ECの「効率的な施策」は「時間の無駄」かもしれない

こんにちは、坂本です。今日は、「どうやって実行力を高めるのか」について考えてみます。

弊社は日頃、ネットショップの売上アップのために、コンサル先の皆さんに色んな提案をしています。提案を聞いた店長さんが、「よし!それやろう!」と決心します。

でもしばらく経つと・・結局後回しになって結局実践できていないというケースも多々あるわけです(;_;)。

なぜか。「忙しい」「色んな仕事があって忙しくて中々時間が取れない」。

私自身似たような状況によく陥りますので、よく分かります。でも忙しいのは皆同じ。どうすればいいのか?

結論から言うと「効率に惑わされるな」という話です。

1日の「自由時間」は結構少ない

ネットショップをやっていると色んな仕事がありますよね。

まず、「絶対にやらなきゃいけない必須の仕事」に、時間を取られます。たとえば受注処理や出荷など。組織でやっているなら定例会議とか。

で、1日の労働時間のうち、これら必須の仕事を差し引いて、「残った時間」が「自由時間」ですよね。

当たり前ですが、「やりたい作業を前に進める」ためには、この自由時間を使う必要があります。自由時間こそが成長の源泉なんです。だから「自由時間」は大変貴重です。

仮に、あなたが自由に出来る時間が、1日1時間だとしましょう。この場合、ある意味、「その1日の成果は、その1時間に掛かっている」と言えます。

仕事が進まない理由

ところで、あなたの「自由時間」は、どれくらいありますか?管理職だと、「1日あたり1時間もない」という人が多いようですね。役員クラスだと更に少ないはずです。

自分の仕事が進まない理由は、「自由時間が不足していて着手できないからだ」と考えている人が多いと思います。

しかし。程度の差こそあれ、どんな人でも自由時間は少ないんです。

実は、仕事が進まない本当の理由は、希少な自由時間を「無駄遣い」しているからではないですか?

たとえば「色々やらなきゃいけないことがあるんだけど、なんとなく目の前にある、分かりやすいことから片付けてしまう」なんて話を聞きます。先を見据えた「大きな計画」を立てないといけないのに、目先の小銭を拾って1日が終わる、とか。

優先順位付けですね。

重要な順ではなく、目に付いた順・気になった順から着手してしまう。で、自由時間を浪費してしまう。

貴重な自由時間を、どんな仕事に使うのか?

手を広げてはいけません。意味のある仕事を厳選しましょう。

厳選するためには「効果」と「効率」の両面から考えることをお勧めします。

  • 効果的な仕事=結果が出る
  • 効率的な仕事=手間が少ない・コストが安い

ただ、効果的かつ効率的、って中々ないんですよねー。

「効果はあるが非効率」な例

「写真撮影を含め、店長自ら何日も掛けて徹底的に作り込んだ特集ページと、コッテリしたHTMLメルマガでお届けする、1週間限定のスペシャル企画」をやってみたら、よく売れて、効果的だったとします。じゃあそれを毎週できるかというと、物理的にムリ=効果的だが、効率的ではない。

「効率的だが効果が出ない」例

「○○地方のネットショップ限定で、無料参加できるナントカ企画」とか。全くアタマ使わずに、配られた素材を貼れば良いだけ。楽!効率的!ですが、効果あるのかというと。うーん。ありません。手間が少なくても、効果が低ければ、何もしない方がマシなのでは?

あるいは、「広告予算を営業マンに伝えておき、予算内でソイツに広告を買わせて広告原稿も作らせて結果報告だけしてもらう」とか。

楽ですね。効率的。じゃあ儲かるか?いいえ。手間が少なくても、出費ばかり増えるので、それなら何もしない方がマシです。

無駄を削って、優先順位を考え直そう

日々の仕事を見直しましょう!

それ、非効率なので、効率化すべきかもしれません。あるいはそれ、やらない方がマシかもしれません。

「一見効率的な施策」

楽だから、大抵惰性でやってます。ホントに意味があるか確認しましょう。効果がないなら止めて、他に資源を回すべきです。

「効果的で非効率な施策」

どこかで、うまく手を抜けないか(効率化できないか)を確認しましょう。結構、思い込みで非効率になってたります。手抜きの例としては「クリスマスとバレンタインの特集ページを、適度に使い回す」とか。

一見非効率だけど「実は効率的」な施策

たとえば「忙しいから、お店の看板画像を作り込むなんて、非効率なことをやってるヒマがない」という思い込み。

でも、看板にその店の特長を書いておけば(たとえば「国産・手作り商品だけのお店です」)、あとは放ったらかしでも店の長所をアピールできるので、実は効率的だった・・・という場合もあります。

つまり、

  • 「効率的な施策」は、本当に効果があるかを疑ってみる
  • 「効果的だけど非効率な施策」は、もっと効率化できないか考えてみる
  • でも「一見非効率で無駄な施策」は、意外と効率的なんじゃないかと考えてみる

ノートなどに書き出した「やることリスト」を眺めつつ、ちょっと考えてみて下さい。ちょっとは事態が改善されるかもしれませんよ!

まとめ

まとめるとこんな感じですかね!

  • 前に進むための仕事には「自由時間」が必要
  • 1日の「自由時間」は少ししかない
  • 「自由時間」を無駄遣いしてはいけない
  • 「効率的だけど効果が低い」などの無駄な作業を見直そう

まあ、私もやるべき仕事が進捗しないとか、脇道それるとか、毎日のようにありますので決して偉そうなことを言えないのですが、自戒を込めて書いております。

お互い気をつけましょうw

PS
ちなみに、脇道に逸れないためには、「誰かに近況報告をしながら仕事を進める」のがお勧めです。近くにそんな方がいないなら、弊社のコンサルタントがお役に立つかもしれません。業務見直しの相談もお受けしております!興味のある方は、以下からどうぞ。

カテゴリー: EC業務の効率化

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