するとどうなるか?
次から、そこの店のオススメは素直に聞きますよね。素直に従います。

革命的なようで、実際これ、寿司と同じなんです。
「大将きょう何オススメ?」「今日はコレいいよー」的な、よくあるやり取り。

これを寿司じゃなく焼肉でやったところがスゴいんです。
ほら焼肉って言ったら、ラガーマン的なゴッツイ人がご飯と一緒に注文して
争うように肉を焼いて食ったりとか、ホットプレート&エバラ黄金のタレとか、そんなイメージ。
(ちょっと偏っているかもしれませんが)

焼肉好きなお客さんのニーズに答えることだけ考えていたら、こうはならない。
商売ってプロダクトアウト<マーケットインが定説ですが、この店に関しては正反対。
「お前らはまだ本当の焼肉を知らない」って別に言われた訳じゃないですが
そんな気概を感じるコースメニューでした。

すし屋でよくある風景を焼肉屋でやったら(全力でやり切ったら)革命が起きた。
焼肉とは何か?それを新しく定義しなおした店だと言えます。
以前このブログに書いた「仮想敵をどこに置くか」の話題にも通じるものがあります。

だから、売り手から発信できる情報について
本人は普通と思っていることでもお客さんには刺さることが沢山ある気がします。

ということで、行ってみてください。
そんな仕事のこととか考えずに食っても旨いです。東京都世田谷区駒沢です。是非。

PS
この記事、期待値を越えるサービスは口コミを生む、って話の典型ですねえ。

eコマースと結婚相談所の、3つの共通点

そういえば楽天が結婚相談所大手のオーネットを随分前に買収して
なんで?と思ったことがありますが、そういう話ではなくて。

例えるならばeコマースは、
田舎のおっちゃん(生産者)と、都会のおばちゃん(消費者)の
お見合いです(しかも遠距離)。

2人の仲を取り持つワタクシは、結婚相談所であります。

なぜそう思うかを3つ挙げます。食品のECを想像してください。

1. 都会のおばちゃんの好みと、周りにいるライバル(リアル含む他店)を把握しておきます
2. 田舎のおっちゃんの強み
と、それがどんな人にウケるかを把握しておきます
3. おっちゃんの強みを上手く引き出し、それを好むおばちゃんに紹介します

田舎のおっちゃんは中々不器用で、とても良いものを持っているのに
それをおばちゃんに上手くアピールすることが苦手だったりします。

おばちゃんの近くにいるライバル(=スーパーにいる大量生産品)に、ハートを奪われがちです。
俺の方がおばちゃんのことを想っているのに!なんであんなやつに!状態。

じゃあどうすれば良いか。

例えば、おばちゃんの周りにいるライバルを把握し、
彼らに無い点をアピールすると良いですね。
伝統的とか、手作りとか、泥がついてるとか、葉っぱついたままだとか。
そう、ワイルドさをアピール♪

そのためには、おばちゃんのことをもっと知らなくてはいけません。
ホントにワイルドが好みなのかとか。

だから、先日書いた「相手への誠実な興味、慮り(オモンパカリ)」とか
「仮想敵をどこに置くか」とかの視点が大切になるわけです。

それと八方美人はダメ。
誰にでもモテようとしてはいけませんね。アタックするタイプはしっかり絞りましょう。

強みとタイプがしっかりしてれば、
言葉の壁を乗り越えて海外でもモテるらしいです(中国とか)。

それにしてもつくづく思いますのは、
Eコマースとか決済システムとかTCP/IPとか物流とか
プロモーションとかブランディングとか見本市とか
キャッチコピーとかメルマガとかレコメンドエンジンとか
SEOとかネットモールとかCRMとかコマースデザイン(株)とか、
全て、この2人の仲を取り持つだけの存在に過ぎず、脇役なのです。

金がかかるしすごく重要に見えますが、インフラは脇役。
大切なのは2人の気持ちです。

周りが力づくでくっつけられるものではない。
だから、「強み」と「好み」のマッチングが大切なんです。
じゃないと、単なる押し付け、愛のない結婚になっちゃいますよね。

売りたいんです!使えば分かります!っていう商品への愛情は大切ですが・・
そこに「買い手への」愛はあるのかい?

PS
あ、私、日本有数の田舎である高知県出身です。モテそうなおっちゃんが沢山いますよー。

このブログは、こんな人が見ています

なかのひと、っていう無料サービスはご存知ですか?

タグを貼り付けておくと、そのページを見ている会社と
ユーザ属性が分かっちゃう有名サービスです。
(個人の特定は出来ないのでご安心を)

「なかのひと」がデータを持っている有名企業だけですけど、
どんな会社の方が見て下さってるのか分かるので、面白いです。

せっかくなので、弊社サイトを見ている252社中
特に頻繁にお越し頂いている会社を調べてみました。

上位2社は・・・

楽天株式会社から 816件
ヤフー株式会社から 118件

こりゃ下手なこと書けませんね(゚▽゚;)

パターンとしては
(1)IT・EC企業 (2)広告代理店 (3)流通・小売業 (4)食品メーカー (5)サーバ会社 (6)大学
といった種類の企業が多いです。

あと、残念ながらデータには含まれていませんが
中小ネットショップの方が一番見てくださっていると思います。

年齢層はこんなデータが出ました。


ベンチャー寄りのIT系は平均年齢若いですからね。
皆さん働きすぎちゃダメですよー(遠い目)

このサービスに登録すると、他のブログの閲覧者データも見ることが出来ます。
やっぱりブログによって読者の傾向は全然違うものだなーとよく分かります。

脱線しますが、最近、なかのひと有料版が出ました。
これがものすごい高機能。こちら必見です

「お前はこのデータを使いこなせるのか?」と、
エンジニアから突きつけられた挑戦状のように見えます
(自意識過剰)。

データを取って分析するツールは日々どんどん進歩しているので、
新技術を現場に生かすノウハウを、我々ECコンサル屋は進歩させないとイカンと思います。

分析のための分析になってはいけませんが(しかも結構ありがちなんですが)、
データを見ずに、一般論や精神論や思い出話を繰り返すだけでもいけないのではと。。

ちなみに、この会社の社長さんは、開発界隈では有名人の「いとまさ」さんです。
みんなの就職活動日記とかsimpleAPIとか1人で作ったカリスマエンジニア。

実は前職が同じ会社で、当時わたしプログラム書けなかったので
いろいろお話したくても話し掛けられなかったという甘ずっぱい記憶があります笑

フリーペーパーに学ぶネットショップ競合戦略

先日、所要で伊豆に行った時、
駅で面白いフリーペーパーを見つけました。(どこが面白いかは後述)
旅先で使えるクーポンが色々付いてます。

持ち運び易い小さなサイズで、駅構内に置いてました。
書店に置いたとしたら周りには強いライバル雑誌も置かれるわけですが、
この置き場所は駅の中だから、独占!という感じでした。

内容は色んな名所や施設の案内。クーポン付き。

たぶん全国の観光地に置いてるんでしょう。

え?普通?

これ見て私が
このフリーペーパー事業良さそうだなと思ったのは

『るるぶ』を仮想敵にした『ホットペッパー』

だからです。(あくまで例えですよ。リクルートの事業ではないです)

クーポンが沢山付いたフリーペーパーであるホットペッパーが
成功事業なのは皆さんご存知の通り。
でも、その手法を『対るるぶ』に使うのが新しいと思ったんです。

ホットペッパーの顧客である飲食店などには広告営業が沢山来るでしょうが
観光地での広告営業って、都会ほど競争相手がいない印象。
※この業界詳しくないので、もし間違ってたら指摘して下さい。

そして、ライバルの少ない(しかも効果の高い)置き場所。
フリーペーパー&クーポンという、成功事例のある形態。
結構いけると思うんですけどねー、まあ推測ですが。

商売で大事だなと常々思うのは「仮想敵をどこに置くか」

先日、某社のネット広告事業(大手向け)を
お手伝いするためにお邪魔したのですが
同じネット広告を売るにしても、営業トークは

・CPAモデルの他社検索エンジン広告をライバルとして、比較してみせるのか
・TV,雑誌などの他社マス媒体をライバルとして、比較してみせるのか

仮想敵の設定によってセールストークはまるで変わってきますよね。

その広告事業のトップセールスに話を聞いたところ
やはり相手によって上手に使い分けてました。
強いライバルとは戦わない!という合理的な発想です。

仮想敵(設定上のライバル)をどこに置くかは
どのお客さんを相手にするかを決めるのと同じ。

同じ蕎麦屋でも、立ち食い蕎麦のライバルは牛丼屋などファーストフード店。
高級蕎麦のライバルは・・天ぷら屋とか?

仮想敵をどこに置くかは、どの客層を相手にするかを決めるのと同じで、
そして、自分のビジネスを再定義する(改めて見直す)ことでもあります。

そういう意味で、お客様とライバルは
「自分が何者か」を教えてくれる存在なのかも。

深い!

次回に続きます(たぶん)

刺さるメッセージの3要素

最近、先輩や上司から昔教えられたことを、再び思い出すことが多いです。
色々考えて出した結論が「あ、そういえばこれ昔言われた」という状態。
結構ありませんか?私の記憶力が悪いだけかも。。

改めて身に染みているのが、営業もマーケティングもデザインも
就職活動もウェブサービスのプロデュースも原則は同じで、

「受け手のカユイ所」に「送り手の得意分野」を
「一番伝わるような形」でブツけると、刺さる。

それを実践するために、例えば営業で重要な対人観察力は、
マーケティングだと市場やお客さん達に対しての観察力で、
その背景にあるべきなのは、対象への誠実な興味や慮り(オモンパカリ)。

それがあれば、伝わるような言い方や見せ方は自然と出てくるでしょう。
あと自分(送り手)の得意分野も、お客さん(受け手)の反応で初めて自覚することが多いので
やっぱり興味と慮りだなと。

楽天大学学長の仲山さんからECの考え方として教わったのですが
本質的なことだからなんにでも当てはまりますねえ。
※仲山さんはちょっと違う言い方をされていて上記は自分なりの意訳です

ちなみに弊社が掲げている「The Empowerment Company」は、
お客様への興味・慮りに加えて「お力になりたい!」というほとばしる気持ちを
ちょっとカッコつけようとして英語にしたものです。

オモンパカリ不足でよく嫁に怒られている私ですが、
毎日精進していこうと思います。

  • 本を書きました

    これまでにないECノウハウ本です。


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  • このブログについて

    ネットショップ運営支援サービスを展開しているコマースデザイン株式会社代表の坂本が、偏った視点からEコマースについて語ります。こんな方が読んでいるようです。

  • コマースデザイン株式会社について

    累計800以上のネットショップを担当してきた弊社スタッフが、無数の事例から発見した商材ごとの勝ちパターンに基づいてコンサルティングや商品企画・ページ制作を行っています。上場企業・楽天SOY店舗から新規オープン店まで幅広くご支持を頂き、多くの結果を出しています。事例など詳しくはこちら

  • いまネット通販に必要なこと

    不景気に生き残るのは
    体脂肪率1ケタの痩せマッチョ


    必要なのはパワーアップと脂肪ダウン。
    市場環境(需給バランス)の観察に基づいた付加価値・差別化がパワーを高めます。
    通販の売れるプロセスを分解し、ドンブリ勘定ではなく数値管理を行い、様々な無駄を省いていくことで脂肪を減らします。

    多くの識者やコンサルは、どちらか片方だけを強調しますが、この両方をキッチリやるのが大切。あと、飛び道具で業績回復を狙うようなドーピングにもご注意。

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