経営者とは「○○を作る職業」である


こんにちは、坂本です。今回は経営論語っちゃいます。

私、一応社長ですが。。零細ですし、組織だった会社ではありませんので、Eコマースについてならともかく、大上段の経営論について語れる立場じゃないと思ってはいます。

にも関わらず、「経営者とは」について自分で納得する表現が見つかったので、嬉しくなって、自分の未熟さを棚上げして書いてみます。ご意見があれば優しくご指導賜れますと幸いです^^;

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経営者とは「職業を作る職業」である

一般的には、経営者は事業を作ったり育てたりするものとされています。ドラッカーなら「顧客を作る(※1)」と言うでしょうね。でも、松下幸之助なら「人を作る(※2)」と仰るんでしょう。政府っぽく言うと「雇用を作る」とか。社員が活躍する「舞台を作る」なんてのもよく聞く言い回しです。

※1 ドラッカー先生曰く「企業の目的は、顧客の創造にある」とのこと。
※2 松下幸之助先生曰く「松下電器は人をつくるところでございます、あわせて商品もつくっております、電気器具もつくっております」とのこと。

で、偉大な人々のお話を読みつつ考えました。
「事業を作る」「顧客を作る」のは勿論なんですけど、自分だけで事業遂行するもんじゃないから、みんなでやってる感のある表現が欲しいなあと。

かといって「人を作る」というのは自分にはテーマとして深すぎる。「雇用を作る」っていう表現はなんか、メシ食わせてやるみたいな感じで、現場で働く人の自主性が伝わってこない。「舞台を作る」のはイメージに近いですけど、お客さん不在の表現なので、個人的には少し違和感がある(ゴリゴリした営業会社っぽい表現に聞こえる)。

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いやまあ、僭越にも程があるんですけどねw
わたし個人のしっくり感の話ですからご容赦ください。

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で、今日お風呂入ってて、納得いく言い回しを思い付きました。
それが、「経営者とは『職業を作る職業』」。

わたしにとって「職業」という言葉には神聖な響きがあります。それは社会の中での役割分担であり、その人が経済を介して社会と繋がっていて、なおかつ自立している証だからです。

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「職業を作る」とは何か。

ひとつの事業は、様々な職業人の役割分担によって運営されます。飲食店なら、ホールスタッフとか料理人とか経理とか皿洗いのバイト君とか掃除のおばちゃんとかとか。経営者は、この人達それぞれに、下記を提供します。

  • 目的(組織全体として○○を目指します)
  • 分担(そのためにアナタには○○を期待したい)
  • 手順(大体こんな感じでやって&考えて)
  • 権限(全体のために、自分の判断で○○していいよ)
  • 報酬(給料は幾ら、福利厚生はこう)
  • やり甲斐(お客さん・職場内からの感謝や、経験を深める中での成長実感)

これらのパッケージが「職業」じゃないかなと。

なんで役割分担じゃなく職業という言葉を使っているかというと、役割分担は単に事業遂行のための決め事ですが、「職業」は、その人の生活や人生を支えるものだからです。言い方を変えると、事業は会社のものですが、「職業」はその人のもの

そして、特に、上記の項目の中では、やり甲斐を感じてもらうのが大事なんじゃないでしょうか(推測

元々サラリーマンだった自分としては、職業のやり甲斐は、「先輩社員が飲み屋で語るストーリー」から感じ取るもの。社長の演説からは生まれない・・ように思います。
古い社員の伝説や失敗談。どういう困難に直面してどう乗り越えたか。何を思って働いているか。お客さんにどう喜ばれているか。何気ない作業にどんな奥深さがあるか。我々がやっていることの社会的意義は何か。

大上段から語るわけではなく、冗談めかして話される中から、なんとなく行間で感じ取るものでした。あと「納得いかない部分」は酒で流します(基本)。

誰が目標達成○%だったとか記憶に残りませんが、物語は記憶に残るものです。物語の蓄積から生まれる「イズム」とか「らしさ」が、メンバーの誇りになり、見えない追い風になり、新人の成長を早め、事業を自走させる気がします。

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そんな感じで、待遇とか業務内容だけでなく、日々の仕事をする中で見える「風景全体」が、わたしの考える「職業」です。もちろんその風景の中に、前述の「舞台」や「人としての成長」も含まれますし、計算に基づく人員配置も含まれます。

だから経営者は、「良い職業風景」を作っていくのが仕事なんじゃないかなと。。

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まず事業全体の良いカタチを考えて、次に参加メンバー各人から見える風景を考え、それらを両立するため、現場の物語を元にそれぞれの「職業」を設計する。

それぞれの職業が成り立つためには当然、事業が成り立って、継続的に利益が出てないといけません。その職業に将来性・安定性を持たせるには、事業自体の将来性・安定性が必要。逆に、事業が的確に遂行されるためには、成熟した職業人が必要。

すべて繋がっているように思います。※個々人の志向と「職業」のすり合わせも必要ですが、それは「職業」を深く理解しているマネージャーの仕事というイメージです。

あと、まあ、終身雇用が成り立たない時代においては、「転職先でも自社での経験が活きるような職業設計」を考えるのが企業の誠意じゃないかとも思うんですよ・・って我ながら青臭いですね。

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わたしは単なるECバカですので、そういう立派な経営者への道のりは遙か遠いわけですが、いずれは上記のような姿を目指したいもんだなあと思っています。

いやほんと、そんな身分でこんな記事書くのもアレですが、思い付いて嬉しくなっちゃったので勢いで書いちゃいました。

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経営者とは○○を作る職業である。

皆さんどう思いますか?

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PS

もし誰かエライ人が既に似たようなことを言っていればこっそり教えて下さいw

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経営者とは「○○を作る職業」である への2件のフィードバック

  1. ヨナーイ のコメント:

    今回も興味深く拝読いたしました。

    会社規模にもよるのでしょうが、雇われ者としては経営者には「理念」や「哲学」を示して、「自分たちが目指すところ=仕事の意味」を示して欲しいです。

    個人的な実感では「職業を作る」のは、それぞれの組織や部門の長なイメージですね。

    逆に言えば中間管理職であってもサラリーマン根性ではなく、自分や部下の職業を作る経営者的な自覚がなければ、良い組織ってできないのかも?と思いました。

  2. 坂本悟史 のコメント:

    >ヨナーイさん
    いつもありがとうございます。言われてみて考えたんですが、あの会社の中にいた自分にとっては、たぶん「会社の理念」が遠かったんでしょうねw オフィシャルに語られる哲学と、現場に降りてくる指示にギャップがあるので。。

    そんなわけで、上から下へと話を伝えていくのは勿論のこと、一番下から見える風景そのものに対しても、経営者は気を回すべきじゃないかなというのが本稿の趣旨です。言い換えると、理念を語ることでなく、それが日常に溶け込むことに力点を置く。あるいは日常と理念をすり合わせる。その結果として「先輩の後ろ姿」が確立される、というイメージ。

    まあ、僕にとって「会社」と「職場」が別物だったってことかもしれませんねえ。愛着があったのは後者です。

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