電子書籍の普及後、Eコマースはどうなる?ECの未来を妄想してみた

こんにちは、坂本です。
弊社ネットショップ本の反響が未だに続いており、おかげさまで多忙です^^;

出版、いいですよ。世界が広がります。僕はBtoBの商売なのでビジネス書ですが、ネットショップ関係者が出すなら、こういう実用書から発想をふくらませると良いんじゃないですかね。 → http://amzn.to/d1aibP

ひとりで書くんじゃなくて、企画に参加する形でも良いし。ライター(編集プロダクション)とネットショップが組むとか。

最近のECでは特に「マスコミに取り上げてもらって売れる」というパターンが多いわけですけど、そこをもう一歩踏み込んで、自分がメディアになっちゃうみたいな。そういう動きがもっとあっても良いと思うんですよねぇ。

今後、電子書籍が広まれば、ECとは特に相性良くなるわけだし。

で、今回は、電子書籍が普及した場合に「本とEC」の関係性がどう変わるかについて、新人著者としての体験を踏まえて妄想してみました。

電子書籍が普及したら、本とECはどうなる?

「増刷」が無くなる

紙の本を売る際は、当然、まず印刷屋さんが本を印刷します。

沢山作っても売れないと損失がデカい。だから出版社は「何部刷るか」という予測をシビアにやるわけですが、電子書籍では印刷ロット数が関係ないですよね。「初版○万部」とか「増刷」「重版」なんて言葉もなくなる。「初版1万部で!」「いやそんなに売れないだろ!」なんていう掛け合いもなくなるでしょうね。

ちなみに、関係のない自慢ですが、おかげさまで弊社書籍は半年たたずに二回増刷されました。フフフ。

「返本」が無くなる

本屋さんは、売れ残った本を出版社に返品(返本)できます。だから、売れない本を大量に刷っちゃうと悲惨。

呪われたかのように返本が山のように届き、それをバッサリ断裁処分。お金も紙資源も勿体ない。もったいないオバケが大量発生です。でも電子書籍なら問題なし。(本屋さん自体が無くなる懸念についてはまた別の機会に。)

だから「出版される本が増える」(たぶん)

ふつう出版社の人は、出版の企画が持ち込まれたら、その本が売れるか売れないかの目利きをしますよね。

だから限られた人しか本を出せないし、面白い話が本にならないことも多いわけです。でも、電子書籍なら関係ない。携帯電話が登場して「待ち合わせ」が気軽になったように、電子書籍によって「出版するかどうかの判断」も気軽になりそうな気がします。

いまでも出版業界全体で毎日200冊以上の新刊が出ているそうですが、それを遙かに上回るものすごい数の本が出回りそうな気がします。どうですかね。

「100円本」が登場する(たぶん)

本を印刷し、流通させるためには一定の利幅が必要で、だからある程度以上の値段をつけないといけません。

一定の値段にするためには、ページ数もそれなりに必要です。だからビジネス書なんかではどうみてもページをカサ増ししたような本がありますw

現在「100円の本」は100円ショップにしか置いてませんが、でも、上記の状況を踏まえれば、100円本みたいな「低価格・少ページの本」が大量に流通することは容易に想像がつきます。もちろん「無料の本」も。文章量少なめで良ければ、著者も楽だから多作になりそう。

本棚が爆発する

ただでさえ本棚がパンク気味な人は、低価格・少ページの電子書籍になるとタガが外れたように本を買いあさるんじゃないかと思いますw

「蔵書3000冊」が当たり前の時代が来る、かも?

本とウェブとが連携する

この話自体は、当たり前ですけども。

私の言いたいポイントは、「ミヤマクワガタ徹底解説」みたいな超ニッチを含む「いろんな世界のいろんな文章」印刷・流通コストから解放されることにより「低価格」で、大量に流通し、大量に購入され、最近まで素人だった著者の文章が、大勢の読者に楽しんで読まれている状態。。

ネットショップが販促に電子書籍を活用する方法

何かに似ていませんか?

私、EC事業者が電子書籍を上手く使えば、昔のメルマガみたいな、濃い販促手段になるんじゃないか、って思ったんです。

メルマガの代わりに、電子書籍を出す

面白くて長くて濃いメルマガを全力で書いても、最近反応が薄い。。なんか昔と違う。。読者がザッピングに慣れすぎてしまった。。

そう思っているコンテンツ上手のベテラン店長さんは、実は電子書籍の著者になることを考えたらいいんじゃないかなあ、なんて思ったのです。しかも、電子書籍はメルマガと違って「ユーザーのバーチャル本棚に大量にストックされる」ので、効果が長続きする分、メルマガ以上に手間を掛けて腕を振るえるんじゃないかなあと。

時代と共に仕様は変わるが、中身の価値は普遍

まあ、今すぐ電子書籍書いて売りましょう、とはいいません。

けど、入れ物(PCとかケータイ)の仕様は時代によって変わりますが、中身(コンテンツ)の価値は不変です。だから、自信を持って、腕を磨いて頂きたいなあと思った次第であります。

今後、「ECと電子出版」の関係性がどんどん深まっていくといいなあ~。今回の記事は、そんな未来を想像した妄想ではありますが、興味を持った方は感想など頂ければ幸いです。

PS
そういうわけで、ウチの本も電子書籍にしましょうよ~って編集者の人に打診してるわけですが・・・どうなることかw
10/26追記:電子書籍版の発売が決まりました!詳細は後日。

いくらありとあらゆるECノウハウを1冊にまとめた本とはいえ、紙の本は少しかさばります。でも、iPadとかに入れて持ち歩く分には大変便利です。
電車の中、仕事中、打合せ中、ベッドサイド、 いつでも弊社のECノウハウを読めて、瞬間的なひらめきをサポートします。

出版決まりました暁には、電子書籍版もぜひお買い求め下さいませw

PPS
電子書籍は国際展開もやりやすそうですね~。

PPPS
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カテゴリー: ECの未来, 売上アップのヒント

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