千利休に学ぶ!後発店舗が競合に埋もれない方法

こんにちは。坂本です。

「人の行く 裏に道あり 花の山」という言葉があります。

戦国~安土桃山時代の茶人、千利休の句。

人が通らない裏道にこそ、花が咲いている(=チャンスがある)という意味です。
いやーーそうですね。重要ですよね。裏道。

※茶人っていうより商人目線ですね利休先生w

ネットショップが競争に巻き込まれないためには

ネットショップで例えます。いかに競争を避け「裏道」を通るか。

例えば、肉まん。競争激しいです。みんな似た売り方をしてるし。。

そこで、例えば、ギフト市場に進出

肉まんに「笑顔」を書いちゃいます。で、「お祝い肉まん」と名付ける。検索結果のサムネイルが超目立ちますw

※これ、例え話ですからね。この商品は実在しませんからね。

後発店舗でも、切り口を変えればチャンスがある

激戦区で売上を奪い合うと、その広さは限られているので、必然的に勝者と敗者が生まれます。でも、例えば上記のような市場を狙っていくと、競合とは切り口が違うので、後発でもチャンスがあります。

「だから御社の商品にも、顔を描いてください!・・」と言っているわけではありません。「裏道」について考えるための例え話です。まあ、変化球だけで大きな売上を作れるとは限りませんから、直球と変化球は混ぜた方がいいかもしれませんけど。

要は、敢えて人の逆を行くと良いことあるかもね、と千利休は言ってるわけです。

ニッチマーケットは大事、スピードはもっと大事

さらに!

前述の格言には下の句がありまして、「人の行く 裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け

いわゆる「美味しい裏道」、つまりニッチマーケットは皆が探すので、徐々に埋まっていくものです。以前このブログでも同じような話を書きました(西海岸マーケティングの話)。

もちろん、裏道じゃなく、あえて表道を通る(オンリーワンじゃなく「あくまでもナンバーワン」)選択肢もあり、どちらが良いってものではなく、裏表どちらに進むか迷って何もしないのが一番良くない。花が散ってしまう(=チャンスが終わってしまう)ので。

なので、ニッチも大事だけど、スピードはもっと大事だよ、と、千利休は言っているんです。多分。

っていうか、千利休はゴールドマンサックスか何かの人なんでしょうか。なんかもう、現代の市場原理と、全く、恐ろしいほど同じですね・・・

まあ、千利休は商人の街・堺の出身ですから、やはり商売とは縁が深かったんでしょうね。実際、この格言は、株をやっている人のブログによく出てくるようです。

もしも千利休がネットショップを運営したら

以下妄想。

千利休の、この冴えっぷり。ネットショップやってたんじゃないかという妄想に駆られました(茶器.com)。

有名茶器に無名茶器を混ぜた「粗利ミックス」手法で利益UP

まず、手始めにサルでも分かる茶の湯入門セット」で、初心者の心をつかみます。

そして、ベテラン向けには、有名茶器を陳列しつつ、質の良いノーブランド品を混ぜて、「無名茶器の方が侘び寂びだからお勧め」って売って利益率高めます。いわゆる「粗利ミックス」手法。こういう感じ

※wikipediaに「安価の茶器類を高額で売り、私腹を肥やした疑いを持たれた」って書いてました。利休先生・・

もちろん、茶器の周辺商材として、近くの山から拾ってきた「茶室にぴったりの庭石(利益率高め)」なども売るに違いありません。

モノからコトへ、物販から教育事業に進出

そして、おそらく物販に飽き足らず、通信教育事業にも参入し、

「オレ、武将だけど、茶器とか分からないんだよね・・」「毎日合戦で忙しくて・・」
そんな方にお勧め!聞き流すだけで分かる!スピード茶の湯ラーニング

とか。

今年こそ茶の湯!千利休の通信講座」 まずはハガキで資料請求
(テーマソング:出雲の阿国)

とか。

企業研修業界にも進出して、

「コンプライアンスを高める茶の湯研修。侘び寂び経営でグローバルな武将を育成」

とか。

・・・いいな・・茶の湯事業・・・。
「茶器というモノ」に縛られなければ、こんなに広がるんですねぇ。

市場原理は今も昔も変わらない。そして未来も

それはともかく。

「人の行く 裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け」

市場原理は今も昔も変わらないってことですね。

商売の格言や歴史は、長く商売するためのヒントになる

だから、多分未来でも同じ。
先の見えない時代だからこそ、大昔の商売格言とか歴史は、長く商売するための大きなヒントになると思うのです。そんな言い訳をしつつ、今後も歴史小話を続ける所存です。

ってことで、裏道でも表道でも良いけど、早めに方針決めてビシバシ頑張りましょう~

PS
ところで、さっきの「お祝い肉まん」。

あれは冗談で作りましたが、当社では、 毎日 毎日社内の打合せで、「激戦区で後発が売るためのアイデア」が話し合われていまして、実際、いろんな成功事例が出ています。いきなり企画商品を作るんじゃなくて、段階を追った方が良いですね。だいぶ方法論がこなれて来ましたので、「裏道探したい!」という人は、当社までお気軽にご相談下さい。

カテゴリー: EC戦略論

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